2024年4月5日に金曜ロードショーで「雀の戸締まり」を地上波で放送。その際にいろいろな裏設定や、また新海誠監督のQ&Aが公開されました。その内容をご紹介します。
※ネタバレ注意。
『すずめの戸締まり』の裏話・裏設定まとめ
コンセプト・裏設定
参照元:アンク@金曜ロードショー公式 https://twitter.com/kinro_ntv
@kinro_ntv
本作の企画がスタートしたのは『天気の子』の公開を迎えた2019年の夏。その時に新作を構想する上で新海誠監督は〈場所を悼む物語にしたい〉ということと〈少女が異形の者と旅をする物語にしたい〉という二つのキーワードが漠然とあったそうです。
新海誠監督は「かつて栄えていた場所や街が、人が減って寂れたり、災害で風景が失われてしまう。最近そういう場所が日本中で増えているという実感があった。その場所を悼んだり鎮魂したりする物語ができないか」とイメージした時に廃墟とその出入り口の扉が思い浮かんだのだそうです。
音楽は3度目のタッグとなるRADWIMPS。共作として参加した映画音楽作曲家の陣内一真さんが最初に着手したのは、九州でミミズが出現するシーン。新海誠監督から“作品の色を決めるシーンになると思うので、まずはここからお願いします”と依頼をいただいたそうです。
ダイジンの名前の由来は、強大な存在で大事な役割を担うことから大臣、同時に大神の意味も込められているそう。猫の姿の理由は、古来から猫は異世界への案内役というイメージがある事と新海誠監督が猫好きだったから。声を担当したのは『ウィッシュ』などの吹き替えでも活躍する山根あんさんです。
鈴芽と旅をする異形のものについて新海誠監督は「最初はパートナーがどんどん怪物に変わってしまうようなストーリーでしたが、絵をイメージすると、廃墟と怪物という組み合わせは重すぎるしおもしろみに欠ける。逆に可愛らしいものの方がうまくいくかも」と考え、椅子のアイデアが出てきたそうです。
鈴芽の旅のパートナーに椅子を思いついたきっかけについて新海監督は「長野の実家に帰省したときに、人のいない田舎道のバス停に家の中で使うような椅子がぽつんと置いてあるのを見かけたんです。その風景が妙に頭に残って、その椅子が発想のひとつになった気がします」とコメントしています。
スポンサーリンク
#草太 「大事な仕事は、人からは見えないほうがいいんだ」
このセリフが印象的だったという松村北斗さん。「すごくいい言葉で深いのに、草太はそれをサラッと言うんですよね。このセリフは草太の人間性も見える気がして好きです」と語っています。
少女が旅に出て成長する物語にしようと思った時、新海誠監督が最初に思い浮かんだのは『魔女の宅急便』。意図的に鈴芽が旅先で出会う人たちを女性にして、年齢の幅を取って配置したのだそうです。
焼うどんにポテトサラダを入れるシーンについて新海誠監督は「トッピングとしてインパクトのあるものを出したいと思ってネットで検索したら、ポテトサラダが出てきたんです」とコメント。監督は毎回映画の中で、食べたいなと思えるようなものを出したいそうです。
『君の名は。』『天気の子』に続き、新海誠監督作品は本作で3度目となる神木隆之介さん。「今回の芹澤は、主人公たちをサポートして見守る重要な立ち位置。うれしい反面、すごくプレッシャーも感じました」とコメントしています。
神木隆之介さんは芹澤のイメージに合わせて低い声を出すことと、歌に苦労したそうです。「そのトーンで声量を出せるかどうかも心配で、楽しそうに歌わないといけないというのもあって。キャラクターとして歌っているので、ある意味、アニソンを体験させてもらいました(笑)」とコメントしています。
環は東北にルーツがありながら、九州に移り住んで宮崎弁を身につけていったというキャラクターとなり、環の声を担当した深津絵里さんは「標準語をしゃべるだけでもとても難しいのに、さらに方言を2つマスターしなければいけない。すごく挑戦で
