後味の悪い話

【後味の悪い話】電脳コイル 12話「ダイチ、発毛ス」

@Shou_Zeek
電脳コイル 12 話「ダイチ、発毛ス」 
登場キャラがどんどんひげに感染していく神回 
めっちゃ面白いからぜひ観て欲しい 

— 翔@アニゲー好き不定期アニソン (@Shou_Zeek) June 28, 2022

857: 本当にあった怖い名無し 2018/06/19(火) 07:54:57.30ID:WO/sLfzh0
アニメ『電脳コイル』より、「ダイチ、発毛ス」

現実世界のいたるところに「電脳」が張り巡らされた近未来
主人公の少年少女達は「電脳メガネ」という道具を使って電脳世界を探索し、「イリーガル」という特別なコンピューターウイルスを探す遊びにハマっていた
(今分かりやすく例えるとポ○モンgoみたいな?)

ある時、主人公の仲間の少年の顔にヒゲが生え、周囲の者にまで感染し始める
このヒゲは電脳メガネを通してしか見ることが出来ず、その正体は黒くて小さなイリーガルの群れだった
主人公は自分の顔に感染したヒゲの観察を始める
ヒゲたちには知能が有り、最初は原始人のような素朴な生活をしていた

ある時、主人公はヒゲの文明に干渉してみる
人間の存在を知ったヒゲたちは「神様がいる!」と大騒ぎ
それ以来、主人公はヒゲを育成することにハマってしまい、主人公の友人達も同じようにこぞって自分のヒゲを育成し始める
人間の干渉によってヒゲの文明は恐ろしい早さで発展していく
そしてついに主人公の顔からロケットが打ち上げられた
主人公「ついに宇宙進出を果たしたのね!」

858: 本当にあった怖い名無し 2018/06/19(火) 07:59:25.30ID:WO/sLfzh0
主人公の右の頬から発進したロケットは左の頬へと向かい、そこで着陸するかに見えたが、爆発してキノコ雲を上げた
主人公「これ、もしかして核ミサイル?」
なんと、文明が発達したヒゲ達は同族同士での戦争を始めてしまったのだ
主人公はヒゲに平和を呼び掛けるものの、どこかの哲学者ヒゲが『神は死んだ』などと言い始め、ヒゲは完全に暴走してしまう
それでも必死に呼び掛ける主人公だったが、ヒゲから素朴な質問を投げ掛けられてしまう
『では、神様は他の神様と争わないのですか? 神様は他の神様と必ず仲良く出来るのですか?』
主人公は回答することが出来なかった
さらにヒゲ達は主人公の友人達の顔にまで核ミサイルを撃ち込み始め、星間戦争が勃発

そして泥沼の戦争が終わる頃には、ヒゲは絶滅寸前となり、文明は滅びていた
取り返しのつかない犠牲を払い、ヒゲは争いの虚しさに気付いた
ヒゲ『どうか、神様の手で我々の行く末を決めてほしい』

ヒゲたちの噂によると紀元5550分、ヤサコ様が約束の地にお導きくださるらしい。
主人公はヒゲが平穏に暮らせるであろう新天地(近所のハゲ老人の頭)を発見し、そこに彼らを移住させた

ヒゲ『起源5760分。神様のお導きにより、我々は約束の地へと辿り着いた』

それから数日後のこと
久しぶりにヒゲたちの様子を見に行った主人公達だったか、そこに彼らの姿は無く、1通の手紙だけが残されていた。

『ここも私達が住むべき世界ではありませんでした。
私達は早く大人の文明になりたかった。しかし、それには私達は幼過ぎたのです。
私達は新しい約束の地を求めて旅に出ます。
そこは私達の生まれた場所で、きっと争いの無い世界なのではないでしょうか。
そんな気がしてならないのです』

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