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837: 本当にあった怖い名無し 2017/11/06(月) 12:56:44.80ID:q/lny5n80
駒田信二「中国怪奇物語・神仙編」から「二人の父親」
中国のある農家に二人の息子がいた。
ある日、息子たちが畑で仕事をしていると、父親がやってきて息子たちを叱りつけ、散々に殴った。
昼食時に家に帰った息子たちが理不尽だと思って母親に不満をぶつけると母親は
「あら、お父さんはずっといっしょに家にいましたよ」
と答え、家にいた父親は
「俺はずっと家にいたぞ、ははあ、おそらく化物が俺に変身してたのだな。
また畑に行ってこい、そして化物が来たら叩き殺してしまえ」と息子たちに言った。
息子たちは畑に戻ったがいつまでたっても化物は来ない、もう帰ろうかという時
「化物はあらわれなかったのか?」と父親がやってきたため、
息子たちはこいつめ!と叩き殺して畑の隅に埋めてしまった。
一方母親のほうは息子がなかなか帰ってこないため父親に様子を見てくれるよう送り出したところ、
しばらくして父親は笑いながら「どうやらうまく化物を叩き殺したようだ」と戻ってきた。
その後、息子たちも帰ってきて、家族四人「よかったよかった」と平穏に暮らした。
しかし5年後、ある旅の道士がやってきて
「この家には妖気が立ち込めている」と言い、父親に対して
「破ぁ!!」と一喝すると父親はたちまちのうちに古狸に化し、初めは驚いた息子たちも
われにかえり古狸をその場で打ち殺した。
息子たちは知らぬこととは言え父親殺しの大罪をおかしてしまったことをくやみ、
長男は自殺、次男はそのまま病死した。
838: 本当にあった怖い名無し 2017/11/06(月) 21:38:32.94ID:7GHfZyLn0
>>837
普通に面白いな
中国で客をもてなすために妻と子供を殺して料理した話があったな
美談らしいけどいい話なのか?
839: 本当にあった怖い名無し 2017/11/06(月) 21:51:19.73ID:q/lny5n80
「韓非子」の「二柄」によれば中華料理の祖と言われる易牙は主君である斉の桓公のために自分の子供を蒸して差し出していて、
「三国演義」第十九回で劉安という猟師が劉備のために自分の妻を殺し、オオカミの肉として差し出してるが
それら混ざったのでは
840: 本当にあった怖い名無し 2017/11/06(月) 21:54:32.66ID:gNET83O8K
中国の猛将が宿敵だかを殺したあと、その宿敵の肉をオカズにして食ったとかいう話もあるみたいだけど
842: 本当にあった怖い名無し 2017/11/07(火) 07:02:12.52ID:lKmBG1YuH
水滸伝だと肉まんの中身が狼と人の二択で
豚や猪はなかなか使えないみたいな話もあったしなあ
治安が悪く食料が少なく猛獣がいて言語が統一されてない世界だと
食料を求めて遠くから迷い込んできた言葉の通じない旅人なんか
簡単に殺されて現地の人の食料になってたのかもしれない
そら生き残ってる旅人は百戦錬磨の戦士にもなるわ…