した」とコメントしています。
スポンサーリンク
鈴芽の髪型はポニーテール、ひとつ結びの三つ編み、ハーフアップと各地で変わっているのがポイントです。3つのヘアピンとその留め方は幼少期の頃から受け継がれていましたが、このシーンから留め方が少し変わります。
鈴芽:「生きるか死ぬかなんて、ただの運なんだって、小さい頃からずっと思ってきた。でも!草太さんのいない世界が私は怖いです!!」
環「私の人生返してよ!!」
この言葉について深津絵里さんは「これは環の心の声でもあるし、椿芽が言いたかったことなのかもしれない。そして、実際の多くの人が胸に抱えているかもしれないこの強烈に生々しい言葉がファンタジーの世界にふっと入ってくることが、新海監督の凄さ」と語っています。
車の中で芹澤がかけた音楽は懐かしい楽曲ばかり。「ルージュの伝言」に始まり「SWEET MEMORIES」、「夢の中へ」、「卒業」、「バレンタイン・キッス」、「けんかをやめて」の全6曲。スマホの再生画面で表示される画像は、それぞれのCDジャケットを参考に作られたものなのだそうです。
環:「12年ぶりの里帰りだね……」
構想段階で、環の存在は叔父さんで考えていたという新海誠監督。ご自身の年齢とも近い環の心情は一番想像しやす
く、それが男性ならさらに書きやすい。しかし、それではやりたいこととズレてしまうと感じ、意図的に女性の物語にしたのだそ
うです。
椅子が三本脚なのは、震災の傷の象徴であり、お母さんが亡くなってしまったという鈴芽の心の傷の象徴でもあるそうです。「鈴芽自身もそうですが、欠けたままの心であっても生きていけるんだという映画にしたかった」と新海監督は語っています。
#草太「かけまくもかしこき日不見の神よ!! 遠つ御祖の産土よ……!
久しく拝領つかまつったこの山河、かしこみかしこみ、謹んでー お返し申す‼︎」
「小さい鈴芽に『あなたは大人になっていく』と言葉をかけますが、立派な人になると言っている訳ではない」と新海誠監督。「鈴芽のあの言葉を観客にも『そうだよね』と感じてさえもらえたら、観て良かったと思ってもらえるような映画になるんじゃないかと確信を持って作り続けました」と語っています。
エンディング曲「カナタハルカ」について野田洋次郎さんは「様々な要素がある映画なので、新海さんとしてもどう映画を締めくくるべきなのか迷いがあったと思うんです。最後はこの曲でこの物語は恋愛の映画なんだって提示してあげるのがいいのではと提案し、納得していただけました」と語っています。
参照元:アンク@金曜ロードショー公式 https://twitter.com/kinro_ntv
新海誠監督のQ&A
黄色い蝶々の謎
【Q】劇中で何度も黄色い蝶々が舞っているシーンがありとても印象的なのですが、彼らにはどんな意味が込められているのですか?
【A】蝶々は死者の魂の象徴だと言われます。鈴芽が母に導かれるようなイメージで、蝶々を描いています。──という話をメキシコの舞台挨拶でしたときに、会場の皆さんが泣き始めたことをそういえば思い出しました!(新海監督)
原菜乃華さん、松村北斗さんの第一印象
【Q】原菜乃華さん、松村北斗さんの第一印象を教えて下さい。そしてその印象はどう変化しましたか?
【A】二人とも、オーディションで初めて会いました。菜乃華さんはまったく媚びがなく、のびのびとしていて凛々しい印象。北斗くんはとても繊細で、内面にある海が強風で波打っているような印象でした。その後ずいぶん親しくなったけれど、最初の印象は大きくは変わりませんね。とても素敵な二人です。『すずめ』の仕事の後も二人が大いに活躍なさっている姿を見て、いつも誇らしく思うと同時に、出演作品にうっすら嫉妬もしています(笑)。(新海監督)
ミミズの由来
【Q】赤黒い渦のことをミミズという名前にしたのはなぜですか?
