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【洒落怖】金魚すくいをやっていかないかい

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143: ホットミルク(関東):2010/11/27(土) 18:13:49.19 ID:YwD4cMjHO
【金魚すくいをやっていかないかい】
俺がまだ中二の頃の夏休み、友達4人で釣りに行った帰り、突然大雨が降り出した。
俺達4人は近くの木で雨宿りをしようと、近くの大木に駆け寄ったんだ。
すると、突然、雷が俺達の木に落ちたんだ。
一瞬の出来事に俺はしばらく何が起こったか理解出来なかった。

だが、俺はすぐにある異変に気付いた。
『友達が居ない』それと、もう一つ祭の出店でよく出ている金魚すくいが、俺の目の前に現れた。
「金魚すくいをやっていかないかい」屋台にいる親父が俺に話し掛けてきた。
俺はここが、現世(?)では無いほかの空間であることを感じとった。

「いくらですか。」自分でも何故こんな質問したのか分からない。
「一回やる毎に、君の寿命一年分を頂こうかな。」』まぁ、ありがちなパターンだ。
俺は屋台の方に歩いていき、水槽の中を除いてみた。
すると、そこには、3人の顔をした金魚が力無く泳いでいた・・・・
「友達を助けたいんだよね。」俺はこの世界での役割を悟った。
「網を・・・・下さい」「はい、一年分ね」自慢では無いが、
俺は結構器用で、こういう神経を使う作業は得意な方だ。

・・・・・・・・駄目だ、この網、すぐに破けてしまう、まだ2人しか、救えてないのに、
60個以上は使った「さぁ、この網が君の最後の網(寿命)だ。」これで、決めなければ!!コイツだけは文字通り『命に代えて』でも、救ってみせる!!
すると、明らかに今までとは違い、簡単に救う事ができた。
「やったッ・・・・」俺はそこで、意識を失った。

「おい、起きろ。」「死なないでくれぇ。」「今、近くの家の人を呼んできたよ。」「ん・・・・お、お前ら、生きてたのか!!」「まぁ、俺達も皆30分位前に目を覚ましたんだが、お前だけ中々起きなくて・・・・」
嬉しい、涙が溢れ出す。「あぁ・・・・そうかぁ、お前らが生きてて良かった、本当に良かった。」
でも、何で俺も生きてるんだろう、寿命は全部使いきったはずだけど。

まぁ、夢・・だったんだろうな。でも、今でも、鮮明に覚えてるな・・・・
あの親父と屋台を。『君はよく頑張ったね、金魚を一匹おまけしよう』

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