後味の悪い話

【後味の悪い話】ウェブ漫画『はくし病』

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11: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2015/09/20(日) 23:12:31.05 ID:ZmCXmxib0.net
最近見つけたウェブ漫画『はくし病』。

主人公は中学三年生の女子・葉月。
最近体調が悪かったり、携帯に覚えのない人の写真が入っていたり…といったことに悩んでいる。
そしてある日、自分に念動力が備わったことに気づいた。
テレビのニュースを見て念動力が使えるようになる代わりに余命が1年になってしまう病気「はくし病」にかかったと悟る。

その日の休み時間、屋上にいた葉月は真面目女子が不良少女たちから詰め寄られている現場を目撃する。
どうやら、真面目女子が不良グループの喫煙を告げ口したことに腹を立てたらしい。
とっさに屋上にあった花瓶(過去に転落死した生徒がいたらしく供えてあった)を念動力で割って不良たちを驚かし、追い払った。

これがきっかけで真面目女子=はとりと仲良くなった葉月。
はとりもはくし病患者だった。
「自分は4年前からだからニュースは嘘だよ」とはとり。
(実は嘘。細かい描写はないが葉月を安心させたかったと思われる)

その頃、はくし病患者による傷害事件が発生したため世間の風当りが強くなっている、と感じる葉月。
ある日登校すると、教室ではまたしてもはとりが不良グループに詰め寄られていた。
はとりがはくし病患者ではないかと言う不良たち。
今の状況を考えるとバレれば逮捕され、何をされるかわからない。
助けを求めるかのような目線を向けるはとりを、葉月はつい無視してしまう。

12: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2015/09/20(日) 23:14:11.95 ID:ZmCXmxib0.net
>>11の続き

はとりが「友達なら助けてよ!」と叫んだ瞬間、不良の1人の腕が吹き飛ぶ。
教室内は阿鼻叫喚、おまけにはとりの力が暴走を始めてしまう。
机や椅子が凄まじい勢いで飛び交う中、はとりに近づく葉月。
理性を失ったはとりを見て、葉月はあるニュースを思い出す。

「はくし病の第二段階の症状は幻覚・被害妄想・異常な言動」

それでもはとりを止めようとする葉月。
はとりはその葉月さえ手に掛けようとするも、葉月との思い出が頭をよぎって手を止める。

ところが、今度は葉月が「お前のせいでバレるところだった。死ね」とはとりを窓の外へ吹き飛ばす。

葉月に自覚はなかったが「はくし病の第三段階の症状は別人格の形成」だったのだ。

はとりを吹き飛ばした後の葉月は「何があったの?」的な状態だった。

実は、はくし病にはまだまだ特徴があった。
「はくし病患者同士は惹かれあうが、最終的には仲間割れの末殺し合いにまで発展する」
「患者は自分がはくし病であることを忘れることがあり、生きている限り何度でも大事件を繰り返しうる」
(ゆえに、はくし病患者の殺害は罪に問われない)

記憶を失った葉月は、携帯に入っていたはとりの写真(仲良くなった際に撮った)を「見知らぬ人」と認識して気味悪がる。
無限ループが示唆されて終わり。

設定自体はホラーだけど、葉月・はとりの心理や世間の空気の描写はリアルだしごく自然。
それだけに悲劇の無限ループを予想すると後味悪かった。

ちなみに作者の他の漫画も後味悪い(+グロい)のが多い。
気が向いたらまた投下するかもしれん。

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