【後味の悪い話】女優霊

2020年4月21日

47: 本当にあった怖い名無し＠＼(^o^)／ 2016/11/12(土) 22:52:10.59 ID:AT4ghLXl0

主人公は新人監督。
幼い頃から天井裏のような場所を何者かに追われる悪夢を見ていた。
今日もまたその夢を見て沈んでいたのだが、いつまでも落ち込んではいられない。
なぜなら今日から憧れだった女優が主役を務める映画の撮影が始まるからだ。
しかしその撮影所では謎の女が写り込んだり声が入るトラブルや怪奇現象が起こり撮影は難航する。
撮影所の過去を調べるとかつてある映画監督が浮気の果てに妻に殺された事件があったと分かる。
大昔の話で既に出所し、施設に入っているその妻に会いに行くと今や皺だらけのその老婆は
話す前に主人公が映画監督であると見抜く。
夫と同じ匂いがすると。
老婆は私が殺した事になっているが、殺したのは自分ではないと言う。
自分の中の抑えきれない感情が〝あの女〟を生み出し、そいつが夫を殺したと。
もう自分にはどうしようもない、撮影所には近づくなと忠告を受ける主人公。
しかし主演女優から撮影所にいると連絡が入ったため慌てて現地に向かう。
そこには誰もいないようで女優に電話すると女優は連絡していないと言う。
そこで主人公は〝あの女〟にはめられたと気づくが、既に遅く〝あの女〟が近づいてくる。
慌てて逃げる主人公は上へ上へと逃げてしまい梁の上に出てしまう。
そこで初めて幼い頃から見てきた悪夢はまさに今の自分のこの状況だと気づく。
ついには高笑いする女に追い詰められ、部屋に引きずり込まれてそれっきり。
完成する前に若手監督は姿を消して映画はお蔵入りとなった。