180 :本当にあった怖い名無し :2008/10/25(土) 22:02:34
湖の付近に住むドレイトン一家。大黒柱のデヴィット(トーマス・ジェーン)は画家として名を知られる人物だ。
ある日この小さな町は激しい嵐に見舞われてしまい、停電などの大騒ぎに。幸い翌朝には過ぎ去ってくれたものの、電話線が切れる、ボート小屋がめちゃめちゃになるなど、残した爪痕は非常に大きい。
修理用具を買いだすに行くため、デヴィットは8歳の息子・ビリー(ネイサン・ギャンブル)と隣人で凄腕弁護士のブレント(アンドレ・ブラウアー)を誘って、スーパーへと向かった。
店内は同じように買い出しをする住人が溢れ、ごった返している。そして昨日の嵐によって冷蔵庫以外は停電している状態だった。それでも気にせず買い物をしていると、外ではパトカーや救急車の音が鳴り響く。
店内がざわつき始めると、そこへ1人の男がスーパーへ駆け込んでくる。彼は鼻血を流しながら切羽詰まった様子で「霧の中に何かがいる!」と叫ぶのだった。
その瞬間外の世界は濃い霧に包まれ、辺り一面は真っ白な世界と化してしまう
181 :本当にあった怖い名無し :2008/10/25(土) 22:02:34
霧が発生し、スーパーでは地震も起きて大パニック。昨日の嵐のせいか、地震か、化学薬品の爆発だ……など、店内では様々な憶測が飛び交う。熱心なキリスト教の信者のミセス・カーモディ(マーシャ・ゲイ・ハーデン)は、「地球最後の審判」だと主張した。
人々が慌て、冷静さを失う中、ビリーは不安から熱を出してしまう。子供を守らねばならないデヴィットは倉庫にある毛布を取りに行く。店内はラジオも何も通じず、ただただそこにいる人間の不安が煽られる一方だった。
倉庫にて発電機の暴走を止めると、何やら閉めたシャッターを押すような音が聞こえる。壊れた発電機を治すべく、ある青年がシャッターを開けると、得体のしれない物体に襲われ死んでしまった。
触手が倉庫内に入ってきて、混乱する大人たち。そう、霧の外には怪物が潜んでいたのである。当初スーパーに駆け込んできた男は、このことを伝えたかったのだ。
怪物について住人から信用されず困り果てるが、切り落とした触手の一部を見せて説得。それでも全員の理解は得られなかった。
遂に夜を迎えてしまい、人々は店内で過ごし続ける。その頃ノートンを始めとした「怪物否定組」が出来上がり、別途で助けを呼ぼうと考える動きが見られていた。
182 :本当にあった怖い名無し :2008/10/25(土) 22:02:34
店内の客たちは協力するどころか、複数の派閥に分かれていた。ただ状況が過ぎ去るのを待つ人がほとんどだが、中にはカーモディの味方につくグループ、外に出ようとするグループなど、完全に意見が割れている。
デヴィットらは状況に応じて対応したいため、むやみに外へ出ることは考えていない。しかしノートンらは助けを求め、外に飛び出してしまった。その中の老人が車にショットガンを積んでいるため、それを取りに行くのも目的だったのである。
先が見えないため、腰にロープを巻き付ける老人。だが途中で怪物にロープが引っ張られてしまい、体の半分しか戻ってこなかったのだ。
更に状況は悪化し、夜にはガラスを割って巨大な虫の怪物が人々を襲った。刺されて死亡してしまう者も現れ、店内の恐怖度に拍車がかかる。中にはこの状況に耐え切れず、自殺してしまう住民も。
だがこの時、カーモディだけが唯一襲われなかった。この出来事により、派閥の無所属派が次々と彼女を信仰し始め……。
183 :本当にあった怖い名無し :2008/10/25(土) 22:02:34
命の危険に晒された男性が出たため、デヴィットは命がけで隣の薬局へ薬を取りに行くことに。薬局にも怪物が溢れ返っていて危機一髪となるが、なんとかスーパーへ戻ることに成功。
ところが彼らが帰ってくると、店内の客はすっかりカーモディを信仰し、心酔しきっていた。彼女が信者を束ね、異様な空気を醸し出している。そして肝心の男性は薬が間に合わず、命を落としていた。
怪物の猛威も留まることを知らず、危険を感じたデヴィットらはスーパーの外へ脱出する計画を立てる。早朝にいざ計画を実行しようとすると、カーモディ達から邪魔が入ってしまう。揉み合いとなった末にスーパーの副店長・オリー(トビー・ジョーンズ)は彼女を撃った。
ようやく外に出られたものの、怪物に囲まれ共について行った仲間が次々と死んでしまう。挙句の果てに車はガソリン切れとなり、手元にあるのは4発の弾が入った銃だけ。苦肉の策でデヴィットは残りの4人を射殺し、自らも怪物の餌食となるために車の外へ出た。
その瞬間、偶然にも軍の助けがやってくる。あともう少し待っていれば、全員死なずに済んだものの……。そこには一番初めにスーパーを飛び出した女性もいて、デヴィットは激しく絶望する。
