後味の悪い話

【後味の悪い話】リック&モーティ「フルーピーランドへようこそ」

24: 本当にあった怖い名無し 2018/01/30(火) 02:49:09.27 ID:gSXT1dms0
埋めに投下するか

海外のリック&モーティというアニメ

主人公リックは頭のおかしい天才科学者。数十年前に幼い娘ベスと妻を残して失踪して以来音信不通だったが、最近になってふらっと帰ってきて、ベスの家で居候をしている
ベスは父リックを憎みながらも愛していて、「もう父さんを失いたくない」と依存している

ある日のニュースで「数十年前に自分の息子トミーを食べた食人鬼の父親の死刑が行われる」と報じられる
そのニュースを観てベスは幼少期のトラウマを思い出して語り始める
ベス「トミーは私の子供の頃の親友だったの。彼を喪った私は『トミーは魔法の国フルーピーランドで行方不明にった』んだと思い込んで、何年もセラピーに通い続けたのよ。フルーピーランド、馬鹿げた空想よね」
するとその話を聞いたリックが不機嫌になってベスに食って掛かる
リック「フルーピーランドが馬鹿げている? ワシの最高傑作だぞ?」と不機嫌になる
「フルーピーランドは私の空想の産物よ」と主張するベス
しかしリックは古い段ボール箱をあさって謎のクレヨンを取り出すと、壁に扉を描く
するとフルーピーランドへの道が開かれた
フルーピーランドはベスの空想などではなく、リックが科学によって造り出した世界だったのだ。
そして、かつてリックがベスのためにつくり上げた世界フルーピーランドに、ベスの幼少期の親友トミーは閉じ込められていた。

ベスはフルーピーランドを「子供が行方不明になるような危険な世界」と批判する。
これにリックは投身自殺や入水自殺を試みて 生存して見せることでフルーピーランドの安全性を証明して反論する

早速ベスはトミーを救い出そうとリックと共に冒険に出かける。
リックとベスはフルーピーランドの生物たちから「我らが王、トミー王」と崇められているトミーに面会する。
トミーは半ば正気を失っていてベスの顔を覚えておらず、リックとベスを客人として歓迎すると、フルーピーランドの歴史を語る演劇会を催した。

舞台の上でフルーピーランドの生物たちが幼い日のトミーとベスを演じ始める

25: 本当にあった怖い名無し 2018/01/30(火) 02:50:27.86 ID:gSXT1dms0
幼いベス役とトミー役、フルーピーランドを探検している

ベス:ねえトミー、わたしトミーが羨ましい。だってトミーにはお父さんがいるんだもん
ベス:ねえトミー、あれを見て、ハチミツ沼よ
ベス:トミー、あんたなんか死んじゃえ!

ベス役、いきなりトミー役をハチミツの沼に突き落とし、嘲笑いながら去っていく

リック「おやおや、これは驚いたな……(ニヤニヤ)」
ベス「こんなの出鱈目よ! トミー、こんな生活は間違っているわ! 元の世界に帰りましょう!」
「あなたのお父さんはあなたを食い殺したという無実の罪で逮捕されて、もうすぐ死刑になりそうなのよ!?」

しかしトミーはベスのことを思い出し、「君が僕をハチミツ沼に突き落としたことを認めて謝ってくれるのなら元の世界に帰る」と言い出す
しかしベスは一向にトミーの主張を認めない
とうとう怒ったトミーが生物たちにベスを殺すよう命じる
咄嗟にリックが不思議なクレヨンで足下に扉を開き、ベスと二人で元の世界へと退避する

ベスは「トミーの主張は被害妄想よ。完全に正気を失っているわ」と語る
しかしリックはベスの主張に半信半疑という様子で、「ワシが何のためにフルーピーランドなんかを作ったと思う?」と語り始める

リック「それはだな、お前をフルーピーランドに隔離しておいた方が、お前に殺される近所の動物や子供のクローンをいちいち造る手間が省けるからだ」
「お前は元々異常な子だったんだよ」

ベス「嘘よ!」

26: 本当にあった怖い名無し 2018/01/30(火) 02:52:35.30 ID:gSXT1dms0
リックはあの不思議なクレヨンを取り出した古い段ボール箱を再び持ち出すと、中から様々な物を取り出して見せる
「見るがいい、ワシがお前にせがまれて作った発明品の数々だ」
それは一見するとどれも幼児用のオモチャにしか見えないが、犯罪に使える物騒で危険な代物ばかりだった
極めつけのオモチャが「ピンク色の知覚ナイフ」であり、刃が飛び出るやいなや「あ~らベス久しぶり~。さっそく誰か刺してみる?」と話しかけてきた

ベスは逆ギレし、「私が父さんに発明を頼んだのは、父さんにかまってほしかったからだってわからないの!?」
「私がトミーを殺そうとしたのなら、それはトミーの家庭が羨ましいかったからだって気付かないの!?」と叫ぶ

リック「ワシはいかれている。そしてお前はワシに似ている」

ベス「私は父さんとは違うわ! 私は正しいことをする! トミーをフルーピーランドから連れ戻してみせる!」
そう言ってベスはリックの発明したオモチャが詰まった段ボール箱を抱えてフルーピーランドへと旅立った

しばらくして帰ってきたベスは全身血塗れであり、「トミーがこれをくれたわ」と言って、一本の切り落とされた指をリックに差し出すと、トミーのクローンを作るよう頼んだ

リック「本当にトミーがこれを?」
ベス「ごめんなさい。本当は彼は……」
リック「いや、いい。みなまで言うな」
ベス「……父さん、私……、本当は父さんにそっくりだった……」
リック「…………。これからトミーのクローンを造るが、もしよければ……手伝うか?」
ベスは微笑み、喜んで頷いた

リックとベスは二人で楽しくトミーのクローンを造り出し、トミーの父親の無実を証明して死刑を中断させた
トミー親子は泣いて抱き合った

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