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【洒落怖】石じじいシリーズまとめ その1

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石拾いビジネス

参照元:山から石持ち帰るとヤバい http://toro.2ch.sc/test/read.cgi/occult/1445320336/

38 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2015/10/25(日) 23:43:37.61 ID:XcQKWRAb0.net
昭和も終わりごろまで、河原から石を拾ってきて、それを道端で売って生計を立ててる人も普通にいたんだが、
ああいう人たちって、どうやって災い除けをしていたんだろうな
実家の近くにも、一人で毎日石を並べて稼いだ金で建てた石御殿って言われる家があるけど、
当人が生きているうちに話聞いておけば、何か興味深いエピソードが発掘できたかもしれない

39 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2015/10/25(日) 23:50:40.78 ID:Svn2zcED0.net
>>38
四国出身なのですが、身近に、その「石拾いビジネス」をやっていた人がいました。
すでに鬼籍に入られていますが、なかなか面白い話を聞けました。
彼は、高額で売ることのできる石を求めて、深山幽谷(といっても、四国の山は程度ものですがw)に分け入るのですが、
石自身のみならず、その場所でも怪異に遭遇したとのこと。
四国は東西に何本も断層が走っていて、それを境にして東西に帯をなしてことなった地質体が分布していて、いろいろな石が採れるのだそうです。
花崗岩(御影石)、三波川の緑色岩、珪石(チャート)、火山岩、砂岩、泥岩、石灰岩、それに化石もたくさん見つかったとのこと。
「見る目があれば、金にはこまらんけんねぇ」というのが彼の主張。
「やまで、おかしなもんにつれていかれなんだら、だいじょうぶよ」

42 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2015/10/26(月) 07:39:13.46 ID:wIJoIURV0.net
石で生計をとるって石はなにに必要なの?御影石は墓石だっけ?大きな石?そんなのどう運んだの?

48 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2015/10/26(月) 21:37:02.53 ID:LC9L+scS0.net
>>42
「石拾いビジネス」のじいさん(故人)によると、珍しい石、形の良い石は、
庭石として売れたり、石を愛でる愛石屋が高額で買い取ってくれるのだそうです。
墓石は、流通機構と石種が確立しているので、商売にはならないのだそうで。
山奥から持って帰れるようなサイズの石を選ぶのだそうですが、
大きなものはそり(この地方では、きんま、と呼んでいましたが)を木で作って引きずって何日もかけて運んだそうです。
ただ、持ってきて売れないと無駄になるので、そのようなことはそれほどなかったと。
重い道具もそれほど持って行かなかったそうです。
長い金属の棒(バール)と石頭(せきとう)ハンマー、くさび、くらいで。基本的に割らないんですね。価値が下がるので。
足回りは、ゲートルを巻いて、地下足袋に自分で編んだわら草履を履いていました。
そうすると、沢の濡れた石の上でもすべらないとか。
わら草履はすぐに腐ってダメになるので、数を編んで予備をもっていくこともあったそうです。
現地での食料、資材調達が基本で。

50 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2015/10/26(月) 23:15:23.55 ID:LC9L+scS0.net
>>48
悪い石とか呪われる石とかなかったのか?ときいたこともあるのですが。
「石拾いビジネス」のじいさん曰く、「そのような石はある」と。
ただし、手を出さないようにすること。手を出していたら、今のわしはおらんかったけん。ということでした。
どんな石が「悪い」のか?
その場所には、普通に見られる石の種類があるらしいのですが、
それらとはまったく異なって、一個だけぽつんと異質な石が転がっていることがあり、それには注意せよ。
と、石じじいよりもさらに年配の先達から聞いたそうです。
色は関係ない。表面の状態も関係ないが、なんか脂ぎっている石というのがあり、それも危ないとか。
どうあぶないのか?
現象はさまざまだとか。
持って帰るときに山の中で行き倒れて死んでいる(通りがかりの猟師によって発見);
持って帰ると本人が不審死;家族のものが不審死;手や腕が腐る;
四六時中、石がしゃべりかけてきて本人発狂(これは順番が逆かも);
石を売却すると、もらったはずの代金がいつのまにか消失(家族の犯行か?);購入した人も死亡;
石を拾ってきた人の家の前を通りがかった通行人が死亡;など。

