435: 本当にあった怖い名無し2019/11/30(土) 00:23:07.40ID:h/FIseQK0
福本伸行原作、かわぐちかいじ作画「告白」
AとBという二人の男が雪山で登山をしてたが、Bが滑落してしまう
B「滑るッ!」
危うく性別不明の肉片に変わり果てるところだったが、辛うじて片足の骨がぱっかーんするだけですんだ
AはBを担いで山小屋を目指すが、天候が悪化して吹雪になり、遭難してしまう
Bは生還を諦め、Aに「俺を置いて、お前だけでも山小屋を目指せ」と言う
Aが必死に励ますが、すっかり憔悴しきっているBは「最後に、俺の罪の告白を聞いて欲しい」と涙ながらに語り始める
以前、Cという女性が何者かに殺害されるという事件があったのだが、Bが語るところによると、その犯人は彼だったのだ
BはCに片想いしており、恋心を拗らせた透けに勢い余って殺害してしまったらしい
罪の告白を終え、Bは「もう思い残すことは無い」と瞳を閉じて永眠しようとする
その直後、一瞬だけ吹雪が弱まり、Aは山小屋を発見する
Aは「やったぞ!俺達は助かるんだ!」と大喜びし、Bを担いで山小屋へと走る
しかし、Bは先程とはうってかわって不穏な表情を浮かべていた
山小屋へと到着し、二人は一息付く。Bの片足の損傷は激しく、凍傷まで起こしていた
やがてAは食事を作るために台所に向かうが、何故か包丁や鍋といった器具が一切置かれてなかった
調理器具だけではなく、鉈などの道具も殆どが見当たらない
Bは「マナーの悪い登山客が持ち帰ったんだろう」と言う
最初はBの言うことに納得したAだったが、だんだんと疑惑がわいてくる
包丁や鍋を隠したのはBなのではないか?Bは罪の告白をしたことを後悔して、口封じに俺を殺そうと企んでいるのではないか?
そんな疑惑を懐いたが、暫くは山小屋の中で平穏な共同生活を送り、だんだんと不信感も払拭されていく
かと思われたが、AはBのとある不審な行動に気付き、Bの殺意を確信する
さらに間が悪いことに、Aは高山病を発症してしまい、一時的に視力が低下してしまう
必死に平静を取り繕って高山病を隠そうとするA
しかしBはAの高山病に感付き、ブラフを仕掛けてくる
AはBの策略にまんまと引っ掛かり、視力が低下していることが露見してしまう
436: 本当にあった怖い名無し2019/11/30(土) 00:33:17.43ID:h/FIseQK0
途端にBはAの前から姿を消し、何処かでゴソゴソガチャガチャと物音をたて始め、何やら作業をしている様子
そして再びAの前に現れたBは、包丁や鍋など、山小屋から消えていた筈の数々の道具を全身に身に纏って完全武装していた
(常識的に見ればひたすら不恰好で滑稽な姿なのだが、状況やBの狂気と合間って物凄く恐ろしい光景)
Aは「俺はお前の罪を他言しないと誓う。だから見逃してくれ」と懇願する
しかしBは「俺はこの先一生、お前に通報されるかもしれないという恐怖に怯えながら生きていかないといけないのか?」と言い、Aに襲い掛かる
命懸けの鬼ごっこが幕を開けるッ・・・!
437: 本当にあった怖い名無し2019/11/30(土) 00:37:23.40ID:h/FIseQK0
・・・色々あって数時間
A「たしゅけてぇ~😭」
AはBに取っ捕まって必死に命乞いをしていた
B「なら、お前も“告白”をしろ!俺と同じような罪の告白を!」
A「実はCを殺したのは俺なんでしゅ~😭」
B「死にたくないからって適当な嘘を・・・」
A「嘘じゃないもん!😭」
実はC殺人事件の真犯人はA
Aは社長令嬢と婚約していて将来安泰だったのだが、浮気相手だったCが「妊娠した」と言ってAに結婚を迫ってきたのだ
AはCを亡きものにすることにし、Bを煽ってCを襲うよう仕向けていたのだ
BはAの策略にはまってCを襲い、彼女を殺してしまったと早とちりして現場から逃走
その一部始終を物陰から見ていたAは、自らの手でCにとどめを刺したのだ
自分が殺人犯ではなかったという真相を知ったBは、ショックのあまり武器の鉈を落とし、歓喜にうち震える
B「安心しろよ、俺はお前の告白を他言しないと誓うよ」
Aはボーッと考えた。俺はこの先一生、罪を他言されないかと怯えながら生きていかなければならないのか・・・?
Aの目の前には、Bが落とした鉈があった
A「・・・・・・😠クワッ」
翌朝
救助隊が到着し、Aを担架に乗せて運んでいく
救助隊「他に生存者は?」
A「僕一人です😄」
441: 本当にあった怖い名無し2019/11/30(土) 09:20:37.10ID:q+WIhfF1O>>444>>447
紹介された二本のあらすじを読んだ限り、カイジ作者はストーリーテラーとして非常に優れているのだな
ただ絵が微妙(味わいがあるとも言える)
ラッキーマンの作者も漫画原作者に転身したのだっけ?
444: 本当にあった怖い名無し2019/11/30(土) 14:00:22.89ID:g71mm+jK0
>>441
下手くそなのは事実だけど、カイジはあの絵じゃないと面白くないから味がある
良くも悪くも印象的で記憶に残る絵柄だし、何よりシンプルさが読みやすい
447:本当にあった怖い名無し2019/11/30(土) 20:51:44.98ID:h/FIseQK0
>>441
福本伸行とかわぐちかいじは素晴らしいコンビだよ
告白は主人公が「ほぼ目が見えない上に丸腰だが五体満足の男」で、対する殺人犯が「片足を負傷しているが武器と防具を装備した男」というバランスが絶妙
ラストの主人公の告白で二人の立場が入れ替わってしまう展開も悪魔的
是非読んでほしいね。嵐の山荘の中でびっこを引きながらジワジワと迫ってくる殺人犯の驚異は圧巻だぞ