後味の悪い話

【後味の悪い話】映画『ミスト』の詳細なあらすじ

鬱映画の代名詞となっているミストの超詳細なあらすじを載せました。

これを読めば見なくても住むぐらいの詳細なあらすじです。

また「ミストはただの胸糞映画ではない」という意見がTwitterで話題になっていましたので、終わりに載せておきます。


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映画『ミスト』の詳細なあらすじ

冒頭

デヴィッドは、妻と8歳の息子ビリーと3人でアメリカの郊外に住んでいた。

ある夜、大嵐が襲う。激しい雷雨に加えて雷鳴がとどろき、家は停電に。翌朝、明るくなると、嵐はやんだが倒木で窓ガラスが割れ、二階が台無しになっていた。電話をかけようとするデヴィッド。しかし、電話線が通じておらず、停電も復旧しない。

修理のための工具を買い出しをするため、デヴィッドは息子と隣人の黒人男性と一緒に大型スーパーへ出かけた。

異変の始まり

スーパーに行く途中で、デヴィッドたちは電力会社や軍隊の車とすれ違う。じき電気も復旧するだろうという会話をしつつ、スーパーへ。

スーパーには、いつもより客足が多く、どうやら皆買い出しのために集まっている様子。休暇中の軍人3人もいる。そんななか、突然警報のサイレンが鳴り響いた。

サイレンと共に鼻血を出した初老の男性が店内に駆け込み「霧(ミスト)の中から何かが現れた!」と叫ぶ。

外を見ると駐車場が霧で覆われ、あっという間に町が濃霧に包まれる。外に出た男性の悲鳴が聞こえ、皆はスーパーの扉を閉める。
スーパー全体が突然揺れだし、1分ほどでやんだものの、天井の板は剥がれ落ち、ぶら下げた蛍光灯が派手に揺れる。

情報が錯綜し「地震だ」と言う人もいれば「化学薬品が爆発した衝撃で揺れたんだ」と言う人もいる。

狂信的な女性信者・カーモディは「とうとう最後の審判の日がきた」と声高に叫びだす。

その時、とある女性が家に残してきた子どもたちを心配し、誰か家まで送ってくれと呼びかけるものの、誰も反応しない。女性は制止を振り切って、霧の中を駆け出していく。

※ここで外に出た女性。この女性は最後に助かっています。

スーパーでの足止め

デヴィッドは息子をあやしながら、霧が晴れるまでスーパーの中に留まることにする。
息子は不安で赤ちゃん返りし、少し発熱し始める。

息子に毛布を用意しようと裏手の倉庫に回ったデヴィッドは、ショートした発電機が煙を出すのを見つけ、停止させた。倉庫内は停電となり、携帯のライトを頼りに倉庫をチェックしていると、シャッターが外側から何かに押されて波打っている。

若い男性店員がシャッターを開け出ようとするので必死に止めるが、それを無視して飛び出してしまう。 その途端、巨大なタコの触手のようなものが現れ、店員の足に絡みつく。慌ててデヴィッドは手を掴み、スーパーの副店長が斧で触手を撃退しようと試みるが、間に合わず店員は濃霧に飲み込まれる。

シャッターを慌てて閉め、最後にはさまった触手を斧で切断。呆然とした二人は、発電機を再稼働させることを断念した。

化物の出現

この事件で濃霧の外に異形の物体がいることを認識し「霧の中に危ない何かがいる!」と説明するものの、突飛すぎて誰も信じない。

ここで客達は4つの派閥に分かれる。

  1. 外に出たい人達:十数名
  2. 状況を把握し臨機応変に対応したい人達:主人公、息子、他数人
  3. 最後の審判の日を受け入れる人達:カーモディ筆頭に数人
  4. 特に何も考えていない人達:無所属、これが大半(のちにカーモディに合流)

カーモディは終末論を騒ぎ立てるが、誰も聞いていない。客は手分けして肥料袋やドッグフードを土嚢代わりに積みあげた。

安全ではなくなる店内

夜が近づこうとしていた。デヴィッドたちは液体燃料とモップでたいまつを作る。

ここで外に出たい派閥の十数人が「町の中心部を目指して歩いてみよう」と提案。腰にロープを巻きつけ、どこまで行けるかを確かめることに。

最後の一人が消えてからも、ロープはしばらく動いていたが、あるタイミングで急にぽとっと垂れさがった。反応がなくなったロープをおそるおそる手繰り寄せると、先端についていたのは男の下半身だけだった。おろおろとする店内。