【A】「地震=大地」を象徴するような生物はなんだろうと考えたときに、ミミズを思いつきました。ミミズは土を作る虫ですから。さらに、村上春樹さんの「かえるくん、東京を救う」という短編小説へのオマージュでもあるんです。(新海監督)
新海誠監督によると本作では日本列島の地下にある構造線のようなもの、そこに溜まるエネルギー、それ自体が〈ミミズ〉だという世界なのだそうです。「草太や鈴芽の目にはその歪みといったエネルギーそのものがミミズのような生き物に見えている。そんなつもりで描写しています」とコメントしています。
スポンサーリンク
キャラクター名の由来
【Q】キャラクターの名前の由来を知りたいです!
【A】鈴芽は、日本神話で天岩戸を開けるきっかけとなったアメノウズメから取りました。「ウズメ」の響きからの連想で「すずめ」です。草太は、廃墟を癒やす存在ということで「草」の文字を入れました。環(タマキ)は、親の愛情がめぐりめぐるという連想から。千果(チカ)は、登場時にミカンを運んでいるので「果」の字を。ルミは神戸ルミナリエから。芹澤は……なんとなく「セリザワ」って響きが似合うかな、と思ったのでそうしました(笑)。(新海監督)
苦労したキャラ
【Q】魅力的な登場人物達が登場しますが、その中で設定を考える際に一番苦労した人物は誰でしょうか?
【A】鈴芽が一番難しかったです。自分自身とかけ離れた人物ほど、作り上げるのは難しいです。原菜乃華さんの声が入ったことで、ようやく鈴芽に魂が宿ったような気がしますね。逆に、環とか稔とかルミさんとかの大人たちは、自分と重ねて考えることができるので作りやすかったですね。(新海監督)
なぜ教師になろうと思ったか
【Q】なぜ草太さんは閉じ師の仕事をしつつ教師になろうと思ったんですか?また何の先生ですか? 個人的に草太さんはルミさんのところで双子ちゃんと遊んでいるところを見て、小学校の先生っぽいなと思っています!
【A】草太は閉じ師の才能があったため、小さな頃に親から離されて、閉じ師の祖父に厳しく育てられました。でも草太のお父さんは教師をやっていて、草太は父のことも好きだったのです。だから、教師への憧れがあったのだと思います。そうですね、僕も草太には小学校の先生が似合うと思います!(新海監督)
お返し申す
【Q】扉の鍵を閉める時、鈴芽は「お返しします」と言い、草太は「お返し申す」と言っていたような気がします。どうして2人の言葉が違うんですか?
【A】現代の少女である鈴芽が急に「お返し申す」って言ったら、ちょっと不自然じゃありませんか?(笑)その人の心から出た言葉遣いにしたかったのです。(新海監督)
笑ってしまったシーン
【Q】映画を作っているときについ笑ってしまったシーンはありますか?
【A】ギャグシーンを作るときは、きちんと観客に笑ってもらえるものにするために台詞や展開を必死に考えるので、自分で笑うような余裕はないんです。ようやく笑えるようになるのは、声の収録の時ですね。キャスト陣の快演に笑わされてしまうことはよくあります。でもいざ上映となった時に観客が笑ってくれなくて、青ざめることも時々ありますけど(笑)。(新海監督)
民族的な要素
【Q】新海監督の作品には民俗的な要素が含まれている事が多いですが、それにはどんな意図がありますか?
