279: 本当にあった怖い名無し:2011/06/07(火) 16:13:28.20 ID:6JsqmPlo0
ある町に18になったばかりの超イケメンがいた。
彼は自分の美しい顔が大好きで、年を取り、醜くなる事を極端に恐れていた。
そんなある日、彼は吸血鬼が住む館の噂を耳にする。
早速その館に行ってみると若く、美人な女性が出迎えた。彼はその女性に頼み込んだ。
「お願いします。ボクを吸血鬼にしてください。永遠の若さが欲しいんです!」女性は答えた。
「キミが老いを恐れている事はよく分かったわ。確かに私がキミから血を吸えば吸血鬼になれるわ。でも、本当にいいの?」
「構いません。ボクは永遠の若さが欲しいのです!」彼は目を輝かせながら言った。
「小説とは違い、吸血鬼は太陽の光を浴びても平気。そしてキミが吸血鬼になっても人間の血を欲しがる事はないわ。でもそれ以外は小説の通りよ」
彼女は予め注意事項を説明しておいた。
「ならば問題ありません。ニンニクくらい我慢しますよ」
女性は彼の首筋に噛み付き、ゆっくりと血を吸った…
彼はあまりの気持ちよさに失神し、倒れこんだ数時間後、目が覚めた。
早速街に繰り出してみるが、大好きだった餃子を見た途端吐き気を催したり
十字架のアクセサリを見ると目がつぶれそうになった。
もちろん、彼はそんなデメリットは百も承知で吸血鬼となったのだ。
だが彼は一番重要なことに気付いていなかった。
彼はその事を知ったとき、酷く後悔した。「吸血鬼になんかなるんじゃなかった・・・」
280: 本当にあった怖い名無し:2011/06/07(火) 16:31:52.07 ID:81xwcpp10
>>279
鏡に映らないから大好きな自分の顔を見られなくなったってことだろうけど…
後味悪いか?