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143: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/09/24(土) 19:36:46.64 ID:7oNh2lvY0
既出だったらごめん
あとネタバレだし細かいところ抜きのざっくりしたあらすじだから注意して
『帰ってきたヒトラー』(映画版)
2014年のドイツ
総統地下壕跡で一人の男が目覚める。彼はかつて世界中を恐怖に陥れた独裁者、アドルフ・ヒトラーその人だった
混乱しながら街中を歩き新聞販売所に辿り着いたヒトラーは、自身が遥か未来に移動した事を知る
一方その頃、テレビ局をクビになって困っていたファビアン・ザヴァツキは、自分の撮った映像に偶然にもヒトラーが映り込んでいた事に気付いた
ザヴァツキは彼を利用して職場に復帰しようと目論み邂逅。ヒトラーがドイツ中を巡り民衆の不平不満を訊くという映像を撮る事となった
一悶着あったりみしたが「ヒトラーに似ている」という事(本人なんだけど)とヒトラー自身のカリスマ性も相俟って、YouTubeに投稿された映像は100万再生を記録
ザヴァツキをクビにした副所長は乗り気ではなかったが、所長のクレマイヤー女史はヒトラーの事を気に入り番組に起用する事にした
初めて登場したテレビは政治を揶揄するコメディ番組だったが、そこでもヒトラーは持ち前の演説力を発揮
彼はテレビ局の看板となり、朝から晩まで引っ張りだこの「物真似芸人」として活躍するようになった
旧ナチを彷彿とさせながらも現在のドイツ政治に不満を持っていた国民達に大きな支持を得たのである
ところが彼にも転機が訪れる
かつてザヴァツキと共に撮影旅行をしていた際、ヒトラーは自分を噛んだ犬を一匹撃ち殺していたのだ
その映像がクレマイヤー所長の躍進が気に入らない副所長の手によって流出。犬を大切にするドイツ国民の怒りを買い、ヒトラーはクビになり所長も会社を辞める事になってしまった
144: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/09/24(土) 19:37:58.46 ID:7oNh2lvY0
だがヒトラーはめげなかった
暇になったのを良い事に一冊の小説を執筆。『帰ってきたヒトラー』である
それを読んだザヴァツキは売れると確信。映画化の際は自分に撮らせる事を条件に出版にまで至る
そして『帰ってきたヒトラー』は大ベストセラーとなり、ヒトラー人気は再興した
一方でヒトラーをクビにしたテレビ局は視聴率激減。現所長(元副所長)は会社の復興を考え再度ヒトラーの人気に頼る事を決意。映画を撮影していたザヴァツキに支援を申し入れ取り入る事にした
こうしてザヴァツキとヒトラーの映画撮影は順調に進むかに思われた
だが、彼らの関係にも亀裂が入る
ザヴァツキがヒトラーを連れて恋人の元に赴くと、恋人の祖母が激昂したのである。彼女はユダヤ人だった
彼は未だに物真似芸人と信じ込んでいたが、ヒトラーのユダヤ人に対する発言を聞いたりする事で不信感を募らせる
ある日、ヒトラーはネオナチの若者に殴られ病院に運ばれる
その間に自分が撮影したビデオを確認していたザヴァツキは、ヒトラーが最初に現れた時に空間が歪んだり突然彼が現れていた事に気付く
彼はようやく(それでも大衆の中では一番最初に)ヒトラーが本物のヒトラーである事を知る
彼は病院に急いだ。ヒトラーは退院していたが、そこにいたクレマイヤー所長に慌てながらヒトラーの正体を告げる
145: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/09/24(土) 19:38:52.12 ID:7oNh2lvY0
ザヴァツキは撮影所に急いだ
そしてそこにいたヒトラーに銃を突き付け、ビルの屋上まで連れて行く
屋上の角までヒトラーを追い詰めたザヴァツキはヒトラーに彼の真意を訊く
やはりヒトラーは本物のヒトラーだった。ヒトラーの思想を知り、どうするべきか混乱するザヴァツキ
ヒトラーに煽られ、ついに彼は引鉄を引いてしまう。頭から血を流し落ちていくヒトラー
ザヴァツキは慌ててビルの下を覗き込んだ
だがそこにヒトラーの死体はなかった
彼はザヴァツキの後ろにいた
そしてザヴァツキに告げる。「私は大衆の心の中にいる」と
そこで映画はクランクアップとなった
撮影していたクレマイヤー女史、元副所長、ザヴァツキの恋人、スタッフのみんなは大歓声
ザヴァツキを演じていた俳優も、そのマスクを撮りヒトラーと共にみんなと喜んだ
本物のザヴァツキは、病院で暴れたため精神病棟に閉じ込められていた
「ヒトラーは本物」と言っても、大衆には妄言でしかなかったのだ。彼はカリスマ溢れる「ヒトラーの物真似芸人」でしかないのだから
やはり大衆に大人気のヒトラーは声援を背中に受けながらクレマイヤー女史と共に車に乗る
移民、イスラム、その他もろもろの「ドイツの危機的な状況」
彼はその状況が自分にとって有効であると考えていた
146: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/09/24(土) 19:42:17.01 ID:7oNh2lvY0
これ前半は比較的コメディタッチで描かれてるのね
「総統閣下が楽しそうで何より」って感じ
でも後半はどんどん独裁者としてのカリスマの持ち主「ヒトラー」が出てくる
これはまた独裁の始まりだなってイメージできる終わり方だし実際のドイツの状況が重なるしで後味悪いなぁと思いました。
▼帰ってきたヒトラー