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375:本当にあった怖い名無し:2006/11/06(月) 21:13:14 ID:pt5BKcQZ0
「今帰ってきたの?」
冬。
夜遅く帰ると
「あれ 今帰ってきたの?」
と 母が言った。
そうだと答えると
「ふうん。」
と 首をひねってから私に背を向けた。
何か合点がいかないようだった。
多少気になったものの飯を食べ終わる頃には、
そんな事 忘れてしまった。
何日か後。
夜遅く帰ると
「あれ 今帰ってきたの?」
と 母が言った。
そうだと答えると
「ふうん。」
と 首をひねってから私に背を向けた。
何か合点がいかないようだった。
376:本当にあった怖い名無し:2006/11/06(月) 21:13:45 ID:pt5BKcQZ0
そしてある秋。
夜 居間でくつろいでいた私は 頭上から聞こえる微かな音に気付き
天井に目を向けた。
台所に居た母が炊事の手を止めた。
「音と気配」が二階の部屋を ややゆっくりと歩き回っていた。
きちんと 人間の体重が乗った音。
「・・・これかい?」
と 私は尋ね
「・・・そう これ。」
と 母は答えた。
378:本当にあった怖い名無し:2006/11/06(月) 21:55:14 ID:t3qBftEY0
>>376
コレなんだっけ?
新耳袋だったっけか?
379:本当にあった怖い名無し:2006/11/06(月) 22:06:04 ID:3VDU1QCfO
>>376
じゃないけど、新耳袋だね。
確か4巻じゃなかったかな??
377:本当にあった怖い名無し:2006/11/06(月) 21:46:56 ID:kdgsW6JZO
後味悪いとは全く違うような……。だが、奇妙な読後感でなかなかイイ。