後味の悪い話

【後味の悪い話】星新一「危険な年代」

876:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2014/07/23(水) 15:26:19.42 ID:ZD9g7h/Ii.net
星新一「危険な年代」

社会評論家の主人公は、たまたま公聴した不特定多数の少年の喧嘩の結果おきた、
殺人を起こしたとされる少年の裁判に不審を抱く。
はじめは、この少年のようなのを「危険な年代」とでも言うのかな、と主人公は聴いていたが、
警察、検察の挙げる証拠がすべていい加減であるにも関わらず、弁護士は適当な弁護しかせず、
裁判官も証拠の吟味をすることなしにあっさりと有罪の判決を下してしまい、
被告の少年はずっと無罪を主張していたのにあっさり閉廷してしまった。
不審に思った主人公は弁護士に問いただすが、弁護士は
「私もあの少年と同じくらいの息子がいますから精一杯弁護しました、
裁判官も警察も検察の方も、我々と同じくらいの年齢ですから心情的には少年に同情してたでしょうね」
と言って出て行ってしまった。

義憤に駆られた主人公は帰宅後、この件を大問題にしてやると筆をとっていたが、そこに主人公の息子が帰宅。
主人公はふと、あの少年の事件があった日、お前は何をしていた?と息子に尋ねるが
息子は覚えていない、と言ったまま自室へ。
気のせいかもしれないが、なんとなく息子の態度に違和感をもった主人公は
事件に関して書いていたものを捨てる。

今、彼らの気持ちがわかった。誰だって子供が一番大事だ。
自分たちのようなのが本当の「危険な年代」なのかもな

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