後味の悪い話

【後味の悪い話】映画「告白」

792: 本当にあった怖い名無し 2010/11/07(日) 22:02:05 ID:VsHgt0x60
今年の春くらいに公開されてた映画「告白」。

過激な筋書きなんで拒絶反応起こす人もいるんだけど、
評価する人たちはほぼ一様に、DQNが正当に復習されてGJ!!てな感想の人が多い。
でも自分は後味悪く感じたので、投下してみます。

中学校の化学の女性教員が主人公(松たか子)。彼女の子供は幼稚園児の女児。
彼女はシングルマザーで、幼稚園の閉園時間の関係かなんかで
週一で娘が夕方学校に来て、仕事済ませた主人公と一緒に家に帰る、ってのが習慣になってて
中学の生徒たちにも、主人公母子のその生活パターンは知られている。
主人公が担任してるクラスには、自分は天才だと思ってる男子生徒(実際頭イイ)がいて、
この男子生徒(以下A)は、天才的な化学者の母と平凡な町の電気屋の父の間に生まれた子なんだけど
主人公が幼稚園くらいの時、天才母がダンナの平凡さにキーってなって家出てっちゃって、
その後、Aの父親は、天才じゃないけど家庭的な女性と再婚して、新たに子供作った。
いろんな意味で天才実母の影響強い子に育っちゃったAに対して
実父と継母は、赤ん坊の夜泣きとかで家の中が落ち着かないことに関して
「Aは受験勉強に専念したいのにゴメンね」といって、離れみたいな”勉強部屋”をAに与える。
その勉強部屋で孤独にアヤシイ発明に精を出すA。
作品の一つは「ちびっこ発明王!」みたいな大会で優勝するくらい、それなりに良いデキのものだった。
Aはそういうふうに化学の分野で注目されれば、自分を捨てて行った実母も自分を認めてくれるんじゃないか、
っていう期待を胸に発明にいそしんでたという背景があって、
その大会は、リアル世界でいうところのロボコン?くらいの、けっこう知名度のある大会だったらしく
優勝者は新聞でわりと大きく扱われるはずだったんだけど、
大会のあった日に、信者に毒薬配って集団自殺呼びかけるような厨2サイトに端を発した集団自殺事件が起きて
主人公の大会優勝記事は紙面の片隅においやられてしまう。

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794: 本当にあった怖い名無し 2010/11/07(日) 22:09:54 ID:VsHgt0x60
正当なやり方で注目集めようとするより、厨なことした方がみんな注目してくれんのかよ、とキレたAは
頭弱くて利用しやすそうなクラスメートBに目をつけて
「デカいことやって世間の注目集めてやろうぜww」みたいなことを提案。ホイホイと乗ってくるB.
で、担任である主人公の娘殺してやろうぜwwってことに話が纏まり、実行される。
警察では事故と判断されちゃったけど、これは他殺で、犯人はABであると突き止めた主人公は
ABに壮絶な復讐を開始する(正当な手段で訴えても、少年法に守られてABはまともな刑罰を受けないから)。
クラス全員の前に自分の娘を殺したのはABだと告白して、彼らがイジめをうけるようしむけてから、退職。
頭も心も弱かったBはイジめに屈してあっさりと登校拒否。
B母が無理心中図るような事態になるけど、B母もかなりイタい人だったため、Bの返り討ちに合って
Bは実母を殺したヤバい人として施設送り。主人公の復讐その1完了。
でも、頭良いAは中々屈しない。
それどころか本物の厨2病入ってるAは「殺意を抱かれる程憎まれるオレ、かっこよくね?」みたいな気分になって、
卒業式で答辞読むことが決まった時、ウソ800並べた答辞(それを感心して聞いてる同窓生&教師達pgr)
読み終わった直後、講堂ごと爆破して全校生徒巻き込んで自殺してやるwwwとか考え始める。
で、実際、その為の爆弾とか起爆装置とか作って、卒業式前日に講堂の演台に仕掛ける。

