たらればさんFGO記

【FGO・第6特異点キャメロット】テーマは「生と命」このシナリオ考えた人すっげえ!【たらればさん感想・評価まとめ】

ツイッターで有名なたらればさんが、Fate/Grand Order Lostbelt 第6特異点 神聖円卓領域 キャメロット 「輝けるアガートラム」の考察・感想を呟いていました。

いつもながらとても勉強になる内容です。


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6章キャメロットをしている最中のたらればさん

●敵が強くなってしんどいなと思っていたけど、よく考えたら自分はいま紫式部先輩やアンデルセンさんやマハーバーラタの英雄(アルジュナさん)と一緒にカイロ~エルサレムを旅してるんだよなー、と思うと、たいていの苦難は愉悦に変わっています。危険。

●騎士が……ザコ敵のはずの騎士が………硬い。。。硬いだけじゃなく…痛い……。。。。。そのうえ…憎い……。。。

●おおおおおおおーー!!! ホームズすげえ!! 円卓すっげーーーー! このシナリオ考えた人すっっっげーーーーー!!(FGO攻略中につきやや意味不明なツイートご容赦を)

ながらFGO中のたらればさん

勉強しながらFGO

●なお「料理しながらFGO」はやや相性が悪かったですが、「勉強しながらFGO」は相性最高です。

●写真は『図説 ケルトの歴史』鶴岡真弓・松村一男著、河出書房新社刊からの孫引で「円卓の騎士への聖杯の出現」パリ 国立図書館所蔵 15世紀。

●よく見ると人物の横にガウェインとかランスロットとか書いてある。

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たらればさん キャメロット感想

テーマは「生と命」

●FGO 第一部第6章「キャメロット」人理修復完了!!どっひゃー!

●すごいシナリオでしたー……。

●演出でよく言われる「シノプシスは大胆に、ストーリーは丁寧に、プロットは壮大に」という王道そのものでした。

●これまでの1~5章に仕込まれたシナリオの伏線が収斂してゆく章でしたね!テーマは「生と命」だと受け取りました。

●「命」は道具であり、その道具を使ってどのように生きるのか。あとニトクリスさま可愛い。三蔵さまキュート。ホームズかっこいい(語彙消失)

●そんなわけで以下、感想と考察です。

キャメロット序盤

●序盤から「アーサー王物語」の登場人物が続々登場。

●アグラヴェインが悪役っぽい参謀、トリスタン(原義は「悲しみ」という意味)の悲観的な言動や、日中にやたら強い「緑の騎士」ガウェイン、「湖の騎士」でアーサー王の妻との不貞が発覚したランスロット…と、元ネタへのリスペクトが各所に。

●第8節アーサー王の回想内コメント「敵と味方、善と悪、利益と不利益はそれぞれ別のものである」という考え方はすごいなー。

●つまり「敵味方」も「善悪」も、二者択一ではないし表裏でもないと。ただ今は両極端ではあって、それを両極端たらしめているのは別の要因だ(たとえば信仰や経済事情等)と。

●「ハサン」って、ハサン・サッバーフか! 「アサシン(暗殺者)」の語源になったハーシャシーン(いわゆる「暗殺教団」)の伝説的指導者のことですね(調べた)

●太陽王オジマンディアスとニトクリスについての知識が足りない……アーラシュも……勉強したいなー。良著あったらぜひ教えてください!!

参照した文献

●なおこの章でわたくしが参考にした文献は以下

…うう…とはいえ全然足りない気が…

●第11節で初代ハサン登場「アトラス院」というネーミングは素敵だなー。アトラスってギリシャ神話に出てくる世界を支えた巨人の名前ですよね。

●メルカトル図法を発明したメルカトルさんが作った地図帖の名前でもあり、巨人は世界を見渡せるからこの名を付けたわけで、これに引っ掛けてるんですね。

シャーロック・ホームズ登場

●初対面のはずが次々と真名や所属を言い当てるところに、元ネタへのリスペクトがあります。

●ホームズのモデルはジョセフ・ベルという医師で(コナンドイル自身も医師であり、その師匠筋にあたる人)、あのホームズの観察眼は「診察」が発達したものなんですねー。

●「私の活躍の伝達者も騎士」←知ってる

●ふと。サポ欄で多くのフレンドの力を借りてて実感。アーサー・ペンドラゴンなりクー・フーリンなりジャンヌ・ダルクなり、ひとりの英霊がさまざまな属性やさまざまな姿で顕現するのは、英霊にも(人と同じように)当たり前に多面性があるからなんですねえ。

●ホームズが、マリスビリー・アムニスフィア(カルデア前所長)を「良識がある」と評価していて、静かに感動。

●ホームズの語る「良識」の中身は、「人並みの欲があり、人並みの妬みを持ち、人並みの幸福を愛する(こと)」と説明。

●そうだよなあ、良識ってつまり、人並みを愛することなんだよなあ…。

ホームズによるカルデアと英霊召喚の仕組み解説

●ホームズによるカルデアと英霊召喚の仕組み解説。

●おおおおーーー! 「なぜカルデアは英霊を集めることができたか」というポイントに理由を与えるのか!

