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797:本当にあった怖い名無し:2006/12/12(火) 14:09:08 ID:n34uWPj30
今思うと後味悪いどころか結構カッコイイ話のような気がするけど、
子供の頃、歯医者の待合で読んだ雑誌に載ってた話。
タイトルはうろ覚えだけど「最後のモンスター」だったような。
突如現れた怪物達と人類との生存戦争は
驚異的な力を振るう怪物側の勝利で幕を閉じ、人類は彼方此方に点在する
僅かな残党勢力を残すのみとなった、という時代。
その残党の一つである傭兵団に雑用係として同行する少年がこの話の主人公。
怪物達との戦闘に敗れ傭兵団は敗走。
一人はぐれた少年は傭兵団の生き残りを探そうと決意。
20年後、屈強なハンターに成長していた主人公は、
神出鬼没のゲリラ戦術で怪物を狩りつつ傭兵団の生き残りを探し続けていた。
主人公への討伐の手を広める怪物軍。
傭兵団の消息は一向に掴めないまま、ただただ怪物達の小集団を殲滅する日々が続く。
更に10年が経ち、ついに捕らわれる主人公。
満月の晩を待って全世界同時中継の公開処刑。
高々と磔にされた主人公を一目見ようと、処刑場や各地のモニターの前に集まる怪物達。
「早く殺せー!」
「お願いだ、一秒でも早くそいつをこの世から消してくれー!」と口々に叫ぶ怪物達。
一方では我が子を抱きしめた怪物が「これでこの子も安心して眠れるのね…」と呟く。
磔の主人公を見る怪物達の熱狂した眼差しは、しかし恐怖に震えているようでもあった。
っという話。読んだ直後は歯ぁチュインチュイン削られながら、
敵が怯えるくらい強かったのに処刑で終わりかよ、
くらいの感想しか頭に浮かばなかったが、その晩、布団の中でようやく
タイトルの意味に気づいて一人悶々としてた。
816:本当にあった怖い名無し:2006/12/12(火) 22:05:07 ID:Bn//D3FN0
>>797
後味悪い・・・というか、RPGをやってるとたまに感じる後味の悪さを思い出した。
魔王相手にLv99の主人公たちが戦いを挑んで、楽勝したときとかを。
魔物からしたら主人公が悪者だよなーってたまに思う。