【A】民族的な要素というのは、言葉を変えれば、僕たちがこの土地で暮らしている「生活実感」のようなものだと思います。お盆とかお墓参りとか初詣とか、自然に大切だと思えるような理屈を超えた感覚。あらかじめ観客に共有されているそういう「実感」は、アニメ映画のような限られた時間内でフィクションの世界を描くときにとても有効なのです。(新海監督)
芹澤の台詞
【Q】試験会場に来なかった草太に対して「アイツは自分の扱いが雑なんだよ」という芹澤の台詞がありますが、この台詞がとても印象深くて好きなので、是非この台詞を考えた時の裏話などあれば教えて頂きたいです。
【A】台詞や会話は、短いほど美しいと個人的には思っています。短い言葉でどうやって芹澤の性格を表せるだろうかと考えて、あの台詞を思いつきました。気に入っていただけて嬉しいです!(新海監督)
三浦あかりさん
【Q】小すずめを演じた三浦あかりさんについて、起用の理由や収録中のエピソードなどあればお聞かせください。
【A】難しいシーンでしたが、収録当時9歳の三浦あかりさんは素晴らしい仕事っぷりを見せてくれました。台本もタイミングも完璧に暗記していて、ディレクションへの反応も非常に鋭敏で繊細で。優れた子役の収録は、大人の収録よりもずっと楽だったりするんです(笑)。(新海監督)
松本白鸚さん
【Q】草太さんのお祖父様役をされていた松本白鸚さんのキャスティングはどのように決まったのでしょうか。
【A】代々続く血脈の重みを表現したくて、歌舞伎役者の方にお願いしたいと思ったんです。ダメ元のお願いだったので、ご快諾いただけたときは震えました。理由を伺ったら、「この映画は出た方がいいよって孫に言われたんですよ」と笑いながら話してくださいました。孫力……!(新海監督)
焦点の当て方
【Q】新海監督の他の作品に比べて特に、芹澤さんや環さんなどの中心人物以外の人の思いやストーリーが映し出されている印象を受けました。物語の中心となる二人以外にも焦点を当てられた背景に何か経緯や意図があればぜひ教えて頂きたいです!
【A】僕は自主制作の出身で、最初は「独り言に絵を付けました」というような(今思えば独りよがりな)作品を作っていたので、たくさんのキャラクターが活躍するような物語作りは元々苦手なんです。それでもキャリアが長くなってきて制作規模も大きくなってきて、いつまでも苦手だなんて言ってられないので(笑)、最近はがんばって色々なキャラクターを描くようにしています。自分が歳を取ってきた、ということもあるかもしれませんね。中年や老境を描くことが、最近はだんだん楽しくなってきました。(新海監督)
スポンサーリンク
過去作についてのスタンス
【Q】監督は、多くの大ヒット作を世に送り出していると思いますが、自身が作った作品が公開されるまでの間、 「自分の作品が観客の受け入れられるのか」という不安などは感じますか?
【A】いつも不安しかありません(笑)。特に『すずめ』は地震をモチーフにした作品なので、公開後も一ヵ月くらいはとても不安で、あまり眠れませんでした。「この映画を作れて良かったのかもしれない」とようやく思えるようになったのは公開後半年ほど経ってから、気仙沼での特別上映をおこなった後でした。(新海監督)
ダイジンとサダイジン
【Q】「ダイジン」と「サダイジン」の大きさに違いを出したのは何故でしょうか?