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叫ぶ石

53 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2015/10/27(火) 23:03:52.44 ID:FPxF5CIi0.net
石じじい(妖怪の名前みたいですが)の話です。

「叫ぶ石」というのを見たことがあると言っていました。
なにそれ?という感じですが、
或る日、それほど山奥ではないところで、ありふれた砂岩をハンマーで叩いたら、その石が叫び声を上げたとのこと。
長く尾を引いた「ぎゃぁーーーーーーーぅ」というような。
最初は、石とハンマーが出す音かと思ったそうですが、
叩くたびに、その衝撃音と合わさって叫び声が聞こえるので、怖くなったと。
ハンマーというのは、新調すると、すぐに強く硬い石を叩くと縁が欠けたりするので、
まず柔らかい石(砂岩や泥岩)や枯れ木などを叩いて、「慣らす」のだそうです。そのときに起きた怪事でした。
ちょん、ちょんとこづいたくらいでは叫ばない。思いっきり叩くと叫ぶ。
男の声か女の声か区別できないような声だったとか。
その石はどうしたの?と尋ねると、そのまま置いてきたとのこと。
「そんな石、抱えてもってかえることができるか?」と。
その後、なにも祟りのようなものはなかったのか?と尋ねたら、
「ああ、その後もなにも、叩いているときに鼻血が出始めて、とまらんでおじょうしたわぃ」

砂岩

55 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2015/10/27(火) 23:16:08.79 ID:FPxF5CIi0.net
石じじいの話です。

彼が住んでいた村には真言宗のお寺がありました(さすが四国ですね)。
その寺の裏山(寺所有の山林)に、石切場があり、そこから砂岩がとれたそうです。
あまり硬くなく質が良いとは言えないものでしたが、加工が容易ですぐに手に入ったので、
その寺をはじめとして、村落の石垣などを築くときに利用したそうです。
墓石にも使われましたが、年月がたつとぼろぼろになって、ほった文字が読めなくなるようなしろものでした。
じじいは、その石切場での石の切り出しと加工も請けおっていました。
生前、彼の小屋で、ぼろぼろにさびた鉄製の大きなはさみのようなものを見せてくれたことがあります。
これで、石を挟んで運ぶんや、と言ってました。

石垣用の石を割っていたときに、その砂岩のなかから、女性の顔が出てきたそうです。
たまに化石がみつかることがある地方でしたが、その石切場からはそれまで化石など発見されたことはなく、
それにもましてそれがリアルな女性の三次元の顔(マスク)だったので、たいそうたまげたとのこと。
それはけっこう美人で、眼をつむっていたそうです。もちろん眼を開くようなこともなく。
石に割れ目があって、それにそってくさびを打ち込んだら、ぼろっとそこから二つに分離して、顔が出てきたと。
実際の人間の顔よりもちょっと小ぶりだったそうで、雌型(モールドともいいますが)もしっかりと残っていました。
雄型(凸)は、気色が悪いということで、お寺でお経を上げてもらって、池の土手に塚を作って埋めたとのこと。
雌型のほうは、じじいがこっそりと家にもってかえって置いておいたそうです。
漬け物石などに使ったそうですが、いつの間にか無くなっていた。

海の石

57 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2015/10/28(水) 11:15:09.15 ID:gYorZZqH0.net
石ですか・・・
海から石を持ち帰るのはこちらの地域ではタブーですね。
なんでも石に死者の思いがこもっている場合があるとか
山の場合はあんまり聞かないですが、山神やら神社とかある場所の山は安易に持ち帰れば
何か起きるんじゃないですかね。
だって自分の庭のものを持ち帰ったらいやでしょう。
それと同じです。
まぁ、外国でも石に関する話はありますし、神話の話でもあった気がするので興味がある人はいろいろと調べてみるといいかもです。
以上

59 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2015/10/28(水) 20:15:23.61 ID:W/cvFSFP0.net
>>57
石じじいの話です。