夜になると、駐車場の光に誘われて、異様な生物がやってきた。ビルほどある巨大イナゴや、それを捕食しようとする翼竜のようなもの(体長2mほど)が店内に入りこみ、けが人を出しながらもなんとか追い払った。

初老女性のハティは絶望し、服毒自殺した。動揺を悟られまいと、ハティの遺体はこっそり隠される。ケガを負った店員のために、抗生物質や痛み止めの薬が必要となり、すぐ隣の薬局へ数人で行くことに。

薬局ではMP(アメリカ軍陸軍憲兵隊)の黒人男性が蜘蛛の巣に絡め取られており、まだ息があった。助けようとするも、MPは蜘蛛の糸で固定されており、やがて謝罪し続ける男性の腹や口から大量の蜘蛛が孵化した。スプレーとライターで退治し、慌てて退散した。

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薬局からの脱出

薬局から戻ると、店内のムードはすっかり変わっていた。終末論を唱える中年女性・カーモディが客を支配するようになっている。

デヴィッドたちは車で脱出しようと決断。

その前にMPの謝罪が気になったデヴィッド達は、軍が何か事情を知っているのではと考え、店内にいた3人の軍人から話を聞き出そうとする。軍人のうち2人は首吊り自殺していた。カーモディの信者達に脅された軍人は「アローヘッド計画」について話し始める。

この世界は異次元の世界に囲まれていて、そこに「窓」を開けて観察しようというのが「アローヘッド計画」の内容だった。ところが事故で「窓」が「扉」となってしまい、向こうの世界の生き物がこちらの世界に来てしまった。それがこの事態の真相だと説明する。

カーモディに扇動された信者達は軍人をナイフで刺し、贖罪と称して彼を外に放り出してしまう。
デヴィッド達は必死に止めようとするが、軍人はカマキリの前足に捕らえられ、ガラス扉に手の痕だけ残して消えた。その夜、ビリーは「怪物に僕を食べさせないで」と懇願し、デヴィッドは固く約束するのだった。

夜が明け、デヴィッド達はカーモディに支配されたスーパーマーケットからの脱出を図る。しかしそれを見越していたカーモディと信者達に囲まれ、怪物への生贄としてビリーを差し出せと脅される。当然拒否するデヴィッド達との間で乱闘が勃発。皆を守るため、オリーがカーモディを射殺した。

そのまま外に走り出した一行はデヴィッドの車を探しますが、オリーを始め数人の仲間が怪物の犠牲になってしまう。車に乗り込めたのはドレイトン親子を含め5人だった。

クライマックス

一行は主人公の家へ向かうも、既に化け物の巣窟と化しており、妻も亡くなっていた。息子は疲れて眠っており、母の死を知らない。

そのまま一同はガソリンの続く限り車を走らせる。道中、スクールバスやパトカーがあるものの、みな蜘蛛の巣が張られている。
地響きがして車を止めると、数十メートルはあろうかという6本足の何かが通過していった。胴体にはひょろ長い毛が生えているが、高すぎてどんな形状をしているのかわからない。

やがて車がガス欠になり、車内には重い沈黙が立ちこめる。ビリーは眠っており、あとの大人が考えることは皆同じだった。化け物にやられる前に、死のうと決断する。
しかし銃弾は4発しかない。デヴィッドは「僕は何とかする」と言い、他の4人(息子ビリーも含む)を射殺。
4人を殺して号泣するデヴィッドは、車外に出て「来い!」と生き物に向けて声を限りに叫ぶ。遠くで鳴き声のようなものが聞こえる。

やがて、濃い霧の中から何かが近づいてくる。―――が、それは戦車だった。事態が呑み込めずあっけにとられるデヴィッド。その横を、救助された人の車や軍の装甲車が次々と通過していく。

