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170: 本当にあった怖い名無し:2011/08/08(月) 18:44:17.48 ID:pi5leLbr0
不二子F不二夫『大予言』
主人公は最近売り出し中の預言者(手品っぽい)
主人公は、一昔前に一斉を風靡した大預言者が
「自身のした予言が原因でスランプである」と聞き、興味を持ってその大預言者の自宅へ向かう
大預言者は病人の様にやつれており、主人公が話しかけても上の空で、常に何かに怯えていた
主人公が「いったい何を予言したのか?」と尋ねると、大預言者は「何も予言していない。
未来は君も知っているはずだ」と言い、雑誌の記事を切り取ってスクラップしたノートを取り出す
そのノートには、エネルギーの枯渇、複合汚染、大地震、人口爆発、
氷河期、大飢饉、核保有国増大等の記事が貼られていた
「これが何なんだ?」と主人公が呆れていると、大預言者は「君のその顔が怖い」と言った
「何故未来に起こる事が分かっていながら、誰もその対策をとろうとしないんだ」
大預言者は幼い孫(?)を抱き上げると、涙ながらに呟く
「もう、この子に予言してあげる未来も無いんだよ」
188: 本当にあった怖い名無し:2011/08/09(火) 17:35:27.74 ID:pC48fh0y0
不二子F不二夫「間引き」
主人公は50代(?)くらいの男性
主人公と妻の関係は冷え切っており、妻は出勤する主人公にカップ麺を渡す
主人公は「俺は働いているから腹が減る」と傲慢な態度をとり、妻は「家にいる私だって大変」と言う
コインロッカーの管理者である主人公が職場へ向かうと、一人の記者がやって来る
記者はロッカーに赤子を捨てるという犯罪の取材のためにやって来ていた
誰かがロッカーに赤子を捨てるのを待ちながら、記者と主人公は世間話をする
そのうち記者は「ロッカーへの子捨ては、今現在深刻化している
人口増加を防ぐための間引き」という仮説を始める。
(鹿の数が増えると、植物が食い尽くされる。それを防ぐのが鹿を減らす「間引き」)
しばらくして、学生のカップルがロッカーに子を捨てようと現われ、
主人公と記者はカップルを捕まえるカップルは「子をどうしようと自分達の勝手だ」と主張した
「愛とは繁殖の手段でしかなく、それが終われば愛は無くなる。
人工が減れば人類は再び愛を取り戻すかもしれない」と記者は言い、去って行く
主人公は記者の言葉で、冷たくなった妻のことを思い出す
そこへ、妻がやって来る
妻は主人公のために手作りの夜食を持ってきていた
主人公は久々の妻の優しさに涙を流し、夜食を頬張るが、その直後に倒れて死ぬ
妻は主人公を生命保険に入れており、夜食に青酸カリを入れていた
「ごめんね。私だってお腹が空いていたんだもの」
193: 本当にあった怖い名無し:2011/08/09(火) 20:17:17.03 ID:3GxDFbHw0
藤子富士夫といえば劇画オバQは既出?
「おばけのQ太郎」最終回、おばけの国に帰ったQ太郎が人間界に帰ってくる
しかし正太はじめ主要キャラは皆社会人になっていて家庭も持っていた
はじめは懐かしさから大盛り上がりでいたのだが、Q太郎を客人として招いた正太は
奥さん(ちなみにヒロインではない)に「あの人本当遠慮なく食べるわねえ」と嫌味を言われ、
正太も前夜「昔の秘密基地行ってみよう!」とQ太郎とはしゃいでいたのに
「会社があるから無理だよ」とさっくり断る
Q太郎は正太がもはや自分と一緒に楽しく遊んでいた子供ではないと悟りひっそり去るのだった…
196: 本当にあった怖い名無し:2011/08/09(火) 20:47:14.21 ID:gn7cRpTO0
Qちゃん外伝は、後味が悪いってより
ただただ、切なくて泣けたなあ。
二度と帰らない子供の時間への郷愁、みたいな感情にさいなまれた。
二十代半ばに読んで号泣したのを覚えてる。