スポンサーリンク
848:本当にあった怖い名無し:2006/09/03(日) 18:11:40 ID:kV8Ncj2k0
『人獣細工』、いわゆる「ひとぶた」に関してのあらすじ。細部が食い違ってたらごめんなさい・・・。
1
主人公の女性は先天性の病気で、全身の臓器のほとんどが機能してくれないため、生まれたころから臓器移植の連続であった。
彼女の父親というは学者さん。
ドナー不足の現在、考案された方法というのが異種移植と呼ばれるもので、豚の受精卵に移植者の皮膚サンプルから遺伝子を抽出、
培養したものを豚の受精卵に組み合わせ、拒絶反応の出ない、本人と同じ遺伝子型の臓器を作り、それを用いるというものであった。
彼女の父親を中心に薦められた研究は、今や常識的な物であり、大抵の移植には豚のものが使われるようになったという。
彼女はその試験的な存在でもあった。
彼女の臓器のほとんどは豚のそれであった。
彼女には友人もいて、それこそ普通の女子として暮らしていたが、一方で「ひとぶた」と罵る者もいた。
彼女は懐疑した。はたしてこの状態を「人」と呼べるのかと。
角膜や涙腺や声帯、挙げ句は子宮や卵巣までもが、形こそ人間とはいえ、豚のそれであったのだから。
しかし彼女の右肩には赤黒い魚のようなアザがあった。父親曰く、そのアザは彼女が生まれた頃からあったものであり、
そのアザの部分は数少ない「彼女のオリジナルな部分」であった。
移植により、体のほとんどが豚に置き換わっていく中、彼女はアザだけは残しておいてほしいと父親に懇願する。
この部分を失ってしまうことは、自分自身がを失ってしまうことと、彼女は願付けたのだった。
父親はどうしてもそのアザを消そうとする節があったが、彼女のアザに対する執念は深く、結局はアザは残ることとなった。
そして時が経ち、父親が他界してしまう。
彼女も大人となり、父の遺品でもある研究データを整理していると「1」と書かれたビデオテープを発見する。
それを観ることで父親の片鱗に触れることができると彼女は信じ、ビデオを回す。
854:本当にあった怖い名無し:2006/09/03(日) 18:29:09 ID:kV8Ncj2k0
人獣細工
2
テープの内容というのは父によって処置された母豚が、大量の奇形子豚を排泄するかのように生み出す光景を写した物で、
子豚はそれこそ、ほ乳類とは呼べるが非常に未熟でグロテスクな外見だった。
その奇形子豚の中に一匹、魚の頭のような赤黒いアザがある個体を、彼女は発見してしまったのだった。
彼女は豚から作り上げられた存在だった、というわけです。
話によるとたしか脳みそも、人として機能するけど結局は豚のソレ。
彼女が神聖視していたアザは実は・・・・っていう感じでよろしいですかね??汗
長文でしかも文章稚拙で申し訳ないです。
個人的には衝撃は受けた物の、オチ自体は明確だったので、それほど後味悪い印象は受けませんでした。
それでも堪えるものはありましたね。
856:本当にあった怖い名無し:2006/09/03(日) 18:36:43 ID:JPqlJeZ00
>>854
面白かったよありがとう