霧はどんどん晴れていき、軍隊が火炎放射器で蜘蛛の巣を焼き払っている。救助された中には、最初にスーパーを飛び出した女性の姿もあった。

もう少し救助が早ければ、いや、もう少し自殺を待っていれば・・・そう思いながら慟哭するデヴィッドを、救助の軍人が困惑した様子で見守っていた。

以下、ミストあらすじへのコメント

609: 本当にあった怖い名無し:2010/01/22(金) 10:26:11 ID:ZWCrYsl00

ミストは死を省みず4歳の息子を助けに行った母親が報われるというスッキリなオチ

612: 本当にあった怖い名無し:2010/01/22(金) 10:38:56 ID:hyEmTq+40

無謀にも助けに行った母親→よくある王道映画の主人公

ミストの主人公たちの最後は王道映画でいう脇役たちの末路

ミストの新たな見方のレビューが話題に

ただ胸糞悪さばかりが先行しているミストですが、Amazonのレビューにわりと的確な考察が掲載されて話題になっていましたので掲載します。

以下レビュー内容

タイトル:カルト教祖はいったいどちらだったのか
2018年8月10日 形式: Prime Video

「まるでカルトの教祖だ。集団自殺を煽りかねない」

これは劇中で主人公デヴィッドが『悪役』である聖書狂のカーモディ夫人に対して言ったセリフです。
ですが、結局のところ生存者を扇動して集団自殺を起こした最悪の『カルト教祖』はデヴィッド自身でした。

終盤のカーモディ信者によるジェサップ二等兵殺害も、よくよく見ればカーモディ夫人は指示しておらず、ただ殺害シーンで驚いています。
というかそもそも主人公たちが「スーパーの外に脱出する」という愚行を計画しなければ、あんな騒ぎは起こらなかったわけです。
そして、彼女の「スーパーの外に出ずただ待つ」という政策(?)は劇中に登場するリーダーたちの中で
唯一現実的かつ合理的なものです。実際、カーモディ夫人を信じてスーパーに残った信者たちはおそらく全員生き残っていることでしょう。

そして、翻って主人公の行動を振り返ると、実はこの映画の中で死んだ犠牲者はほぼ全員主人公のせいだとわかります。
みんなを扇動して外に出ていった黒人弁護士ノートンは、主人公がへたくそな説明で怒らせるまでは慎重派でしたし、
「明かりを付けるのは何か来た時だな」とジムに指示していなければ深夜のイナゴ襲来であれほどの犠牲者は出なかったでしょう。
わざわざ「死にたい」と言っている重症患者のために薬局に行くくだりに至っては最悪です。
結局患者は死ぬので無駄骨ですし、あの時薬局探索に行ったメンバーは三分の一近くが死亡してしまいます。
そして極めつけの愚行は最後のスーパー脱走と集団自殺……

ですが、この映画の非常におもしろいところは、このようにどう考えても危険な扇動者は主人公・デヴィッドなのに
まるでカーモディ派の方が愚行をしているように見える点です。
「余計なことせずスーパー内部で待つ」というのはあの状況では最も賢明な選択で、実際主人公もそれを主張していたはずなのに。

視聴者は最後の最後まで、「あんなカルト婆さんに従うなんて馬鹿な連中だ。『主人公』であるデヴィッド様に従えば助かるのに」と信じ込み、そしてラストシーンでその狂信の報いを受けます。
これは視聴者に対する非常に強烈な皮肉ですね。「君たちこそがカルトだったね」という。

また「最後の伏線が無い」などのレビューも散見されますが、映画中盤でこれ以上ないほどの伏線があるじゃないですか。
「極限状態では人は簡単な解決策を示す人間に従ってしまう」「カルト教祖が扇動したら、いずれ集団自殺をしかねない」という要旨の主人公たちの会話があります。
これ伏線というか、終盤の展開そのまんまですね。
主人公たちはカーモディ夫人こそが「極限状況で簡単な解決策を示すカルト教祖」だと思っていたわけですが、
自分たちこそが危険なカルト集団だとは夢にも思わなかったわけです。
根拠もなく他者を絶対に間違っていると思い込み、自分たちを絶対に正しいと思い込む――その思想が、カルト宗教そのものなのに。

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