後味の悪い話

【後味の悪い話】漫画「巨人獣」

38: 本当にあった怖い名無し:2009/05/14(木) 22:52:08 ID:JH3sbESk0
「巨人獣」ていうマンガ。大分前に読んだからうろ覚えだけど、こんな話。

とある全く普通の男が、朝起きると身長がめちゃくちゃ伸びていた。
戸惑う男だが成長?は止まらず、訳が分からないままに男はどんどん巨大化し、ついに住んでいたアパートを破壊。

どうしようもなく、泣いて暴れる巨人。突如現れた巨人に、街中が大騒ぎ。機動隊や政府も動き出す。
巨人とはいえども、ただの一般庶民なので、住民たちは彼に同情の目を向け、
服を用意したり食事の準備など世話を始める。

苦悩していた巨人も徐々に落ち着きを取り戻すが、生きているゆえの生理現象等(排泄)に悩まされる。
巨人は市民プールをトイレとして借りていたが、おしっこや●も数百キロ単位で排出されるので
街中に悪臭が立ち込めてしまい結局移動を余儀なくされる。

彼が案内されたのは、広くて彼が住むのにも問題ないと思われる、緑地公園?だった。
だが更に彼は巨大になっており、身長は50m体重は数百トンレベルにまで成長。
しかも彼は超ド近眼(もちろん今の体用の視力矯正道具なんてない)
移動中に躓いて転んだりしたら、大惨事になってしまう。

移動も自衛隊が誘導し、ニュースで全国中継されて超大掛かりなものに。
そして公園へ付く直前、巨人が催してしまう。我慢しろと言われても、そりゃなかなかムリだろう。
街中でやってしまい、どえらいことになる。もろ被害被った自衛隊の1人が威嚇射撃をしてしまい巨人は逆上。

「何で俺ばかりこんな目に遭わないといけないんだ!」と、台風で大荒れの海に飛び込み自殺を図る。
だが自殺は失敗に終わり、別の県の海岸に流れ着いたところを発見され、再びその街が大騒ぎになる。

騒ぎの中で、巨人は大阪にも同じ巨人が現れたというニュースを知る。しかもその巨人は女だった。
自分と同じように威嚇され、混乱状態に陥っている女巨人の映像をテレビで目にした男巨人は
彼女を救うために大阪に向かう。

39: 本当にあった怖い名無し:2009/05/14(木) 22:53:27 ID:JH3sbESk0
大阪にて女巨人と合流した男巨人(こっからは、単に男と女で書く)。
そこで、女は妊娠しているということを明かす。
2人で話し合い「自分達は人から離れた無人島で暮らすべきなのではないか」という結論を出す。
そこで自分達の意見を政府に発表し、政府もそれを了承。

大型のタンカーが巨人用に改造され、
2人の巨人と乗組員(海上自衛隊)を乗せたタンカーは無人島へ向けて出発する。
船内で一夜を明かした翌朝、巨人達は船内の様子がおかしいことに気付く。
乗組員が忽然と1人残らず姿を消していた。

戸惑う2人だが、その途端にタンカーが大爆発を引き起こす。
それは2人の思惑を政府が利用した罠だったのだ。
タンカーには大型爆弾が仕込まれており、巨人達が寝ている間に
乗組員は全員逃走→2人を暗殺するという計画だった。

女は爆死するが、男は奇跡的に助かった。
激怒し理性を失い、火傷でおぞましい外見と化した男は陸に向かい、大暴れする。
無事に出発したかと思っていた庶民はひたすら怯え、
政府に事の成り行きを問うが政府の人間は口をつぐむばかり。

そんな中、人々から非難されたタンカーの船長(実行犯)が自殺。
そこで初めて「巨人は暗殺されようとしていた」という事実が発覚する。
その事実を知った男と、その男に「こんなことをしても何も解決しないことが分かっただろう」と諭す新聞記者。

理性を取り戻した男は、1人でひっそり暮らそうと、再び無人島へ自力で行くことを決意する。
海へ歩いていく途中、恐らくガソリンスタンド?の何かを踏みつけてしまい、ガソリンを浴びるが気付かない。
ここは離れて1人で暮らしていくのだ…と、どことなく晴れやかな気持ちで海に出る男。

その瞬間だった、男は海近くの火力発電所にぶつかり、一瞬にして燃え上がる。
男が焼けながら悶え狂うところでEND。

この結末はあまりにもなんていうか、アレだ。衝撃だった。

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