私の故郷の四国の地域(=じじいのホームグラウンド)では、海からの石を持ち帰るのを忌避する風習は無かったですね。
じじいは、平気で海岸へも石拾いに行っていたそうです。
曰く、「海岸は、崖が露出しとるけん、ええ石がよう見つかるんよ」
海岸を歩いていると、山側に露出している石(地層でしょうけど)が変わると、
海岸に露出、転がっている石の種類も変わるのだそうで(当然ですが)。
海岸にはいろいろなものが打ち上げられていたそうですが、人間の腕があったのには驚いた!と。
かなり腐敗していて骨も見えており、他の部位はなかったそうです。
近くの漁村の派出所に届けたそうですが、結局身元もわからず、事件性無しと判断されたそうです。
水死か自殺か・・・
古い墓石が何基か海岸に転がっていたこともあるそうですが、
これは、その近くの崖の上にあった墓が波で削られて崩落してしまったあとだったのではないか、
とオカルト夢のないことを言っていたじじいでした。

運の悪い石

60 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2015/10/28(水) 20:58:21.59 ID:W/cvFSFP0.net
>>58
石じじいの話です。

山で球形の石を拾ったことがあったそうですが、とても「運の悪い」石で、持ってくるのをあきらめたそうです。
その石は、まるで研いたように球形に近く、表面がなめらかで乳白色だったそうです。
硬いので瑪瑙ではないか?と思って「これは高く売れる!」と判断して、
小さなウリほどのサイズのその石を持って帰ろうとしたそうです。
そこから、不運が始まったとのこと。
野外用に用意した弁当が腐っていた;沢を下るときに何度も転ぶ、とのかく転ぶ;
転んだひょうしに、肋骨を痛めた(後で病院の診察で判明);
ズボンの軍用革ベルトがぶちっ、と切れた(ロープで代用した);やたらとハチがやってくる(攻撃的);
天候がいってんにわかにかき曇って雷雨になる;
しきりに雷鳴がとどろいて、近くの樹木に落雷。
これは、この石を持って帰ってはよからぬことが起こる!と思って、捨ててきたそうです。
どうやって?山道の目立つところに小石をくみ上げて、その上に置いてきたそうです。
その石は、後日、違う災厄をもたらします。

69 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2015/10/30(金) 00:15:21.23 ID:lgB3rcHG0.net
>>60
石じじいの話です。

石じじいには、ライバルと呼ばれる人物がいました。
近くの町に住んでいる割と金持ちの人間で、趣味で石を集めていました。
昔でも珍しい自動車を持っていて、機動力があったと。
(後に、じじいも、ものすごい中古車を買って、機動力を入手するのですが・・・)
彼が山から帰って数日後、じじいのところにやってきてうれしそうに言いました。
「いやいや、山で良い石を見つけてな。丸い白石なんよ。これはみずらしいわい。
 道ばたに祀ってあったんやけど、いつ誰がそうしたんな。前は無かったんだが。
 いやしかし、得したい」
じじいは、それは自分が置いていったアノおかしな石だ!と気がつきました。
じじいは答えて「しかし、そりゃ、祀ってあったんやけん持って帰ると祟りがあるかもしれんよ」
金持ち曰く「あ・る・かい、そんなもん。迷信、迷信じゃ」
三日後、その金持ちの葬式があったのは言うまでもありません。

わたしは疑念をもって、じじいに尋ねました。
「しかし、その石、目立つところに置いとったんは、じいちゃんやろ?
 ほかの人に害がないように、見つからんとこに捨てたらよかったやない?」
じじいはにやりと笑って「ほんでも、競争相手がおらんなったんよ。そのおかげで」

じじい!やったなっ!

