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772: 本当にあった怖い名無し 2009/08/24(月) 01:21:56 ID:TMYu/+fNO
自分が小学生の頃の話。
母子家庭で、歳の離れた兄弟はバイトで帰宅も遅く、私は鍵っ子だった。
学校から帰ると、茶の間には「おかえりなさい。今日のおやつです」のメモ書き。
だけど、肝心のおやつが見当たらない。
冷蔵庫とか戸棚とか色々探したけど無かった。
「もう、お母さんサイテー!」と思い、当時大流行のローラースケートを手に取り、友達の待つ公園に行った。
暗くなってきて、友達の親が呼びに来る中、私は誰も呼びに来てくれる人がいない事もわかってたし
一人で遊んでもつまらないので帰る事にした。
帰宅すると、姉が鬼のような顔で私の頬をまずひっぱたいた。
「??????」と思っていると、姉は「食べ物を粗末にするな!」とわめく。
台所の壁一面に、握りつぶされたのち、壁に投げつけられたドーナツと思われる物が散乱していた。
「お母さんがせっかく買ってきてくれたのに!馬鹿者!!」と相変わらず姉は怒鳴るが、私は「?????」のまま、動けない。
しばらく私には「おやつ抜き」の罰が与えられた。
それから数日、同じような事が起きた。
おやつ抜きの私は帰宅してランドセルを部屋に置いて、そそくさと遊びに行く。
帰宅すると、また茶の間やいたる所におやつが散らばっている。
そして姉は怒る。おやつを万引きしたんじゃないかと疑われもした。
「お腹空いてて、大好きなコアラのマーチをそんな事しないよ!」と相変わらず頭が「?????」の私も反論した。
その次の日も、ポテチがばらまかれているのを見つけた姉は
「妹(私)の頭がおかしくなった」って思ったらしい。
だけど、しばらくして、私の疑いが一気に晴れる。
773: 本当にあった怖い名無し 2009/08/24(月) 01:24:38 ID:TMYu/+fNO
その日、姉は風邪を引いて学校とバイトを休んだ。
私はいつも通り、おやつ抜きでランドセルを置いて公園に行く。
帰宅すると、いつもと違ったのは、出迎えてくれたのは姉ではなく、母と警察官。
「お家に泥棒が入ったみたいなんだ。怖い人はもうここにはいないんだけど
お母さんと一緒に、外に出ようね。」
真っ青な顔をした母に手を引かれ、いつもの公園に来た。
そこで警察官に聞かれたのは、当時、小学校の担任だった先生の事。
「怒ると怖いけど、面白い先生だよ!」と私は答えたけど、
どうやらあの時、私の家に忍び込んで奇行を繰り返していたのは先生だったんだと、しばらくして先生の姿が見えなくなった時に気づいた。
首からぶら下げていた鍵を、貴重品だから預かるよ、としれっとした顔で受け取り、私の家でアホやってた先生は
最近別の学校で逮捕されたって
同窓会で知った。
今から20年前の話。