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【FGO】第三特異点 封鎖終局四海 オケアノス「嵐の航海者」【たらればさん感想】

ツイッターで有名なたらればさんが、Fate/Grand Order 第1部 第3特異点 封鎖終局四海 オケアノス 「嵐の航海者」の考察・感想を呟いていました。

いつもながら、とても勉強になる内容です。


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FGO第1部 第3章 オケアノス感想

FGO第1部 第3章「オケアノス」 第9節 攻略中!!

「オケアノス」ってあの、「オーシャン」の語源になったオケアノス? 海? 海神??…と思っていたら「海賊の黄金時代」ですか!!(興奮)

『海賊キャプテン・ドレーク イギリスを救った海の英雄』(杉浦昭典著)は名著なのでお薦めです!

▼『海賊キャプテン・ドレーク イギリスを救った海の英雄』

と喜んでいたら、サー・フランシス・ドレーク登場!!! うおおおーー!(鬨の声)

いわゆる「黄金の海賊時代」とは、当時(15世紀後半~17世紀序盤)の列強イギリス、スペイン、フランスの海洋国家間の代理覇権戦闘だったんですよね(なので有名な海賊はたいていイギリス人かフランス人かスペイン人)

一部ミスタッチ発見しましたー!謹んで訂正いたします! 100年勘違いしておりました!!

× (15世紀後半~17世紀序盤)
〇 (16世紀後半~18世紀序盤)

●もう少し広義にとればカトリック国家(スペイン)とプロテスタント国家(イギリス)の覇権争いであり、その火ぶたを華々しく切ったのがキャプテンドレークで、またその海賊全盛時代に終止符を打ったといえるのが「黒髭」エドワード・ティーチなわけで、そういう史実が織り込まれてるのすげえ楽しい!

●なお上掲書によると、ドレークは部下の前で「諸君、世界の財宝は目前にある。私はここまで諸君を連れてきた。ここで宝を手にし得ないとすれば、それは誰のせいでもない。諸君自身の責任である!」と演説したり、海上裁判で被告が反省したら許して「君は自由だ」と宣言したりする超ナイスガイです。

●ああ! 黒髭のキャラ、ちょっと癖になってきたなと思ったら退場に!黒髭の「首を刎ねられるかどうか」のこだわりは、史実を知るとめっちゃ楽しめます…。

●話は飛びますが、スティーブ・ジョブズの「海賊になれるのに海軍に入るなんてバカげている」という言葉はドレークがモチーフだと信じてます。

●有名海賊とギリシャ神話(「オケアノス」つながり??)が入り混じる展開に!というわけで、攻略引き続きがんばりますーー!!(紫式部(キャスター)以外まっっったく育てていないので、いずれ壁にぶち当たる予感が……。

●それはそうと、「この世にオレ以下のクズがいるとは。世界は広いな。そしてギリシャは狭いな(オリオン)」というセリフがとても好きです。

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オケアノス 修復完了!

●前半は海賊の黄金時代中心でしたが、後半はギリシャ神話がてんこ盛り!! これ詳しい人はたまらないのでは…。

●本棚から『ギリシャ神話 神々と英雄に出会う』(西村賀子著)を取り出して再履修(名著です! Kindle化もされてますので入門書としてお薦め!!)

▼『ギリシャ神話 神々と英雄に出会う』

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ミノタウロス(アステリオス)について

●物語の軸はミノタウロス(アステリオス)伝説ですか!!

●上掲書によると、ギリシャ神話に登場する怪物は大きく3タイプに分けられるそう(一つ目巨人キュクロプスなどの「器官欠損型」、ヒュドラやケルベロスなどの「器官過剰型」、そしてミノタウロスやケンタウロスなど「ハイブリッド(合成)型」)

●ミノタウロスはクレタ島の王ミノス(アステリオスの父)と「牡牛」を意味するギリシャ語タウロスの合成語ですね。

●父ミノスにより迷宮に閉じ込められ、生贄の少年少女を喰らって生き延びたミノタウロス(アステリオス)が、少女の姿をした女神エウリュアレを守ろうとするとは…なんというシナリオ!!

●ギリシャ神話によると、エウリュアレはミノス王の娘であり、つまりミノタウロスは異母弟(兄?)ということに。しかもこの女神の同母妹はメデューサ(ミノタウロスと同じ人獣合成型のモンスター)なわけで、つまりエウリュアレ側にもアステリオスを守ったり仇をとる動機があったと…(涙をぬぐう)

ご指摘いただきまして訂正いたします。
「ミノス王の娘であるエウリュアレ」と「ゴルゴンの姉であるエウリュアレ」は、(同名の)別人でした。謹んで訂正いたします。教えていただきありがとうございましたー!

●その他にも「アルゴー号の冒険(イアソンとメディア)」や「トロイヤのヘクトール(イリアス)」、「オリオンとアルテミス(オリオン座伝説)」、もちろんヘラクレス伝説に加えて、「ダビデ王と契約の箱(聖櫃)」まで混ぜてくるとは。

●これ全部読み取るにはどんだけ知識が必要なんですか……(眩暈)

●「アポロン」というフレーズでオリオンがビクついたり、ぬいぐるみ姿のオリオンにさくっと矢文が刺さるシーンは、これは「オリオン座伝説」のパロディだとわかったのでクスっとなりました。

●とまれ、全編とおしてドレイク船長がカッコよすぎて惚れました。星5で出るんですね!!(恐るべし…)

3章の全体的なモチーフ

●この章の全体的なテーマは「心のままに生きるということ」な気がしました。

●ドレイク船長も黒髭も、黒幕イアソンも妻メディアも、それぞれ自分の欲求のままに生きることを是とするキャラで、それがそのまま世界を巻き込む争いになったり、またマシュにとって好印象を与えたり嫌悪感を与えるわけで、これはつまり(このゲームを通底するテーマとして)同行するマシュ(とその中身の英霊?)に「人間性」を与える旅…ということなのでしょうか??

●ともあれさあ次はやっと第四章!!!

●うひー、APが足りない!! 引き続きがんばります!! フレンドの皆さまいつもありがとうございます!!

(了)

オケアノスの意味を教わるたらればさん

丹治吉順 a.k.a. 朝P @tanji_y 2月21日
たらればさーん、オケアノスは「Fate/Zero」で重要な役割を果たしますよ~。アニメ終盤でクライマックスを迎える回のタイトルが「最果ての海」です。もちろんオケアノスのこと。イスカンダル(アレクサンダー大王)の圧倒的雄姿が、「Zero」最大の魅力の一つなんですよね。

ぐわわーーー履修科目がどんどん増えてゆくーーー(わかりづらいですが喜んでおります

(了)

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