後味の悪い話

【後味の悪い話】オスカー・ワイルド「ドリアン・クレイの肖像」

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894: 本当にあった怖い名無し 2018/06/23(土) 12:56:28.39ID:3lT00UBT0
オスカー・ワイルド「ドリアン・クレイの肖像」
身も心も美しく純真無垢な絶世の美少年、ドリアン
ある画家が彼の肖像を描く。それは世にも美しく素晴らしい絵だった
しかしドリアンは絶望した。絵はこの先ずっと美しいままで存在し続けるだろう。しかし、ドリアン自身は年老いて醜くなってしまうのだ
ドリアンは「僕と絵の立場が逆であればどれだけ良いか。そのためなら僕は悪魔にだって魂を売る」と嘆いた

それから年月が経ち
ドリアンはすっかり人が変わってしまった
かつてはその純真無垢な人格で誰からも愛されたドリアンだったが、今や悪評しか無い
しかし、それでもドリアンの姿は美少年のままであった

ドリアンは毎晩自宅の屋根裏部屋へと向かう。そこには彼の肖像画があるのだ
今や肖像画には、醜く年老いたドリアンの姿が描かれていた
ドリアンは夜毎その肖像画を眺めながら、優越感に浸って笑うのだ

ある時、かつてドリアンの肖像を描いた画家が、ドリアンの悪評を聞き付けて彼のもとを訪ねる
「かつて私が描いた君の肖像をもう一度見せてほしい」と言う画家を、ドリアンは快く自宅の屋根裏に案内した
変わり果てた肖像を見て画家は仰天し、こう発言する
「私は君の姿を描いたのではなく、君の『魂』そのものを描いたのだ」
それを聞いてドリアンは激しく乱心する
「この醜い絵が僕の魂そのものだって?ふざけるな!」
そして彼は肖像画に刃物を突き立て、何度も何度も切り裂いた

後日、ドリアンの遺体が自宅の屋根裏で発見された
彼の遺体は何度も切り刻まれており、顔はまるで悪魔のように醜悪だった
その傍らには、純真無垢な美しさをたたえた絶世の美少年の肖像があった

895: 本当にあった怖い名無し 2018/06/23(土) 13:18:12.22ID:OMwKNqQaO
読後感スッキリなのはなぜ?w

896: 本当にあった怖い名無し 2018/06/23(土) 14:31:26.97ID:cb8uxHiy0
文学的だからじゃね。知らんけど

▼吸血鬼、ネモ船長、透明人間、ジキル&ハイド、ドリアン・グレイ、トム・ソーヤーが揃って戦うB級映画「リーグ・オブ・レジェンド」おすすめです。

@tanakaten
俺が大好きな映画のひとつに、『リーグ・オブ・レジェンド』というのがあります。「明らかに脚本が良くできてない」「つっこみどころしかない」「映像は格好いいので観てて飽きない」「俳優陣が豪華」「脈絡がない」「思いついたのでやってみた的演出の宝庫」と、友人らと一緒に盛り上がるのに最適。

— 田中天(公開用) (@tanakaten) September 5, 2012

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