後味の悪い話

【後味の悪い話】境界のリンネ

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829: 1/2@\(^o^)/ 2016/09/07(水) 19:41:40.07 ID:ul+zVnrw0
「境界のリンネ」という漫画であった話

主人公は幽霊の未練を晴らして成仏させてあげる仕事をしている

あるお似合いのカップルがいたのだが、ある時から二人の仲は険悪になってしまう
主人公は彼氏の持っている不細工なマスコットキャラのキーホルダーに霊気を感じる
なんでも、このマスコットキャラは彼女の地元の伝承「ホラ太郎」を元にしているらしい

昔々、ホラ太郎という名の嘘つき男が、村一番の美人の娘に片想いしました
ホラ太郎はお地蔵様の裏に隠れて待ち伏せし、お地蔵様のふりをして娘に語りかけました
ホラ太郎「娘よ、ホラ太郎と結婚するのだ」
娘「まあ! お地蔵様がそうおっしゃられるのなら、私はホラ太郎と結婚します」
そこへやって来た村一番の御曹司がホラ太郎の悪事を目にし、ホラ太郎を懲らしめます
娘と御曹司は結婚し、いつまでも幸せに暮らしました
ホラ太郎は嘘つきとして村中でバカにされる一生を送りましたとさ

主人公がキーホルダーを調べてみると、とり憑いていたホラ太郎の悪霊が姿を現す
このホラ太郎の悪霊が悪さをしてカップルの仲を険悪にしていたのだ
ホラ太郎の悪霊は実の名を「空太郎」といい、伝承は歪められたものだと主張する

本当は、空太郎と娘は婚約していたらしい
しかしある日、空太郎は何者かに頭を殴られて気絶してしまい、目を覚ました時には、娘は御曹司と婚約していた
空太郎が娘を問い詰めると、娘は「空太郎と婚約などしていない」と否定
それ以来、空太郎は村中で「嘘つきのホラ太郎」とバカにされるようになり、その悪評は後世にまで語り継がれて伝承にまでなってしまった

カップルやその友人たちは空太郎の話を嘘だと非難する
しかし主人公は空太郎が嘘をついてはいないと感じた

830: 2/2@\(^o^)/ 2016/09/07(水) 19:45:05.04 ID:ul+zVnrw0
空太郎の未練は、自分の風評被害を広められていること。しかし、空太郎の物語はあまりにも古く、伝承として既に地域に根付いてしまっているため、今更どうにもできない

そこで主人公は「裏技」を使うことにし、「走馬灯」と「幻夜灯」という二つの霊能アイテムを取り出す。「走馬灯」は過去の記憶を呼び出して映し出す道具。「幻夜灯」は幻を見せて記憶を書き換える道具
主人公はこの二つの道具を使って空太郎に「娘と結婚し、幸せな一生を送った」という「優しい嘘」の夢を見せて記憶を改竄することにした

いざ空太郎の記憶を呼び戻して見てみるが、どうにも様子がおかしい
記憶の中では、空太郎はただストーカーの様に物陰から娘を眺めているだけで、ただ片想いしているだけの様にしか見えないのだ

「やっぱり嘘だったのか?」とカップルたちが言うのだが、それでも空太郎は「嘘じゃない、確かに婚約していた」と頑なに主張する

記憶はお地蔵様のシーンになる。お地蔵の前に御曹司がやって来る

自分の記憶を見ながら空太郎は「御曹司が俺を殴って気絶させ、お地蔵様の裏から娘を騙して結婚したに違いない」と推測する

するとお地蔵様が御曹司に語りかける
お地蔵様「御曹司よ、娘と結婚するのだ」
御曹司「!? お地蔵がそうおっしゃられるのなら、娘と結婚します」
なんと、お地蔵様の裏に隠れ喋っていたのは娘だった。娘は御曹司のことが好きだったらしい
空太郎は娘をストーキングしていたのでその一部始終を目撃してしまう
娘は空太郎に見られていたことに気付き、つい咄嗟に大めの石を武器に空太郎の頭部を殴り付けた
娘「ごめんなさい!この事は誰にも言わないで!あなたと結婚してあげるから!」

記憶を見ていたカップルたちは唖然とする
「殴られた…」「婚約した…」「たしかに嘘ではなかったね…」「順番が違っただけで…」「騙されていたのね…」

主人公「記憶をどこから改竄する?」
空太郎「ぜんぶ…(´;ω;`)」

その後、ホラ太郎のキャラグッズは全く売れず、全て不良在庫として処分されました
空太郎は成仏しました

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