後味の悪い話

【後味の悪い話】別役実の短編

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208: 本当にあった怖い名無し:2010/04/27(火) 01:38:44 ID:mgXtjPcz0
後味悪いというか、どっちかっつったら切ない話かもしれん。
昔図書館で借りた本の中の短編。

ある日、とある街の軍の司令塔?が無線を受信する。内容からしてSOS。
仲間の飛行機かヘリがどこかに墜落したのではないか?と、隊員達は捜索。
すると街の外れに1台の綺麗なロケットが漂着している。無線はそこから発せられていた。

ロケットは綺麗で、どう見ても事故に遭った様子がないが、途切れることなくSOSは発信されている。
隊員がロケットを調べるが、このロケットどこにも入り口がない。
そうか、中の人が出られないから助けを求めているんだ!

隊員達はロケットを壊すべく、ドリルで削ったりして破壊を試みるが
血のようなガソリンが吹き出たり、謎の肉のような物体がミリミリ出てきたり、異様な事態に。
そして司令塔から、明らかに無線が変化したという連絡が入る。

既にSOSではなく、断末魔のような凄まじい叫びのようだ、と。
気付いた時には遅かった。パタリと無線は止んだ。二度と無線は発せられなかった。
ロケットには中の人なんておらず、ロケットそのものが生物だったのだ、と。

作者が思い出せないなぁ…星新一だったかな。

213: 本当にあった怖い名無し:2010/04/27(火) 09:25:48 ID:kbhhXeepP
>>208
俺もたぶん星新一だったよなーと思ってググったけど、別役実の話らしい。
http://ref.library.ichihara.chiba.jp/ref_search/ref_detail.php?id=487(※リンク切れ)
星新一も書いてたような気がするんだが……

216: 本当にあった怖い名無し:2010/04/27(火) 12:35:08 ID:MJYrAPRd0
>>213
自分も星新一で見たことある気がする。
でも星はロケットの話なんぞきっと腐るほど書いてるだろうからなぁw
では星ではなく、きっと別役実の話を。

ある街で、それはそれは大規模な工事が行われていた。
何か建物を建てている訳ではなく、ひたすら大きな穴を掘るというもの。
大規模な穴掘りは100年近く(うろ覚え)行われており、住民達は日々巨大な穴を掘り続けていた。

だが、住民はおろか役所の人間でさえも、誰1人として何の為に穴を掘っているか分からなかった。
一体何の目的で穴を掘っているのだろう。
疑問に思っても、父や祖父の代から行われてきたこの工事を、今更辞める訳にもいかなかった。

ある日、とうとう穴が完成する。歓声を上げる住民達。
街は歓喜に包まれ、数日間の祝祭も開かれる。そして誰もが思っていた。
あの穴は一体何に使うのだろう?

一方市役所でも、これまた盛り上がっていた。
市長代々受け継がれてきた、手紙が開封される時が来たのだ。
手紙は穴掘りが開始された当時の市長が、後任の市長たちに託したものだった。

これに穴掘りの目的は書いてある、穴が完成するまで絶対にあけてはならない、と。
wktkしながら市長が手紙を開封し、読んでみると市長は愕然とする。

手紙にはこう書かれていた。
「穴が完成したらば、直ちに穴を埋める工事を開始せよ。こうでもしないと住民は怠け
活気のない街と化してしまうだろう」と…。

218: 本当にあった怖い名無し:2010/04/27(火) 19:31:27 ID:Is57Llsh0
>>216
まぁ、経済活動を無理矢理縮図にするとこんなだよな。

無駄に見えても金は回り、ここの住民は、
この事業のおかげもあって飯を食っていけるってわけだ。

この循環が止まると、待っているのは不況。

210: 本当にあった怖い名無し:2010/04/27(火) 09:05:59 ID:GrLsUXMj0
不時着した星で助けを求めたら
生きたまま切り刻まれてしまったロケットさんが不憫すぎる

善意でロケットを殺してしまった隊員もさぞや後味悪かったろう

211: 本当にあった怖い名無し:2010/04/27(火) 09:23:58 ID:FTTALMgF0
しかし言葉も通じない、治療やエネルギー源の判らない生物にSOSされたって
最終的に助けようがないよな、

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