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601: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2014/12/28(日) 15:50:54.99 ID:guKYdEug0.net
諸星大二郎「鎮守の森」
休暇に里帰りしてきた男が
子供を食う鬼が棲むと言われる「鬼の穴」と呼ばれる洞窟のそばで神隠しにあう。
男はかくれんぼをしてる子供たちに混ざり遊んでるうちに
なぜか過去にタイムスリップしてしまったのだ。
男は村人に片目を潰され小屋に閉じ込められる。
どうやら村の祭の生贄にされるらしい。
地面を掘り山に逃げるが現代に戻れない。
最初は山で木の実や小動物取ってたんだけど
冬になって動物や植物とるのが難しくなった。
でも村にもどるとまた生贄にされちゃうから
村の外れを歩いてる子供や山越えする旅人を襲った。
火をたいて発見されるのを恐れて生で食べた。
シカやイノシシより人間の方がずっと楽に獲れる事に気付いてやめられなくなった。
村でまた祭の用意が始まり、男はあれから一年がたった事を知る。
髪も髭も伸び放題、ぼろを着た男の風貌はまるで鬼のようになっていた。
人を食べ命をつないできた自分はまさに鬼だ、もう人間にはもどれないと男は絶望する。
そんな時かくれんぼをする子供たちの声が聞こえる。
男は必死になって子供たちを追いかける。
「もういいかーい」「もういいよー」の声とともに男が森から抜けると
そこは家々が立ち並ぶ現代だった。戻ってきたのだ。
片目を潰された異様な風体のまま呆然と立ちすくむ男を
自転車に乗った子供がいぶかしげに眺めるコマでend
たまたま通りかかっただけなのに
ここまで悲惨な目にあうのが後味悪いっていうか
今更戻れても片目無いし人肉食しちゃってるしこれからどうするんだろうっていう