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546 :もしもし、わたし名無しよ:2007/11/01(木) 12:45:41
突然なんですが……私の出身地区にまつわる話でも。
その地域では、火葬の時に棺に人形を入れて一緒に焼く。
人形は故人の持ち物でも(人形持ってなかったのなら)新品でも、とにかく『何かの人形』を入れている。
もう20年近く前だけど、その地域に残る親戚のお爺さんが亡くなった。
直系の子はおらず、奥さんにもだいぶ前に死別しているので、当然人形なぞ持っていない。
仕方がないから…と、私の家族が帰郷する際に、
新品のバービー(急に言われて、それしか用意できなかった)を持参した。
私の子供心にも、見慣れたリカとは毛色の違うバービーは、とても素敵に見えたものでした…。
お葬式の後、亡くなったお爺さんの家に集まった親戚達が、精進落としとして食事をしていた。
子供たちは別室で「遊んでいなさい」と軟禁状態。
はじめの内は初対面の親戚だらけで緊張していた子供たちも、次第にうちとけ、
持ち寄った玩具で遊び始めた…その時。一人が棺に入れたはずのバービーで遊んでいるのを目撃!
私「いけないんだ、それお爺さんのだよ!」
子「お爺さんには私のお人形あげたから、いいんだもん!」
私「ダメだよ、お爺さんの取り替えるって言わなかったでしょ!」(当たり前ですが)
ここまで来ると、その子は黙ってしまいました。
どうやら、棺の中にある人形を隙を見て交換した模様。
私は『故人が胸元に抱いていた人形』であるバービーも、据わった目で『とりかえっこした』と呟くその子も怖くなって、
大人たちのいる部屋へと逃げてしまった。
随分後になって父親にその話をしたら、父真っ青。
私は知らなかったけれど、あの葬式の後から『あの子』は精神に変調をきたして入院。
数年後、病院から抜け出して徘徊し…なぜか廃材置き場に捨ててあった産業用冷蔵庫で……
以下、ご想像におまかせします。
お爺さんが何かしたのか、役目を奪われた人形が何かしたのか。
おかげでバービーが見るのもダメなほど怖いです。
人形の怖い話ありませんか?(ΦДΦ)<十巻目