後味の悪い話

【後味の悪い話】ナイチンゲールとバラ

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106:1/2:2006/06/01(木) 12:24:08 ID:w33L4kzo0
既出かもしれないけど「ナイチンゲールとバラ」っていう童話は後味悪いです。(´・ω・`)

ナイチンゲール(小鳥)がある青年に恋をしました。
でもその青年はお金持ちのお嬢様に恋煩い中でした。
ある日そのお嬢様が青年に
「今度のダンスパーティーで赤いバラを持ってきてくれたらあなたと踊ってあげる」
って言ったので青年は必死で赤いバラを探しますが
赤いバラはどこにも見つからずに青年はただ悩むばかりでした。
それを見ていたナイチンゲールは青年の恋を実らせてあげたくて
森中飛び回って赤いバラを探すけど全然見つかりません。
そして最後にたどり着いたのは青年の家の窓の下に咲く白いバラでした。
その白バラが言うには
「今晩月が昇ったら美しい歌を唄いながら私のトゲに胸を刺せば
 その血の色で私は赤いバラになるでしょう」
とのことでした。

107:2/2:2006/06/01(木) 12:25:07 ID:w33L4kzo0
ナイチンゲールは青年のためにその夜美しい歌を唄いながらそっとバラのトゲに胸を刺します。
白いバラは言いました。「もっと深く!」
ナイチンゲールはさらに深くそのトゲに胸を刺しました。
それでも白いバラは言います。「もっと深く!」
ナイチンゲールは痛みに耐えさらに深く深く胸を刺しました。
青年を想い美しい歌を唄いながら。
そして夜明けとともに白かったバラは美しい赤いバラになり、
ナイチンゲールは息絶えました。
青年の恋がうまくいきますように、と祈りながら。
次の朝、青年は窓の下に真っ赤なバラを発見しとても喜びました。
そしてその花を手に取りお嬢様のダンスパーティーへ向かいます。
しかしお嬢様は青年に言います。
「そんなしけたバラいらないわ。私今夜は弁護士の彼と踊ることにしたの。
彼は私にとても美しい宝石をプレゼントしてくれたわ。
なのにあなたは花一輪?笑わせないで。」
青年は落胆しお嬢様の家を去りました。
「恋なんかくだらない。私は勉学に生きよう」。
青年はそうつぶやいて手にしていたバラを道路に投げ捨てました。
そのバラは通りかかった馬車に踏み潰され下水に流れていきました。

うまく説明できたかわからないけどこんな感じです。(´・ω・`)

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