435本当にあった怖い名無し2022/02/03(木) 16:07:16.92ID:c0ulVLQL0
誰でもない『フューチャーブルーム』
主人公は26歳OLの独身女性
ある日スマホを落として壊したら、その壊れたスマホに謎の着信が入ってくる
電話に出てみると、6歳くらいの女の子の声で「お母さん」と呼ばれ、ノイズ混じりの酷い音質で「喫茶店ブルーム……行……」と続き、そこでブツリと通話が途切れた
ブルームは主人公の行き付けの喫茶店だ
不気味に感じた主人公はブルームに行かなくなり、そのまま疎遠となった
だが、街中でブルームの店長である男性とバッタリ遭遇し、世間話しをすることに
電話の件を聞いた店長は、「それは将来生まれるお子さんからのメッセージでは?きっと『喫茶店ブルームに行けば良いことが有る』と伝えようとしているんですよ」と朗らかに言う
主人公は「店長ってこんなロマンチストだったんだ」とときめき、また喫茶店ブルームに通うようになった
やがて店長との交際がスタートし、ゴールイン
そして主人公は妊娠した
検査の結果、やはり女の子であるらしい
主人公は新しいスマホを買ったが、それでも自分たち夫婦を引き合わせてくれた壊れたスマホを捨てることは出来ず、大切に取っておいた
すると、買い換えたから既に繋がらない筈の壊れたスマホに着信が入る
娘からだと喜んで電話に出る主人公
するとこんか声が聞こえた
「お母さん……お父さんとは……結婚しないで」
おわり
【後味の悪い話】壊れたスマホから電話