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山奥で遭遇

77 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2015/11/03(火) 00:18:04.66 ID:CttYhVFx0.net
石じじいの話です。

彼は、石を求めて山奥に分け入りましたが、いろいろな者に遭遇したそうです。
その一つ。
ある日の夕方、じじいが沢を登りきって、集めた石の入っているリュックサックを背負って汗だくになって、尾根に出ました。
そこは、はげ山になっていて、丈の高い茅草が生えていたとのこと。
日もだいぶ傾いてきて、今夜は野宿だと考えていました。用意はできています。
山の斜面を吹き上ってくる風に涼しさを感じながら、あたりの眺望を見渡していると、
尾根づたいに、向こうから人がやってきます。黒っぽい。
眼の良かったじじいは、そのやってくる人物が、やせた黒衣の僧侶だと気がつきました。
どんどんこちらにやってきます。傘をかぶっていたので顔つきがわかりませんが、やせていたそうです。
「はて、このあたりには、修験者はいないし、あの坊さんはそんな山歩きの格好でもないが。
 いったい、どこから来てどこへいくのだろう?こんなところは地元の者でも通らんが」
と不思議に思いました。
僧侶は、どんどんこちらに向かってきて、もう一間ほどの距離になったときに、声をかけました。
「お坊様、お坊様、どこに行きならるん?」

78 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2015/11/03(火) 00:19:00.72 ID:CttYhVFx0.net
僧侶は、その問いかけにはまったく反応せず、歩く速度も変えずじじいの横を通り過ぎ(じじいが道をよけたのですが)、尾根伝いに歩きさり、木立の中に消えました。
「なんと、無言の行でもなさっとるかのう?これから里に下りられても暗ろうなるが」と思ったそうです。
そのときに、おかしいな?と思ったのは、
しょっていたリュックサックが、僧侶が近づくにつれて重くなり、真横にきたときにとても重くなったとのこと。
僧侶が通り過ぎると、再び軽くなったそうです。
その後は、その僧侶に会うこともなく里に下りましたが、里でそのような僧侶はこなかったと聞きました。

じじいは、その後も石取りを続けたのですが、その数年後、秋も深まった別の山でその僧侶に出会ったそうです。
彼は、同じような衣装を着ていて、背格好も同じだったと。
見間違いではないか?とも言ったのですが、あのような場所で会う人物を忘れはしない、とじじいは言い張っていました。
それから、また数年後に、同じ僧侶にあったそうです。別の山で。同じ格好で。
このときには、心の中で「南無大師遍照金剛」と唱えたそうです。

79 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2015/11/03(火) 06:01:25.01 ID:j3+Xe0Xx0.net
四国だけにお大師さまか

80 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2015/11/03(火) 12:26:22.73 ID:CttYhVFx0.net
>>79
石じじいは、最初はその僧侶を尊いひとだと思ったそうですが、
あとで、あの人物は人間ではない。なにか、モノノケのような怪異ではないか?と考えたそうです。
そのため、三度目に遭遇したときに、魔除けのために「南無大師遍照金剛」と唱えたのだそうです。
何もしてこない者であったが、それまで、それ以後に遭遇した怪異よりも、はるかに禍々しい雰囲気を醸し出していたと。

獣を喰らう石

81 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2015/11/03(火) 14:36:35.72 ID:CttYhVFx0.net
石じじいの話です。

「殺生石」というのがありますが、それに近い話があります。
じじいが遭遇した石怪異で極めつけは、「獣を喰らう石」だったそうです。
どういうものか?
山奥を歩いていると、盛んに猿の鳴き声がしていました。猿の群がいる山でした。
いつも聞き慣れている声ですが、その日の声は、なにか尋常でない。叫び声だったそうです。
森をかき分けていくと、猿の声が大きくなってきます。
すると、急に開けた広場のような場所に出ました。そこに猿の群がいたそうです。
これは、あぶないか?と思って、じじいは腰に下げた鉈に手をかけましたが、
猿たちは、ある一カ所を見ていて、じじいには無関心でした。
その騒ぎの中心では、一匹の猿が大きな石の上で暴れていたそうです。
石の上で柔道の寝業をかけられたようにもがいていた。石から離れないのです。
じじいが、よくみると、猿の脚が石の中に埋もれています。
おどろいてじじいはその光景を凝視していました。
すると、石に細い裂け目ができて、ばかっと少し開いてさらに、猿の腰から胸にかけて飲み込んだのです。
さらに悲鳴を上げる猿。周りの猿も叫ぶ。耳をつんざくほどの喧噪だったそうです。
さらに、石は『口』を開いて、猿の胸から肩の部分を飲み込み、ついには全部を飲み込んで、石の口は閉じたそうです。
そのとき、猿の群は叫ぶのをやめて、じじいに気づいて、彼を威嚇しながら去っていったそうです。
その後、石の口は現れず微動だにしなかった。
じじいは近づいてその石を調べてみましたが、普通の石灰岩のような石だったとか。
ただ、表面はすべすべしていたとのこと。
触ろうかと思いましたが、あの猿のように噛みつかれて喰われたらどうしよう!と思ってやめたそうです。
じじい、危機一髪だったのかもしれません。
石の周りに骨などが散らばることもなく、きれいになものだったそうです。

