後味の悪い話

【後味の悪い話】映画「少年は残酷な弓を射る」

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172:本当にあった怖い名無し:2013/01/22(火) 22:53:54.80 ID:kPfPqPOO0
映画「少年は残酷な弓を射る」

主人公エヴァは郊外の一軒家に一人で暮らしている。
彼女はなぜか町の住民から迫害されていて、例えば家の壁や車にペンキを
掛けられたり、すれ違い様に罵られたりということが頻発する。

なぜこのような状況に陥っているのか、物語は彼女の回想シーンを中心に進んでいく。

キャリアウーマンとして働いていたエヴァは、ある日男の子を出産する。
ケヴィンと名づけられた男の子は、どうしてもエヴァに懐かない。
懐かないどころか、彼の目には母親に対する憎悪さえ感じられる。
しかし、エヴァは必死によい母親になろうとする。

すくすくと成長していくケヴィンであったが、母親に対する嫌がらせもエスカレートしていく。
例えば、とっくにオムツが取れている年齢になっても、わざと大便を
もらしてみせたり、言葉が話せる年齢になっても母親とは口を聞かなかったりといったように。
決して彼に障害があったわけではなく、むしろとても聡明である。
なぜならケヴィンがこのような態度を取るのはエヴァに対してだけであり、
彼の父親に対しては非常に素直な愛らしい子供を演じているのだ。

173:続き:2013/01/22(火) 22:54:34.86 ID:kPfPqPOO0
ある日、ケヴィンは母親に読んでもらったロビンフッドの物語に強い興味を
示す。翌日、父親はケヴィンにおもちゃの弓矢をプレゼントする。
ここから彼は弓矢に打ち込み、腕を上げていく。

打ち込むものができたケヴィンであったが、エヴァへの嫌がらせはやむこと
なく続いていた。夫はケヴィンを普通の子だと思っており、母と息子の関係
を特に心配する様子はない。

やがて、エヴァが女の子を出産すると、ケヴィンの悪意は妹にも向けられていく。
数年後のある日、妹セリアが片目を失うという大怪我を負ってしまう。
はっきりとした証拠はないが、エヴァはケヴィンの仕業であると思い込む。

息子の異常性にいよいよ限界を迎えつつあったエヴァは、夫に必死に今までの件を訴える。
しかし、夫はいまだケヴィンを信じており、夫婦はついに離婚することになる。
この会話を盗み聞きしていた15歳のケヴィンが遂に大事件を起こす。

174:終わり:2013/01/22(火) 22:55:04.93 ID:kPfPqPOO0
学校で同級生たちに向け弓を乱射し、大量殺人を犯す。
職場で息子の学校で何か事件が起きたらしいと連絡を受けたエヴァは
学校に向かう。そこで観たのは警察官達に取り押さえられるケヴィンであり、
彼はエヴァと目が合うと不敵な嫌らしい笑みを浮かべた。

茫然自失の状態で自宅に戻ったエヴァは、
そこで矢を突き立てられた夫と娘セリアを発見する・・・

ここで回想が現在に追いつく。
エヴァは刑務所に収監されたケヴィンに面会にいく。

エ「なぜこんなことをしたの?(I want you to tell me,,,,WHY?)」
ケ「前はわかっていたような気がするけど・・・今はよくわからない。
  (I used to think I knew....but now I'm not so sure」

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これで終わり。最後までケヴィンの行動の理由は明かされなかったのがもやっとする。
推測するにおそらく子供をどうしても愛せないエヴァに対し、それを
敏感に感じ取ったケヴィンが憎悪を募らせていった結果こうなったんだと
思われるが、こうなる前に何かできることがあった気がしてならない。

175:本当にあった怖い名無し:2013/01/22(火) 23:09:14.27 ID:cfQjItM00
うーん、どう解釈しても後味悪いな

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