【A】血の繋がりのあるなしに関わらず、「親子のような関係」が『すずめ』のテーマの1つでした。ですのでダイジンを子猫に、サダイジンを親猫のような大きさに描いたのです。(新海監督)
日本と海外のリアクション
【Q】日本の上映と海外の上映で一番リアクションの違いがはっきりしていたのは、どのシーンですか?また、どのような違いがあったのかも教えてもらえると幸いです。
【A】九州での最初の戸締まりの後、地震で散らかった鈴芽の部屋に草太がやってくるシーン。あそこは、海外では笑いが起きたりするんです。地震のない国では、地震で物が落ちて部屋が散らかるということを想像できなくて、単に鈴芽がだらしない子だと思われたんだと思います。反対にどの国でも必ず笑いが起きるのは、芹澤の車が壊れるシーン。壊してよかったです(笑)。(新海監督)
後ろ戸をくぐるとき
【Q】すずめが故郷の後ろ戸をくぐるときに、環さんにどこに行くのか問われた際に「好きな人のところ!」と答えたシーンは、スタッフの反対を押し切って、監督がどうしても入れたいとおっしゃって追加したというお話をお聞きしましたが、そこまでしてそのシーンを追加した監督のこだわりは何だったのかお聞かせください。
【A】重要なシーンなのに「好きな人のところ!」と言わせてしまうと、鈴芽の動機がすべて恋愛だと誤解されてしまうのではないか、物語がちょっと軽い印象になってしまうのではないかという反対意見が多かったんです。ですからずいぶん他の言葉も考えたんですが、結局それ以上に良い台詞を思いつけませんでした。観客は、単語の意味以上にたくさんのことを感じ取ってくれるはずと信じました。(新海監督)
お気に入りの鈴芽ちゃんシーン
【Q】草太さんの回想にある旅中の鈴芽ちゃんのシーンが大変好きなのですが、監督は旅中でどの鈴芽ちゃんのシーンが特にお気に入りでしたか?草太さんのお気に入り旅中の鈴芽ちゃんシーンもできたら教えていただきたいです。
【A】あの短い回想シーンの中には、鈴芽が草太に帽子をかぶせようとしているカットもあるんです。草太の主観だから帽子姿の椅子は観客には見えないけれど、きっと可愛い姿だったろうと思います。二人が楽しそうに旅をしているシーンは全部好きです。椅子と少女がただ旅をしているだけのアニメを作りたくなりますね(笑)。
ラストシーン
【Q】ラストシーンはどのような経緯で決まったのでしょうか。また前作「天気の子」の終わり方に迷ったように、どのように話を終わらせるか悩んだりしたのでしょうか。是非教えてほしいです。
【A】『すずめ』のラストシーンは、あまり苦労せず自然に書けました。物語の構造が、あのラストを求めていたのだと思います。ただ、鈴芽たちの会話の細かな内容には色々と悩みました。例えば、椅子を渡された小すずめが「脚が取れちゃってる」と訴えて、「大丈夫、三本脚でもちゃんと立てる」と鈴芽が励ます、という台詞を考えたりもしたんです。色々なパターンを自分自身でも喋って録音してみて、しっくりくる会話を探したりしながら作っています。(新海監督)
スポンサーリンク
草太の家業について
【Q】特典小説「芹澤のものがたり」で草太さんが家業について「いつか聞いてくれるか」と言っていましたが、本編での旅の後芹澤に家業について話したのでしょうか?
【A】お互いの夢であった教員になれた時、草太は芹澤に家業の話を打ち明けるのかもしれませんね。それまでは、芹澤に余計な心配をかけないためにも黙っているのではないでしょうか。(新海監督)
https://suzume-tojimari-movie.jp/bluraydvd.html
坂道や階段の場面
【Q】『言の葉の庭』から今回の『すずめの戸締まり』まで、最後のシーンが全て坂道や階段など傾斜がついた場所で終わっていました。これは何か理由などあるのでしょうか?
