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153:本当にあった怖い名無し:2006/05/01(月) 16:22:41 ID:9hjjst+fO
既出かもしれないが、星新一の「あと五十日」要約下手でスマソ。
主人公は50代の男。仕事も順調だし、家庭にも特に問題はない。
ある日、主人公は怪しい黒服の男に「あと五十日でございますよ」と声をかけられる。
男は次の日も現れ、「あと四十九日でございますよ」と告げる。
なにがあと四十九日なのかと聞くと、
男は「あなたの人生がですよ」と答えた。
その日から男は毎日主人公の元に現れ、日数をカウントダウンしていく。
主人公は男を追い払おうとしたり、耐えきれず自殺しようとしたりするのだが、
男の告げた「人生が終わる日」は、自分の力ではどうしても変えられないらしい。
それならば、最後の日までは思い切り楽しもうと決めた主人公は、
会社へ休暇届を出し、自分の生命保険を増額して、預金を下ろして海外旅行に行った。
問いつめてくる妻子にもすべてを明かし、今まで隠していたことも打ち明けあう。
浮気をしたことがあるとか、日記を盗み読みしたとか。
また、会社で行われている不正や、各人の評判なども、ありのまま社長に伝えた。
墓石や死亡通知の準備も済ませ、とうとう最後の日の夜、
男は睡眠薬を飲んで、ひとりでベッドに入った。
ところが、ふと目を覚まし、時計を見ると午前三時。
もう日付が変わっているのに、いっこうに死ぬ気配がない。
どういうことかと思っていると、黒い服の男が現れて言った。
「第一日めでございます」
死神め、話が違うぞ、と言う主人公に対して、男はにやにや笑いながらこう言った。
「自分を死神だと申し上げたことは、一回もございませんよ。
そちらが勝手におきめになったのです。
わたしは、それより、もっとたちの悪い存在でしてね。
もう出現はいたしませんよ。あとは遠くから見物するだけです。
これから、どうなさいます…」
よくある系統の話だが、特に問題もない主人公の人生を
勝手にかきまわして去っていく死神(もどき)が後味悪かった。
154:本当にあった怖い名無し:2006/05/01(月) 16:48:56 ID:23FlVR9r0
>>153
思い切って打ち明けて理解しあえたなら、夫婦関係も改善して仲睦まじくなれるだろう。
一度は死を覚悟した身、これからは物怖じせず生きていけるんじゃないか?
これが「死ぬまでに好きな事してやる」と言って、犯罪に走っていたら阿呆だが。