このような鳥獣を喰らう石というのは、日本には昔から話があるようです。

魚石、虫石

85 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2015/11/05(木) 02:14:09.81 ID:+4MMQmaS0.net
魚石と呼ばれるものがあるという
石の中に生きた魚が居る
その石の表面を丹念に磨いていくとやがて中の水が光に透けて泳ぐ魚が見える

魚石の中の魚は千年は生きる
その魚を見た者も長生きできるという

90 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2015/11/06(金) 23:55:42.22 ID:2Bwd+M5R0.net
>>85
魚石、ついに話が出ましたねw 奇妙な石と言えば定番ですね。
あと、ぺらぺらと薄くはげる石で、焼くと魚の臭いがして猫がやってくる、という石もあるそうですが。

石じじいの話です。

魚が入っている石ではなく、「虫」が入っている石は拾ったことがあるそうです。
それは安山岩(溶岩)の気泡の中に晶出している瑪瑙だったのですが、
光にすかして見ると、脚の長い虫(脚の数は正確にはわからず4本から5本あったとのこと)が入っていたそうです。
見ていても動かないのですが、時間をおいて光にすかしてみると、向きや脚の位置、本数が変わっているのだそうです。
ちょっとの間、自分で持っていたそうですが、奇妙なことが起きたそうです。
夏でもないのに、いろいろな虫がその石に寄ってきたそうです。
さすがに、カブトムシのような夏の虫は来なかったそうですが。
「これも、なにかいやな石だな」と思って、町の愛石家に譲ったそうです。
その後、その愛石家にはなにも不幸なことは起こらず、かえってその人の事業が成功して豪の者になったとのこと。
後に、その家は政治家を輩出しました。

じじい曰く、
「おしいことしたのう、もっとけばよかったかのう。
 しかしのう、石は売ってなんぼやけんのう、石売りが石にとらわれてもようないわいのう・・・」

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水源池

93 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2015/11/07(土) 21:40:49.84 ID:vzKQViEb0.net
石じじいの話です。

昔の山村が山から得ていたものの一つに「水」があります。
普通は水源池とよばれるため池が谷間にあって、そこから簡易水道を引いていました。
それに併せて(または、それがいきわたらないところは)自宅の裏庭のわき水を溜めて水道としたり、井戸を掘って水を得ていた。

じじいはある日、村の水源池の脇を通って山に石を探しに行こうとしました。
池をみると、青い水面(深いので)から大きな石(岩)が顔を出しています。
はて?あそこは池の一番深いところで、水面の上に顔をだすような大きな岩はなかったはずじゃが・・・
池の水位は梅雨時ということもありほぼ満水で、両方の谷の斜面から石が崩れ落ちてきて池に入ったわけでもないようです。
これは村の連中にゆうとかんといかんなぁと思って、山に入りました。
夕方、まあまあの石を得て、同じ道を下って池を通りかかると、その石がない。
あれ?のうなっとる。水のなかにもないが・・・崩れてしもうたんかのう。
気にしつつも、自宅に帰りました。

