後味の悪い話

【後味の悪い話】五木寛之

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34: 1 投稿日:2011/08/06(土) 14:59:31.17 ID:x/mon2zZ0
学生時代に大学の図書館で読んだ小説。五木寛之あたりだった気がするが覚えてない。

主人公の若い男性医師のもとに、難病の赤子を連れてこられる。
赤子は生まれつき脳に重大な障害があり、いつ死ぬかわからない危険な状態で、成長したとしても
重篤な障害が残るような深刻な状態だった。
献身的に赤子の心配をする若く美しい母親(人妻)を、医師は好きになってしまう。
人妻には、年の離れた建築家(?)の夫がいたが、赤子が生まれてからは、「できそこない」が
生まれたのはお前のせいだなどと、夫から罵られたり、暴力を振るわれたりするなどし、
顔に痣があることもあった。
また、夫は、世間体を気にし、子どもが早く死ねばいいと考えており、周囲にもそう漏らしていた。

35: 2 投稿日:2011/08/06(土) 15:00:25.64 ID:x/mon2zZ0
人妻の不幸な境遇を知るにつれ、医師はますます人妻を好きになってしまい、
人妻は、医師に、危険を承知で子どもを助けるための手術を懇願する。
しかし医師が勤める病院では、話し合いの結果、失敗するリスクが高すぎるとして
手術はしないという結論に至ってしまう。
絶望し、「いっそ一緒に死んだ方がこの子のためかも・・・」と言う人妻を見た医師は、
自分が勤める病院の手術室で、病院には秘密で手術をすることになった。
手術は結果として失敗に終わり、子どもはそれが原因で死んでしまう。

36: 3 投稿日:2011/08/06(土) 15:01:11.86 ID:x/mon2zZ0
医師が病院に秘密で勝手に手術をしたことは大きな問題となり、病院内だけでなく、
子どもが死ねばいいと言っていた夫は病院を訴えると言っていた。
結局、夫が訴訟を起こすと言っていたのはフリだけで、病院の謝罪を受け入れてあっさり撤回、
手術を依頼した人妻もお咎め無しだったが、主人公の医師は、今回の問題により
地方の小さな病院に左遷をさせられることになった。
同僚に惜しまれながら病院を出ていく医師に、例の人妻が、第2子を妊娠中だということが知らされる。
そのまま列車に乗り、他の乗客には気づかれぬよう、静かに涙を流す医師が左遷先の病院に向かうところで話は終わり。

39: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/08/06(土) 15:59:47.47 ID:8+y80XPtP
34-36
そういう話って作者は何を表現したかったのかなって思う

結局若妻は医師がほんのり ときめいてる間もDV旦那と子作りしてたし
金持ちの旦那と別れる気もない、
「いっそ一緒に死んだ方がこの子のためかも・・・」と言ったのも
旦那の遠隔操作かもしれないし、医師は都合よく利用されただけかもしれない
でも医師は助ける気で手術に踏み切ったわけで…

うん、後味悪いわ

40: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/08/06(土) 16:46:46.61 ID:jnHAoXJC0
夫婦は医師の純愛を利用して
子供の合法的殺人を成し遂げた、
となら後味の悪さ高いけど、
それだと最初に子供を医師に元へ連れていった
理由がうまくつかないしなぁ。

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