●そしてそれが(かつてアーサー王物語の中核をなした)「円卓」にあると結びつけたわけですね。

●すっげーーーー! これすっげーーー!!(興奮)

円卓の騎士「ギャラハット」とアーサー王物語について

●マシュの中身の英霊が円卓の騎士のひとり「ギャラハット」であり、ギャラハットが持つ(あのマシュの持つ)盾は「円卓」そのものであって、その円卓にこそ英霊を集める力がある(カルデアはその力を解析して英霊召喚をした)という解説

●なるほどなーーー! この仕組みを考えた人は天才だなぁ…

●そもそもの話、『アーサー王物語』とは、よくも悪くもそれ自体が「寄せ集め」であるわけです。

●それはこの物語の出自と強く関係していて、もともとはケルト神話やナルト(スキタイ人やアラン人、サマルティア人など古代イラン系騎馬民族の子孫が信奉する騎士団の英雄譚)の伝承をより集めてそれが英国やフランスやドイツの書き手によって徐々にアーサー王、円卓の騎士、聖杯をめぐる物語、叛逆と死の英雄譚…と肉付けされて、出来てゆきます。

●その道程は、「物語を綴りたい」という各表現者たちの根源的欲求により駆動されてきたのですが、それが支持されてきたのは文化的背景があります。

●それは、英国やフランスや、ドイツといった(ローマやギリシャに比べると比較的歴史の浅い)新興列強勢力による「古代の英雄譚というプライドを求めるアイデンティティの確立欲」があるわけです(この話は『図説 ケルトの歴史』に詳しいのでご興味ある方はぜひ! クー・フーリンの話も満載です!)

●話をFGOに戻すと、そういう由来をへて長い年月をかけて「騎士物語(ロマンス)」として結実した『アーサー王物語』の特徴を、本作品では「円卓」というキーワードを使って、その「寄せ集まってゆくテーマ」自体を掘り下げて作品内へと織り込んでいるわけですね!!! すっげー!(2回目)

●続けます。もちろん円卓は「円」であることに大きいな意味があって、つまりどの騎士もそれぞれ武勇と物語があって(各騎士はさまざまな神話や伝承、伝説が元ネタなので)序列が付けられないから丸い机にみんなで座るわけで、これもおそらく『Fate』における英霊の扱いの象徴のひとつなんでしょうね。

●第16節にて玄奘三蔵が退場。ああー…悲しい……。FGOは各物語に「狂言回し」を置いて物語を進めるのが常套手段なのですが、この章の三蔵さんはとりわけチャーミングな存在でした。

●その退場間際の活躍ぶりも見事で、西遊記における主役であるはずなのに主役でない存在感に似た重要な振る舞いでした。

いよいよクライマックスへ

●いよいよクライマックス。モードレッド退場に続き、遠距離宝具戦でオジマンディアスとニトクリス退場。めちゃくちゃ悲しい…。

●本作は「誇り高い敗戦」が繰り返し描かれていて、それが作品にある種の艶と美学を与えています。

●散り際に意味や意義を添えることで、消滅が終焉ではなくなるわけですね。その「命の営み」こそが、歳をとらないはずの英霊たちにとっての「生」になると。

●アーサー王が繰り返し自分を「最果ての主」と称するのは(FGO中での演出もさることながら)、元ネタの彼がブリテンの王であり、ブリテン島が欧州の最西端に位置していることと深く関係があるのでしょうね。

ベティヴィエールと獅子王の正体判明

●ラスボス戦直前にベティヴィエール卿と獅子王の正体判明。ああああ、これはすごい! すごい設定!

●本作は、『アーサー王の死』において聖剣を湖に返されなかった世界観なのか!

●結果、アーサー王はアヴァロンへ還ることができず、亡霊の王となって現世を彷徨い続けてここに辿り着いたと!

●この異世界では、ベティヴィエールはそのこと(アーサー王の死を惜しんでエクスカリバーを湖に還さなかったこと)を後悔し続け、亡霊となったアーサー王を探し求めることになったと。

●その途上で聖剣エクスカリバーを(マーリンの魔術によって)銀の義手に作り変えたと。だから特別扱いなのかーー!

●すごい発想の飛躍だ…ひっくり返りました……。これは、ベティヴィエールさんがサーヴァントではなく人間であったというところが大きなポイントなんでしょうね。

●人の生が営為をなして、歴史と文明を築くわけですね…。

●ともあれ、この章からマーリンさんの存在感がさらに増してきました。

●スマホのどこか監視装置でも付いているんじゃないかっていうくらい、場面場面で的確なサポート・サーヴァントを置いてくれたフレンド様、ありがとうございました!

●次章はラスボス・ソロモン王のさらに過去、バビロニアへ。人類最古の物語が舞台なわけですな!第7章も頑張りますーー!!

補記

●上記文中「ベティヴィエール」と表記しておりましたが、正しくは「ベ【デ】ィヴィエール(英語Bedivere、フランス語Bédivere)」です。謹んで訂正いたします。

●ずっと使わずに頑張ってきたんですが、この6章では聖晶石4つ使ってしまいました…無念…。サーヴァント育てますーー。

(了)

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