後味の悪い話

【後味の悪い話】ゴーストオブツシマ「典雄という僧兵の話」

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609: 本当にあった怖い名無し2020/09/07(月) 12:54:40.23ID:K+JiTohW0
『Ghost of Tsushim』の主人公の仲間の一人である典雄という僧兵の話
グロと胸糞だから注意
鎌倉時代。蒙古にジャンジャンバリバリ侵略されてる真っ最中の対馬
主人公は蒙古から対馬を守ろうと奮闘している暗殺大好きサムライ
蒙古軍の拠点の1つをドッカーン!して捕虜を解放したところ、捕虜の中に巨漢の僧兵【典雄】がいた
典雄ちゃんは杉寺という寺の僧兵の一人であったのだが、杉寺の僧兵たちは蒙古との戦いで典雄を残して全滅していた

典雄は兄【円浄】のことを主人公に語る
円浄は徳の高い僧であると同時に腕の立つ戦士であり、「対馬の守り手」という異名で民から絶大な信奉を集めていた
だが、円浄たち僧兵は蒙古との戦いに敗れ、捕虜になってしまう
大勢の僧兵たちが1つの牢に押し込まれ、やがて一人ずつ牢から出されて何処かへと連れて行かれ、二度と戻って来なかった
とうとう典雄の番が来て、蒙古兵が典雄に手を伸ばす その時、円浄が蒙古兵の手を掴み、典雄の身代わりとなって連れて行かれた
やがて円浄の凄まじい悲鳴が響き、肉の焼ける臭いが漂ってきた
円浄は生きながら焼かれたのだ!(つまり円浄は炎上した)
その後、他の捕虜たちは次々と処刑されていき、牢には典雄一人だけが残された
そこで僧兵への処刑は止み、何故だか分からないが典雄は生かされ続けた
そこへ主人公が現れ、典雄は解放されたのである

610: 本当にあった怖い名無し2020/09/07(月) 12:55:36.93ID:K+JiTohW0
主人公と典雄が行動を共にしていると、どうにも民がこぞって円浄の名を口にするため、円浄がいかに素晴らしい人物であったのかが伝わってきて、本当に惜しい人を亡くしたのだと実感させられる
どうして自分が生かされたのか。どうして自分なんかが生き残ったのか。兄の代わりに自分が死ねば良かったのに…
典雄はそんな葛藤を抱えて思い悩み続けていたが、主人公の仲間となって共に戦っていくうちに、 「死んでいった者たちの分も生き、民を守るために戦うことが、生き残った自分の使命」と悟りを開き、兄・円浄のような立派な僧兵に成ることを目指して戦い続けた
やがて典雄は円浄のように対馬の民から信奉されるようになっていくが、典雄自身は「全ては兄の威光」と、いたって謙虚であった

対馬には幾つかの寺が有ったのだが、それも今や蒙古に占拠されてしまっている
主人公と典雄はそういった寺に駐在している蒙古兵を全滅させて次々と寺を解放していった
そして最期の寺を解放するのだが…
主人公と典雄が寺の様子を見ようとしていると、一人の僧が立ち塞がり、「どうか、寺の中を見ないで下さい」と5点立地して懇願する
主人公と典雄は「建物が壊されたのか?」「それとも、仏像が盗まれたのか?」と質問するが、僧は押し黙って答えない
主人公と典雄は寺の中に入り、衝撃的な光景を目にする

611: 本当にあった怖い名無し2020/09/07(月) 12:56:38.90ID:K+JiTohW0>>614
なんと典雄の兄・円浄が生きていたのだが、両手足を切り落とされ、全身を炎で焼かれ、 顔は血塗れで膨れ上がっており(恐らく、日常的に暴行を受けていたのであろう)、凄惨な姿へと変わり果てていたのだ
典雄は円浄に駆け寄り、「どうしてこんなことに」と嘆く
すると円浄は「過ちを犯した」と懺悔を始める

典雄を庇って身代わりで処刑される事になった円浄だったが、受けたのは処刑ではなく残虐な拷問だった
生きながら炎で焼かれ、両手足を切り落とされた
そして「お前が庇った弟も同じ目にあわせる」と告げられ、「それが嫌なら、情報を吐け」と迫られた
円浄は蒙古と取り引きをし、典雄に一切手出ししないという条件で、自分が知る全ての情報を蒙古に与えた
たった一人の弟を守るために、対馬を売り飛ばしたのだ

円浄「もう楽にしてくれ」
典雄「生きてください…」
円浄「私がこのような苦痛に耐え続けられたのは、ただお前の無事な姿を一目見たいという想いからだ。そして、こうしてまたお前に会えた。それでもう十分だ」

典雄は円浄の願いを叶えてやった

612: 本当にあった怖い名無し2020/09/07(月) 12:57:06.48ID:K+JiTohW0
円浄を弔った後に、典雄は蒙古への復讐を宣言する
円浄を生きながら焼いて手足を切り落としたのは蒙古の部隊長であり、典雄は部隊長の居場所を突き止める
主人公は同行を買って出て、典雄と共に部隊長のもとへ向かう
しかし、典雄の様子がおかしい。些細な事で激怒したり、暴言を吐いたりするのだ
その日の夜は部隊長の居る蒙古の拠点の近くで野営することにし、主人公は典雄に「怒りで戦ってはならない」と説き、襲撃を明日に控えて眠りにたいた

ふと主人公が目を覚ますと、典雄の姿が無く、蒙古の拠点が炎に包まれていた
典雄が抜け駆けして襲撃を仕掛けたのだ!
主人公が蒙古の拠点に駆け付けると、この拠点から解放された捕虜たちがオロオロしていた
何があったのかと主人公が問うと、捕虜たちは怯えながら口々に「典雄様がやった」と答える
「最初、典雄様の姿が見えた時は安心しました…」「しかし、恐ろしい…」「まるで正気を失っておられるかのようでした…」
主人公が拠点に足を踏み入れると、蒙古兵たちは虐殺されており、「まるで地獄」と言いたくなるような光景が広がっていた
拠点の奥へ進むと、今はまさに典雄が部隊長を生きたまま焼いて殺す瞬間であった(典雄無双)

典雄「奴らを兄と同じ目にあわせてやりました」
「私はもう寺へは戻れません。奴らを嬲り殺しながら、私は喜びを感じ、楽しんだのです。これでは私も蒙古と変わりません」
「こんな穢れた私には、仏の道を歩み、民に教えを説く資格などありません」
主人公はそんな典雄を慰めて説得する。典雄はその後は主人公のために戦い続けることを誓うのであった

614: 本当にあった怖い名無し2020/09/07(月) 15:34:20.95ID:z1OCZEKJ0>>619
>>611
ちゃんと約束を守るとか蒙古って律儀なのね

619: 本当にあった怖い名無し2020/09/08(火) 00:24:23.61ID:BQPUgUAW0
>>614
そういう約束破ると支配とか統治がやりにくくなることもあるんじゃない?

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