【師匠シリーズ】先生(前編・中編・後編)
2019/8/12
先生 前編 512 :先生 前編 ◆oJUBn2VTGE:2009/08/21(金) 22:58:57 YUHlb2rI0 師匠から聞いた話だ。 長い髪が窓辺で揺れている。 蝉の声だとかカエルの声だとか太陽の光だとか地面から照り返る熱だとか、 そういうざわざわしたものをたくさん含んだ風が、先生の頬 ...
【師匠シリーズ】墓
2019/8/12
【僕】 師匠シリーズを語るスレ 第十夜 【俺】 734 :墓 ◆oJUBn2VTGE:2009/08/16(日) 11:08:59 ID:yWlHCO0/0 暑い。 我慢ができなくなり、上着を脱いで腰に結んだ。 一息ついて、山道を振り返る。 林道が何度も折れ曲がりながら山裾へ伸びている。 下の方にさ ...
【師匠シリーズ】指さし
2019/8/11
死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?216 83 :指さし ◆oJUBn2VTGE:2009/06/21(日) 00:06:05 ID:m2hpAMu/0 小学校のころ、海沿いの青少年の家でクラス合宿があった。 近くの神社までの道を往復するという肝試しをしたあと、あとは寝るだけという時間帯がや ...
【師匠シリーズ】すまきの話
2019/8/11
922 :すまきの話 ◆oJUBn2VTGE:2009/06/20(土) 22:45:31 sgJKT7Op0 学生時代の秋だった。 朝や夕方のひとときに、かすかな肌寒さを覚え始めたころ。 俺はある女性とともに、オカルト道の師匠の家を襲撃した。 周囲の住宅も寝静まった夜半である。 アパートの一室から ...
【師匠シリーズ】プール
2019/8/11
【霊感持ちの】シリーズ物総合スレ10【友人・知人】 21 :プール ◆oJUBn2VTGE:2009/06/19(金) 22:43:16 fg91v0gN0 太陽の中に水しぶきが跳ねた。 それが一瞬キラキラと輝き、眩しさに目を細める。空には雲が一つだけ浮かんでいる。 目に見えない大気の層の向こうに、 ...
【師匠シリーズ】携帯電話
2019/8/11
死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?214 247 :携帯電話 ◆oJUBn2VTGE:2009/06/07(日) 00:26:20 ID:PyPRRLYk0 大学二回生の夏だった。 俺は凶悪な日差しが照りつける中を、歩いて学食に向かっていた。 アスファルトが靴の裏に張り付くような感じがする。 ...
【師匠シリーズ】依頼
2019/8/11
【霊感持ちの】シリーズ物総合スレ9【友人・知人】 881 :依頼 ◆oJUBn2VTGE:2009/06/06(土) 23:27:28 ID:+FnIW24p0 師匠から聞いた話だ。 大学一回生の秋だった。 僕は加奈子さんという、オカルト道の師匠の家に向かっていた。 特に用事はないが、近くまで来たの ...
【師匠シリーズ】賭け
2019/8/11
323 :賭け ◆oJUBn2VTGE:2009/03/15(日) 21:31:13 ID:kR+moc+u0 大学三回生の春。 すでに大学のあらゆる講義に出席する気を失っていた俺は、 それまで以上にバイトとギャンブルを生活の中心に据えていった。 ギャンブルと言っても、競艇や競輪などのオッサン向けの ...
【師匠シリーズ】喫茶店の話
2019/8/11
321 :喫茶店の話 ◆oJUBn2VTGE:2009/03/15(日) 21:16:05 ID:kR+moc+u0 師匠の部屋のドアを開けるなり俺は言った。 「い、いました。いました。いましたよ」 師匠は寝起きのような顔で床に広げた新聞を読んでいたが、めんどくさそうに視線を上げる。 「まあ落ち着け ...
【師匠シリーズ】引き出し
2019/8/11
【霊感持ちの】シリーズ物総合スレ8【友人・知人】 137 :引き出し やりなおしorz ◆oJUBn2VTGE:2009/02/22(日) 22:55:25 ID:vbLvaS0Q0 大学三回生の夏だった。 早々にその年の大学における全講義不受講を決めてしまった俺は、バイトのない日には暇を持て余して ...