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ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない 全話まとめ
概要
「ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない」は、2007年ごろに2ちゃんねる「ニュー速VIP板」に投稿された実体験スレッドです。
リアルな描写と衝撃的な内容が話題となり、後に書籍化・映画化(主演:小池徹平)もされました。
ネット掲示板の枠を超えた、“ひとつの小説作品”のような物語で、誰かの人生をのぞき見ているような感覚があります。
ブラック企業や過酷な労働を経験した人には、特に刺さる内容だと思います。
ここでは、その全話を掲載しています。
あらすじ
主人公(のちにハンドルネームを「1」から「マ男」へ変更)は、ある日、会社で“限界”を感じ、2007年にスレッド「ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない」を立てました。
そこで彼は、自分がその限界に至るまでの出来事――入社からの3年間に起きた職場の現実を語り始めます。
入社と地獄の始まり
高校を中退し、ニート生活を送ってきた26歳のマ男。しかし母の死をきっかけに一念発起。情報処理の資格を取得して何とか就職したものの、そこは問題だらけのブラック会社でした。
- 深夜残業・休日出勤は当たり前
- 上司の暴力や罵倒が日常茶飯事
- 仕事量は常にキャパオーバー
状況は悪化する一方。パワハラ、仲間の退職、終わらない納期、増える責任。
やがてマ男は限界を迎え、スレッドを立てて助けを求めるように書き始めたのです。
スレの中で彼は、過去を振り返りながら「どうしてこうなったのか」「どこで間違ったのか」を語っていきます。
それは単なる体験談ではなく、社会の歪みと個人の苦悩を描いたドキュメントのようでもあります。
最悪な労働環境の中でマ男の奮闘が始まります。
テーマとメッセージ
この作品が今も語り継がれるのは、単なる「可哀想な話」ではなく、
そこに誰もが心当たりのある現実が描かれているからです。
- 「理不尽に怒鳴られたことがある」
- 「上司の顔色ばかり気にしていた」
- 「仕事が怖くなった」
そんな“働く人の痛み”を、誰よりもリアルに言葉にした作品です。
2000年代後半、「ブラック企業」という言葉が世間に広まるきっかけのひとつとなりました。
SNS以前の時代に、「匿名掲示板が社会問題を可視化した」稀有な例でもあります。
今読んでも色あせず、
「働くとは」「生きるとは」を考えさせられる名作スレッドです。
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Q&A
実話?創作?
諸説ありますが、「一部脚色のある実話」とする説が有力です。
文章の構成や伏線回収が非常に巧みで、読者の間では「これ、プロの作家では?」とも言われました。
しかし当時の2ちゃんねる文化では、素人でも“物語として語る”文化があり、
その延長線上に生まれた傑作ともいえます。
Q. ブラック会社って今でもある?
ありまくります。
このスレは過去の話ですが「新人が数週間で辞める」「パワハラが続く」職場は少なくありません。
本編はこちら
- ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない その1
- ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない その2
- ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない その3
- ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない その4
- ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない その5
- ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない その6
- ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない その7
- ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない その8
- ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない その9
- ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない その10
- ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない その11
書籍・映画化
書籍版

スレの人気を受け、2008年に書籍化(アスキー・メディアワークス刊)。
スレの内容を再構成し、より文学的にまとめられています。
映画版

2009年に映画化。主演は小池徹平、上司役に品川祐(品川庄司)。
ネット発の作品としては異例のメディア展開で、社会問題としても注目を浴びました。