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397本当にあった怖い名無し2022/07/02(土) 02:10:13.96ID:TECCxTpF0
『ザ・ボーイズ』という超面白い海外ドラマの最新話で
ブラック・ノワールというキャラの秘められた過去が明かされたんだが、かなり気の毒だった。
この作品は、スーパーマンとかキャプテンアメリカみたいな「アメコミ」をパロって皮肉った内容で、
スーパーヒーローという存在を通して芸能界やアメリカ社会の闇を風刺した作品
ブラック・ノワールはアメリカ最高のヒーローチームの一員。
漆黒のマスクとアーマースーツに全身を包んだ寡黙でミステリアスな忍者。
正体は不明で、ひたすら任務に忠実であり、無機質で、何を考えているのか仲間たちにもさっぱり分からない。
そんなノワールにも実は人間味の有る悲しい過去が・・・。
実は、若き日のノワールは普通にペラペラ喋る明るい黒人であり、本人は「面白黒人」に成りたがっていた。
漆黒の衣装に身を包んだ寡黙でミステリアスな忍者ヒーローというのは彼が望んだものではなく、
ヒーロー活動を支援してくれる大企業からの指示で仕方無く演じさせられているに過ぎなかった。
「マスクを外して素顔でヒーロー活動をし、トークもして、あるがままの自分として人気者に成りたい」
それがノワールの願いだった。
ノワールには夢が有った。それは『ビバリーヒルズ・コップ』という映画で主演を勤めること。
彼は自分のことを「アクセル・フォーリー(ビバリーヒルズ・コップの主人公)を演じるために生まれてきた」と信じていた。
398本当にあった怖い名無し2022/07/02(土) 02:11:23.39ID:TECCxTpF0
いざ、ノワールは映画配給会社に自分を売り込んだのだが、
なんと当時のノワールが所属していたヒーローチーム(今現在所属しているチームとは別)
のリーダーが裏で根回しをして妨害してくる。
これに怒ったノワールは、なぜ人の夢を邪魔するのかとリーダー(当時最強のヒーロー)を問い詰めた。
すると問答無用でボッコボコに殴られた。
それでも不満だったノワールは、「マスクを脱がせて喋らせて欲しい」とヒーロー企業に直談判する。
しかし「謎めいたニンジャというキャラクターはチビッ子に人気だから」という理由で却下された。
そしてノワールは会社の黒い陰謀に巻き込まれ、超危険な極秘任務を押し付けられる。
その任務中に顔面の半分をグチャグチャに破壊され、さらに頭部を割られて脳の一部が飛び出して欠損。
常人なら即死しそうなものだが、超人であるノワールは奇跡的に一命を取り留める。
しかし脳の損傷によって喋ることが出来なくなってしまう。
さらに顔面には醜い火傷の痕が残り、マスクを外せなくなる。
こうしてノワールは図らずも企業と市民達の求める「理想の忍者ヒーロー」と化してしまったのであった。