【A】高低差のある場所は風景としても美しいし、絵やドラマも作りやすいんです。追いつくとか出迎えるとか、片想いとか通じ合うとか、キャラクターの様々なドラマを視覚的に表現することができますから。同じ理由で、橋とか踏み切りとか、「あちらとこちら」に分かれているような舞台も好きです。(新海監督)
黄色のマフラー
【Q】「おかえり」のシーンで草太さんが身につけている黄色のマフラーは、幼いすずめちゃんが身につけていたものと同じですか? 草太さんの白の羽織物を預かっている間、寒くならないようにとすずめちゃんの配慮で幼い頃から使用していたマフラーと交換し合っていたとかだったら幸せすぎます。
【A】そういう設定はないけれど、素敵な考察ですね(笑)。でも、マフラーの色は意図して合わせました。旅を通じて、鈴芽の好きな色(黄色)が草太の好きな色にもなったのだと思います。(新海監督)
#金ローですずめの戸締まり
#すずめの質問箱📮
ご視聴ありがとうございました📺✨
おまけ:サダイジンについて
サダイジンについて、初登場シーンがめちゃくちゃ不気味で環さんを乗っ取って不穏なこと言わせてダイジンと争うヤバイ奴って感じで、でも鈴芽の旅についてきて草太さんを助けるために戦ってくれたし、お前結局なんやねん…と思う人へ。実はいい奴なんすよ…
Q:環さんをサダイジンが乗っ取るのはどうしてですか? 原菜乃華
A:本音をいい合わせて、鈴芽を前に進ませるためです。
新海 要石のサダイジンとダイジンは地震を封じるのが役日だけど、後らだけではそれは果たせなくて、人との共同作業で「産土(うぶすな)」と呼ばれる土地の神様を鏡めなければいけない、という世界観なんです。この作品ではミミズがその産土ですが、サダイジンたちだけでは鎮められないから、鈴芽に手伝ってもらうために「人の手で、元に戻して」って言うんですよね。
一方で、それを託される鈴芽は環との関係をずっと後女自身の問題として抱えていて、環も環で、実の娘ではない鈴芽との生活の中で、ロには出さないけど疎ましさや葛藤にさいなまれている。
お互い笑顔で生活はしているけれど、どこかもやもやしていて、それが鈴芽を足止めしてしまっているんです。サダイジンはそこにあえて踏み込んで、問題を解決させて鈴芽を前に進ませるために、環の中に入り彼女に本音を言わせるんですよ。それに応じて鈴芽も本音をぶつけて、そのことで互いに傷つきもするけれど思いを交換し合えて、その結果、鈴芽はもっと大きな人間全体の問題に向き合うことが出来た。そういう流れを作るために、サダイジンは環に乗り移ったんです。そんなショック療法のような手段を使わなくても、鈴芽と環は時間を掛けて話をして解決していったのかもしれないですけどね。いい質問でした(笑)。
— 大志Mk-2 (@TaiMk2) April 5, 2024
参照元:映画『すずめの戸締まり』公式 https://twitter.com/suzume_tojimari
声優紹介
原菜乃華さん
ヒロイン鈴芽の声は1700人以上のオーディションから新海誠監督に見出され、本作が声優初挑戦の原菜乃華さん。
「合格の通知をもらった時は率直に「うれしい!」ってなりました」とコメント。その後に大役を授かった事に不安な気持ちに
切り替わり「一旦落ち着こう!」と餃子を食べに行ったそうです。
松村北斗さん
草太の声はこちらも声優初挑戦となる松村北斗さん。「アフレコは初めての経験なので最初は緊張しましたし、声だけで表情と感情を出さないといけない難しさもあり、いくら練習しても出来ない事もいっぱいありましたが、監督やスタッフの方々のお陰で変わって行く事が出来ました」とコメントしています。
椅子に姿を変えられてしまった草太について松村北斗さんは「椅子になってからのほうが好きです。椅子になってから自分と向き合う時間がありました。アフレコしているうちに愛着と愛情が湧いてきました」とコメントしています。
深津絵里さん
鈴芽の叔母・環の声は深津絵里さん。「初めて声優に挑戦し、とても怖かったです。思い通りにできなくて、どん底まで落ち込んで、でも次の収録が待っているからなんとか気分を変えようと、あてもなく街を歩き続けたり、あてもなく新幹線に乗って京都のお寺で心を沈めてみたり」とコメントしています。
スポンサーリンク
おまけ
最後のシーン
#すずめの戸締まり
を観て「出会ったばかりのイケメンをホイホイ追いかけて行っちゃう鈴芽って子が軽すぎてw」と思ってるそこの貴方、最後のシーンで後ろ戸前で子すずめが振り返った時に見たシーンを忘れてませんか?