795: 本当にあった怖い名無し 2010/11/07(日) 22:11:32 ID:VsHgt0x60
しかし、Aの彼女(Aの自分勝手な理屈によって後にAに殺される)から
「Aの最大の弱点はAの実母、Aの厨思想も実母に注目されたいが為」
という情報を聞き出した主人公は、Aの卒業式での計画を予知し、Aが仕掛けた爆弾を講堂から撤去する。
卒業式当日、起爆装置押しても爆発が起こらないことで動揺してるAに、ケイタイで電話かける主人公。
「あなたの考えること、作るもの、みんなお見通しですから。ていうか、そんなんわたし全部覆せますからpgr」
みたいなこと言って、Aのプライドをズタズタにした後、トドメに
「あ、ところであなたが作った講堂爆破用爆弾、あなたのお母様の研究室に仕掛けて置きましたから」
と颯爽と告げる主人公。
自分が全校生徒巻き込んで華麗に自殺できると思って押した起爆装置のスイッチが
自分の最愛の実母を殺してしまった!?という事実に打ちひしがれて、鼻時垂らして悶えるA。
そこに主人公登場して、Aの髪の毛引っつかんで顔上げさせて
「最愛のものを奪われる苦悩を理解できましたか?……ならば、ここからあなたの更正が始まるのです」
と超クールに告げて、END。

自分原作読んでないんだけど、
少なくとも映画は、「Aの実母の研究室にA作の爆弾仕掛けた」っていう主人公の言葉は
言葉だけの狂言で、ホントはA実母は死んでない、っていう解釈も可能なつくりになってるのね。
だから、ネットとかのレビューでは、DQNなガキに強烈なお灸据えた主人公GJ!みたいな
論調の評価が多かったんだけど、自分の所見の印象では、主人公の意思の固さみたいなのから察するに
ホントにA実母を(間接的に)死なせちゃったんだと思ったのね。
だから、こんなDQNとその母親に対して、正当な怒りを表現しただけの主人公なのに
法的措置としては、Aは未成年ナンタラで守られて、主人公は刑務所入れられちゃうんだろうなー
って思っちゃって、すごく後味悪かった。

826: 本当にあった怖い名無し 2010/11/08(月) 17:43:46 ID:3XgSTxN20
>>792
あー、これ原作を雑誌掲載時に呼んだことあるわ。内容がかなり違ってるんだな
原作では、Aは「自分が危険人物だと世間に認識されたい」って中二チックな願望を持ってて(酒鬼薔薇とかバスジャックの少年とかみたいな)、
Aはそのために、触ると電流が流れる危険なバッグを作って工作の大会みたいなのに送る
Aの思惑とは裏腹に、Aの作った電流バッグは泥棒撃退用のアイテムとして高い評価を得てしまう
それを不満に思ったAは、主人公の幼い娘が主人公の仕事が終わるのをいつもプールの側で待っているのに目を付けて、
娘が欲しがるような愛らしいカバンを電流カバンに改造して、友人に命令してそれをプールサイドに置く
娘はまんまと電流カバンに触れてしまって、気絶してプールに落ちて溺死
娘がAに殺されたのだと悟った主人公は、退職する間際に自分の受け持ちの生徒達の前で「私の娘は殺されました」って告白を始める
友人は焦りまくるんだけど、Aは「計画通り。これで俺は危険人物として有名人」って感じでニヤニヤしている
そして主人公は最後に「私はHIVに感染しています。私の血液を、私の娘を殺した二人の生徒(名前は伏せて)の飲み物に入れておきました。感染してたら、残りの人生を闘病しながらファイトで生き抜いてね」って感じに言って終わる

797: 本当にあった怖い名無し 2010/11/07(日) 22:37:57 ID:2qEUPHPG0
>>795
原作では実母死ぬよ、少年は未だに開発者の仕事をしている実母に褒めて貰おうとする為に有名になろうとしたんじゃなかったけ?

799: 本当にあった怖い名無し 2010/11/07(日) 22:42:11 ID:2sDW4MwB0
>>795
乙です、そういうオチだったのか
漫画を少し立ち読みしただけなんだが、主人公の子供の父親が
エイズで死んだ?有名な熱血教師だかで、あの子は特別な子☆ミ
みたいな設定が気に入らなかったんだけど
DQN少年も母親が天才か…特別な子が多い世界なんだなw

800: 本当にあった怖い名無し 2010/11/07(日) 22:55:20 ID:qA2N+YGz0
一番後味悪いのは、作者が元教師って点じゃないかな?

804: 本当にあった怖い名無し 2010/11/08(月) 00:30:07 ID:V5ZMaxNYO
うおお後味悪ぅ…

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