後味の悪い話

【後味の悪い話】DQ10の中のエピソード

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924: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/09/13(火) 03:36:53.74 ID:Jk962iIi0
DQ10の中のエピソード

舞台は密林の中に埋もれた古代遺跡。
「ジャイラ(密林のある地域の地名)の奇跡」と呼ばれるこの遺跡に眠る秘宝を求めて
冒険者の女の子(かわいい)はやってきた。
女の子は遺跡の中で突如現れた謎の青年(イケメン)と出会う。

女の子が無鉄砲で危なっかしいので同行を申し出る青年、
ツンツンしながらも受け入れる女の子。

遺跡の中は数々のトラップが仕掛けており、それは二人が協力しなくては
先へ進めない物だった。協力しているうちにで昔からの相棒のように
二人は仲良くなっていく。

925: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/09/13(火) 03:38:56.73 ID:Jk962iIi0
遺跡の奥へ進んだ二人は封印されていた「意思を持って会話ができる魔法の帽子」を見つけ出す。
帽子は秘宝まで案内することができると言う。

帽子の案内に従って深部へ進む二人だったが、途中で青年が女の子を庇って
古代の亡霊からの呪いを受けてしまう。
この古代遺跡は過去にこの地方にあった【夜の王国】のものだった。
夜の王国は【太陽の王国】に攻め滅ぼされて滅亡。滅ぼされた夜の民達は
亡霊となりうらみ続けていたのだった。

青年の呪いは徐々に生命を蝕んでいくもので帽子は「秘宝の力」ならば青年にかけられた
呪いを解くことができるとアドバイスする。

その言葉を信じてようやく最深部にたどりついた二人。
そこには巨体の醜い化け物がいた。化け物は夜の王国の守護神の魔神で
犠牲を捧げる引き換えに願いを叶える秘宝の正体だった。

926: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/09/13(火) 03:40:23.00 ID:Jk962iIi0
封印されていた帽子は実は魔神の力の一部で、二人の前で魔神と融合。
帽子は二人をそそのかしてまんまと秘宝のところまで誘導する事に成功したのだった。

魔神はなぜか女の子に執着しており、理由を語りだす。

かつて夜の王国の王は太陽の王国を滅ぼす力を魔神に求めた。
魔神は代償に娘である王女を生贄として捧げることを要求したが、王は拒否して娘を逃がした。
怒った魔神は報復で夜の王国の民を滅ぼした後、今に至るまで封印されていたとのこと。

女の子は実は夜の王国の末裔で逃げた王女の生まれ変わり。この遺跡に興味を持ったのも
実は魔神に誘導されていたから。王が約束を破った償いのために命を捧げろと要求する。

女の子は呆然とするが青年(実は太陽の国の末裔で王様)に励まされて魔神を倒す。

927: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/09/13(火) 03:49:14.85 ID:Jk962iIi0
だが魔神を倒しても青年にかけられた呪いは消えなかった。戦闘後青年の生命力が限界に達し、
青年は少女の幸せを願う言葉を言い遺して息を引き取る。

少女は青年がいないと幸せではない、と魔神が消滅した後もなぜか残っていた帽子に
「自分を捧げる事で青年を生き返らせてほしい」と願う。

青年が目覚めた時少女の姿は無かった。
少女は帽子に願いを叶えてもらった代償に魔神と似た姿の醜い化け物になってしまった。
その姿を恥じて彼が目を覚ます前に去ったのだった。
その後一度だけ、偶然を装って女の子は人間に化けた姿(ブスな太ったおばさんの姿…)で女の子を捜している
青年に再会するけども、正体を告げずに去る。

929: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/09/13(火) 03:59:43.12 ID:Jk962iIi0
女の子とどうしても再会したいと願った青年は王位を捨て
彼女を探し回って一生を終えた。
(最期は二人が出会った遺跡のある場所で野垂れ死にした模様。
白骨と本人が使っていた剣と身元が分かる手帳が落ちている)

この出来事が起こったのが現在の時点から数百年前の過去の話で
プレイヤーにはどうする事もできない事。
女の子が化け物になった事。
青年の命は助かったけど結局女の子を探し回って残りの人生を犠牲にしてしまった事。
彼のために自分を犠牲にした女の子が彼のその後の人生をおそらくを知らない事。
すごく後味悪い。

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