冒頭で草太を探す鈴芽が「私たち、どこかで会ったことが…」と言っていたことも。
— 天使の梯子 (@echelledange) April 5, 2024
初期ダイジン
初期ダイジン、威厳ゼロすぎて草
#すずめの戸締まり
— 丸山カネキリカ(ニコ超1日目)/ヤマダ(🐈) (@Kirika_ma_cos) April 5, 2024
神木隆之介
全部 神木隆之介
— ジブリのせかい【非公式ファンサイト】 (@ghibli_world) April 5, 2024
ダイジンの名前
白い猫を見た人が皆「ダイジン」と呼んでいるが、「なぜみんなこいつの名前を知ってるんだろう?」と思ったら、新海監督によると「ダイジンは神様なので自ら”ダイジンだよ”と人間の心に呼び掛け、出会った人々は無意識にその声を受け取っていたんです」とのこと。
— タイプ・あ~る (@hitasuraeiga) April 5, 2024
寝相
#すずめの戸締まり
椅子の草太さんが寝相悪かったり寝坊だったりするの、冒頭ではギャグっぽく描かれてるけど
あれはつまり要石になりかけてるから、自分が消えかけて意識や姿勢を保てなくなってるって表現なんだよね
神戸で自意識が消えていく時にガタンと倒れ目覚めなくなりそうになるシーン、怖い
— 由 (@chiyuri1022) April 5, 2024
死生観
すずめちゃん「生きるか死ぬかなんて運次第」って言えてしまう子だけど、それはあのとき「助かったから」じゃなくて「助かってしまったから」で、命を大事にしてないわけじゃない、死にたいとも思ってない、ただ命を投げ出すのに躊躇いがなくなって「しまった」のかと思っている
— 和泉 (@izumi_h27) April 5, 2024
時系列メモ
草芹にピンときた方々に向けた入学から卒業までの時系列メモをおいておきますね。
⚠️入場特典「芹澤のものがたり」のネタバレを含みます
— meri (@1116souseri) April 5, 2024
芹澤の素性
芹澤朋也
・2002年7月6日生まれ、身長179センチ
・4人兄弟の長男
・進学を機に上京、仕送りなしの苦学生
・上京後10キロ痩せる
・当初は黒髪短髪
・コスパを求めて夜職に手を出し、怪しい先輩に気に入られる→酒、タバコ、染髪、ピアス、色眼鏡
これ全部公式なのやばすぎ
2001年生まれでした…
公開当時作画ミスで2002年になっててリテイク版から2001年に修正されてるらしい
情報アップデートできてなかったヨ
※特典の小説、芹澤のものがたりに載ってた情報
— なまこ (@namako_jr) April 5, 2024
スポンサーリンク
ダイジンの素性
実は、草太の部屋の閉じ師の古文書によると
・ダイジンは要石になる前は人間の子供だった
・先代の白要石はミミズに敗れて消え、地震が相次いだ(1854年安政大地震)
・ダイジンも被災し、震災遺児となった
→世を嘆き、閉じ師に「ぼくが要石になるよ」と願い出て要石となった
らしい
— 秋佐るぅ🚪🗝 (@lu_maple) April 5, 2024
煙草に火がついていない理由
#すずめの戸締まり
芹澤くん、環さんが運転中の煙草に眉を顰めてたのちゃんと覚えてて、ラストでは火をつけずに咥えるだけにしてるのよね。ほんとこの子、気遣いの出来るいい子やわぁ。
— イリス@春よこい! (@xnc2MDvodJ9FIFV) April 5, 2024
エンディング
エンディングのこのシーン
ここも深い
震災のあの日、みんなが言えなかった「おかえり」を言うんだと心に決めて
草太に「おかえり」を伝えたのだそう。
↑小説より
— 房総のデミオ乗り (@demio104) April 5, 2024