後味の悪い話

【後味の悪い話】斉木楠雄のΨ難

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676本当にあった怖い名無し2022/03/12(土) 20:28:59.28ID:k4pd0Vet0
『さいきくすおのさいなん』という漫画の蝶野という手品師の話
蝶野は、会社をクビになって嫁にも逃げられホームレスになり、「職も嫁も家も全て消えた。まるでイリュージョンだ。そうだ、手品師になろう」と思い立って路上手品師に成ったというマヌケ
「120万円する人体切断マシーンを買えば、きっと嫁も戻って来てくれる」と信じて頑張り、努力が実って中古で118万円の人体切断マシーンを購入した(主人公「もう新品買えよ」)
そしてついに、逃げた嫁が蝶野の舞台を身に来てくれることになった。この舞台で成功すれば嫁もよりを戻してくれるかもしれない
そんな大切な舞台を目前に控え、アシスタントが急病で出れなくなってしまう
蝶野は主人公に代役のアシスタントをしてくれるよう涙ながらに懇願する
蝶野「お願いします!嫁・・・女房が身に来てくれる大切な舞台なんです!」
必至に人情に訴えかける蝶野
しかし主人公は無言で立ち去ろうとする。なんか“嫁”を“女房”と言い直したことにイラッとしたのだ
それでも蝶野がスゴくしつこいので、主人公は嫌々ながら代役を引き受けることになる
結果は、蝶野なりに頑張ったけど大失敗で、観客からはブーイングの嵐
楽屋で蝶野が落ち込んでいると、嫁が訪ねて来る
見た目も中身も男気が溢れている嫁は、結果よりも蝶野の気概を評価し、慰めの言葉をかけた
そして今のところはよりを戻すつもりは無いようだが、「当面はこれで頑張れ」と言って貯金通帳を渡してくれる
なんと通帳の名義は蝶野の名であり、嫁は逃げておきながら蝶野のためにコツコツと貯金をしてくれていたのだ
蝶野は感涙し、「これで120万の人体切断マシーンが買える」と喜ぶ
だが、その言葉を聞いて嫁は蝶野を殴り飛ばし、通帳を取り返して去っていった

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