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【後味の悪い話】手塚治虫の短編

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123: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2014/08/06(水) 22:53:13.12 ID:FXxcIUrL0.net
ネタに困る手塚治虫の家へ、ネタを提供しに地味な女性が現れた
……というシーンから始まる手塚治虫の短編

製薬会社の実験動物飼育場で、知的障害のある青年が住み込みで雇われていた
小学校低学年程度の知能しかないが動物の飼育方法はちゃんと身につけており
世話をしている犬やら馬やら兎やらさまざまな動物達にも懐かれていた
新しく運び込まれた狐ともすぐに打ち解けた(怪我を治療したとかあったかも)

ややあって、青年の元へ毎晩のように美女が訪れるようになった
美女はしけこむ気満々だが青年は母親がわりのように懐くばかり

製薬会社とつきあいのある米軍傘下の米企業が、ある新しい毒薬について
どうしても人間で実験したいというので、例の青年が犠牲にされ
毒の副作用で顔筋がひきつり奇妙な笑顔を浮かべながら死んでいった

社員達が青年の私物を処分するために実験動物飼育場へ行くと
狐の檻の扉があけっぱなしで中の狐が消えていた
報告を受けた社長が茶を飲むと顔の筋肉がひきつって笑顔で死ぬ

ビルの中をうろつく女の後ろ姿(多分前述の美女)の周囲で次々に
一人また一人と、米企業の社員達や製薬会社の社員達が
同じ奇妙な笑顔を浮かべながら死んでいき、そして誰もいなくなった

……という話を語り終えて手塚宅を出て行こうとする地味な女性に
手塚が「奇妙な笑顔って一体どんなのだったんでしょうね」と聞くと
「きっとこんな顔ですわ」と引きつった奇妙な笑顔を浮かべて去って行った

※地味な女性と美女は絵柄の違いからして別人…のはず

128: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2014/08/07(木) 01:35:17.98 ID:2fhFw0zf0.net
>>123
その笑った死顔が表情も引きつったっていう表現がぴったりの
不自然な顔で描かれたタッチも違って滅茶苦茶気持ち悪いタイプの怖さで
記憶の奥底に封印してたのに箱が開いてしまったわ
絶対に許さん!

なんて言うか精神的にクる表情描くよね
BJの脳の中に機械入れる封印話の笑い顔も駄目だわ……

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