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529: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2015/08/30(日) 12:10:04.88 ID:0MtMMCnc0.net
ちょっと昔、少年マガジンで「哲也」という麻雀漫画が連載されていた。
その「哲也」の一エピソードが後味悪い。
この作品のあらすじを紹介すると…
舞台は、戦後の日本。
主人公の阿佐田哲也は、工場で働いていたが
同僚のおっちゃんに博打を教えてもらい、博徒としての才能を開花させる。
哲也は、更なる稼ぎを求め横須賀の米軍基地を訪れる。
そこで、英語の喋れない哲也は、通訳として近藤という男を相棒にする。
米兵相手に荒稼ぎする哲也と近藤。
やがて基地内で賭博禁止令がしかれ、哲也は近藤に別れをつげ強敵を求め新宿へと旅立つ。
この近藤という男が友情に篤い良いやつなのだが、その末路が後味悪い。
532: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2015/08/30(日) 12:19:50.98 ID:0MtMMCnc0.net
哲也と別れた近藤は紆余曲折を経て、大阪の府議会議員をしていた。
哲也は大阪に立ち寄った際、近藤と再会する。
博徒としても才能を開花させた近藤と大勝負を繰り広げ
「お互い達者でな」と2度目の別れをした。
その数年後…
哲也は資産家のアメリカ人であるゴールドマン三兄弟に博打の相手として招待される。
最初は「素人の相手をする気はない」と断る哲也だったが
ゴールドマンの邸宅に精神を壊された近藤が飼われているのを発見してしまう。
「彼は愚かにも政治資金の為と我々に勝負を挑み
負けて廃人となったのだよ…」
哲也が話しかけても、精神が壊れているので、哲也と分からない近藤。
哲也は敵討ちをすることに。
533: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2015/08/30(日) 12:31:09.30 ID:0MtMMCnc0.net
ゴールドマンの圧倒的な財力の前に苦しめられる哲也。
だが、そんななか屋敷で火災が起きる。
勝負を中断して、さっさと逃げようというゴールドマンに
「なら、俺の勝ちだ
お前ら、命も賭けずに博打やってたのか?
博徒を舐めるな」と引かない哲也。
ゴールドマンは、哲也の命賭けのプレッシャーに屈し、発狂して逃走する。
友の為に勝負に勝った哲也だったが、火の手は屋敷中にまわり最早彼に逃げ場はなかった。
しかし、そんな哲也を正気を取り戻した近藤が救い出す。
自分の逃げ場を無くしてまで、哲也を逃がす近藤。
「横須賀での借りを返しただけさ」と火にのまれ、近藤は死んでしまう。
近藤は悪いやつじゃなかっただけに、志半ばで死ぬ展開が後味悪かった。
最後に、哲也との思い出を取り戻したのが唯一の救いか。