94 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2015/11/07(土) 21:43:09.11 ID:vzKQViEb0.net
数日してまた池に行くと、岩がある。水面から1メートルほども飛び出ている。
村の人間に伝えて、一緒に訪れると、石はさらに高さを増して、3メートルほども水面上へそびえていた。
しかも、その岩石の上部側面には、仏様のような姿が掘られていた。
しかし、仏様のようでもあり、なにか仁王のような、異形のもののような。
次の日、皆で池に行くと、当然ながら(w)岩は消えていた。
水面の下にも、岩があるようには見えなかった。
皆から嘘つき、酔っ払い呼ばわりされたそうですが、
仏像岩を目撃した他の村人たちは、みな信頼されていた人たちだったので、村人たちは非常に当惑感が残ったそうです。
そのあと、その池のよこを通るときは、ドキドキものだったそうです。岩があったらどうしよう、と。

その水源池は、他の大規模ダムからの水を村に引いて水道を整備するということで使われなくなり、
維持もされなくなって土砂にうまって沼となり、消滅しました。
村ではよく知られた池だったので、子供の頃に訪れたことがあります。

まだ池があったとき台風で大水が出たときに、下流の川の河原に「石仏」の頭部が転がっていたことがあるそうです。
それはかなり摩耗していましたが、憤怒の表情であったため、祟りがあるのでは?と発見者たちは恐れ、村の寺に持ち込みました。
先々代の住職は、「こんなもん、持ち込まれてものぅ、どがいせぇちゅうんじゃ?」と言って渋りましたが、引き取ってくれたそうです。
いまでも寺の境内にあるかもしれません。

石を愛でる人

95 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2015/11/08(日) 08:47:14.58 ID:FjeMpO2y0.net
石爺は石を売ってちゃんと生計立てていたのか?
【-_-;】
魚石はつげ義春の漫画で知ったのだ。
河原で拾った奇妙な形の石を売る商売をしようとした無能の人も

石爺は風流人だったのではあるまいか?

98 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2015/11/08(日) 16:10:23.20 ID:K6FewYF+0.net
>>95
石じじいは、石取りで生計を立てていましたが、家を持ち、田畑も少しはもっていたので食料などは自給していました。
完全なプロレタリアートではなかったのですねw
器用な人でした。石工もできるし木工もできる。外科などの医療処置もできた。
子供の私に、立派な本棚や机を作ってくれたこともあります。安いお金で。
また軍隊にもいたので銃の使いにもなれ、また柔術や剣道も強かった。
戦前は朝鮮に住んでいたそうで、朝鮮語も理解していたと思います。
いつもごつい自転車にのっていましたが、その後、日本のモータリゼーションに伴い、
自動二輪(原付ではない)から例の8,000円自動車を使って、機動力を活かした石取りをしていました。

長期出張(w)で剣山に行ったときに、そこで宝を探している「阿呆」(じじい曰く)に出会ったそうです。

100 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2015/11/09(月) 17:13:32.05 ID:AzuLo6nb0.net
石じじいの話です。

山奥で財宝を探している人もそうですが、石を愛でる人には常軌を逸した人が多いと、じじいは申しておりました。
石を探す人間もよっぽどだとおもうのですが・・・
石の影響を受けておかしくなるのか?おかしいから石に執着愛を示すのか?

じじい曰く、
石を抱いて寝る人;石と一緒にお風呂に入る人;石と会話する人;
集めていた石を奥さんに捨てられたため激怒して奥さんを撲殺した人;
石にご飯をあげる人;石と結婚する人(役場が届けを不受理);石を食べる人;
大きな石を常に持ち歩く人;借金を自分の集めた石で払おうとする人(石器人か?);
大事な石で他人を殴り殺す人(武器としてならあり得るか?);
石が自分のことを見ていると騒ぐ人(野外でも);石とセッ●スする人(どうやって?);
石と一緒にため池で泳ぐ人(沈んだそうですが、自殺と区別がつかない);
石の上に寝て健康になる人(病気なる場合もあるとか);石の表面に文字を読み取ってしまう人;など

石に古代の文字が彫りつけてあるとする人はよくいますね。
学術用語では、ペトログリフというそうですが、日本人のその道の先達(ちょっと●っている)はペトログラフと呼んでいるようです。

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