後味の悪い話

【後味の悪い話】アメリカ版「世にも奇妙な物語」

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436: 1/2@\(^o^)/ 2016/10/11(火) 22:34:11.75 ID:KQLtv1mI0
1レスで書けるかと思ったが改行大杉言われたので二つに分ける

20年くらい前、自分が中学生の時に夜中にふとTVをつけたらやってた
アメリカ版世にも奇妙な物語みたいな三話オムニバスドラマ、その第一話
多分見た当時よりさらに古い番組で、今じゃやれないようなグロや動物虐待もある

旅芸人の手品師とか曲芸師とかサーカスとか小劇団が集まって
それを目当てに観客達が訪れる、小さいが賑やかな街
主人公は売れない芸人の男で、街の支配人(?)からも事務を勧められる始末
そんなある夜、占い師の老婆が街に来たというので行ってみた

老婆は表向き占い師をやってるが、実は不思議な呪術の使い手だった
主人公が死ぬ気で頑張りたいというなら何度か死んでもいいようにしてやろう、
猫は七つの命を持っている、ほらこの通り(実演)包丁で刺し殺しても生き返った
この猫の命をお前にそっくり移す呪術をしてやろう

呪術を受けても半信半疑の主人公だったが、辻強盗に殺されても生き返った
そこで手品によくある、箱に入って串刺しにされても生きてるショーをやってみた
到底トリックとは思えない流血や苦しみ方の後でケロッと復活すると観客バカウケ
この時串刺し役のアシスタントをやってくれた女の旅芸人も彼女になってくれた

438: 2/2@\(^o^)/ 2016/10/11(火) 22:37:21.46 ID:KQLtv1mI0
彼女と二人三脚であれこれ工夫しながら本物の自殺&復活ショーを繰り返す
しかし不死身なわけではなく猫からもらった命を使い切ったら終わりだ
それまで稼いで財産が出来たら結婚して遠いところで就職して静かに暮らそう
……と思ったが彼女が裏切って主人公を殺し、復活する前に全財産持って逃げた

失意の主人公、残りの命はあと二つ、捨てられるのは当然あと一つだけ
最後に今までにない壮大な仕掛けでショーを行って莫大な財産を得よう
採石場を借り、ショベルで土の中に生き埋めにしてもらうショーだ
しかし意気揚々として穴の中で土をかけられる主人公、ふと気がついた

猫は最初に老婆によって刺し殺され、そこで命がひとつ減っている
つまり自分が猫からもらえた命は七つではなく六つだったのだ
計算をひとつ間違えていたということは、今ここで死んだら……
「助けてくれー出してくれー」彼の悲鳴は降り注ぐ土砂の中で消えた

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