ようやく外に出られたものの、怪物に囲まれ共について行った仲間が次々と死んでしまう。挙句の果てに車はガソリン切れとなり、手元にあるのは4発の弾が入った銃だけ。苦肉の策でデヴィットは残りの4人を射殺し、自らも死ぬために車の外へ出た。
その瞬間、偶然にも軍の助けがやってくる。あともう少し待っていれば、全員死なずに済んだものの……。そこには一番初めにスーパーを飛び出した女性もいる。
デヴィットは絶望し、嘆きの叫びを上げ続ける・・・・。
(終)
182: 本当にあった怖い名無し 2008/10/25(土) 22:13:39
>>181
おぉでてたかありがとう。
主人公が殺した中に主人公の息子もいたっていうのがまた…
原作は脱出までなんだね。
184: 本当にあった怖い名無し 2008/10/25(土) 22:28:28
>>182
山みたいにでかい化物が車の横を通り過ぎるところで原作は終了。
映画も見たけどあのシーンはモンスターハンターみたいだったな。
186: 本当にあった怖い名無し 2008/10/25(土) 23:59:41
>>181
原作ってスティーブンキングの『霧』だよね?
ゲーム「サイレントヒル」の元ネタになったという・・・
衝撃のラストつきで映画化されてたなんて知らなかった。乙。
小説は白い霧に包まれた世界がひたすら不気味で
脱出したのはいいが助かるか助からないかもわからないまま
終わるのが後味悪かったけど、映画のラストもまた違った後味悪だ。
187: 本当にあった怖い名無し 2008/10/26(日) 01:40:14
ミストは知らないで見たから見終わった後軽くパニックになったよ
なんつーか、わざと後味悪くさせるジャンルってあるんだなーと理解するのに時間かかった
191 名前:本当にあった怖い名無し :2008/10/26(日) 02:51:56
ミスト自分は冒頭から寝っぱなしで終わってしまったんだが一緒に見ていた連れが「駄作!金返せ!」と叫んでた。
あらすじみる限りでは駄作ではないよな…
192: 本当にあった怖い名無し 2008/10/26(日) 03:26:15
>>191
金払ってみたらそうなるかもw
あらすじがちょっと秀逸な気がす
話の殆ど主人公が超頑張るんだよ(まぁ相手たこだけど)
ショッピングセンターに残された人も超がんがるんだよ(まぁ相手虫だけど)
変なおばちゃんが宗教始めて子供を殺さにゃ神の怒りがおさまらん
とかほざいて主人公の息子を殺そうとするんだよ(ばぁさんに撃たれるけど)
で、がんがって守ったその主人公が一番報われないっていう(自分の子供撃っちゃうし)
俺が書くとこんなあらすじ(´・ω・`)
な?別の話だろ? あれ?
194: 本当にあった怖い名無し 2008/10/26(日) 03:37:33
>>192
駄作言ってた連れも「主人公めっちゃ頑張ってたのに」って言ってたわww
興味そそられるわー
フランク・ダラボンだし駄作ってことはないだろって思ったんだけどね。
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Xでの感想 その1
@kasai_sinya
鬱エンドの大傑作『ミスト』は「限られた情報の中で主人公が理性と良心の限りを尽くして〈主体的に下した決断〉が全て無意味だった」から効くんだよなぁ。
ただ外部の力で為す術もなく不幸になるようなのは概ねつまらない。
— 葛西伸哉 ラノベ作家 (@kasai_sinya) April 29, 2023
@kasai_sinya
できる事は全部やった。その時々で最良と思われる判断を下したし、それは倫理に適ったものだった。
だけど「前提となる情報」が不充分だったから、結果的に最大の悲劇になった。
主人公が無力だったり無為だったり間違ったりした訳じゃない。
@Dantai1Dto
ほんこれ、常に自分が一番辛い思いをする選択肢を選んできたのに。
@0721Ossan
主人公の視野狭窄がタイトル通りミストとかかってるの良いですよね。
@hxcpx045
そんな主人公が自分の子供のために唯一見捨てた女性が最後に・・・
劇場で見たとき気付かなかったけどアレはヤバい
Xでの感想 その2
@Ragnvald_under
相当昔で、誰が言ったのか失念してしまったのだが…映画『ミスト』は
・役に立たない弁護士
・暴走する宗教
・生贄にされる若い兵士
・最悪な結果を産む銃
が描かれており、アメリカの縮図なのだと評してる人がいた。私はこれこそが映画評論なんだと感動した覚えがある。
— アンダー (@Ragnvald_under) February 16, 2024