後味の悪い話

【後味の悪い話】機動戦士ガンダムSEED「クロト・ブエル」

スポンサーリンク

585: 本当にあった怖い名無し 2018/01/11(木) 02:06:55.07 ID:ahGzbHli0

三馬鹿
アニメ「機動戦士ガンダムSEED」に登場する悪役、オルガ、クロト、シャニの三名の総称(愛称)である。
由来は多分、敵役でありながらもどこか憎めない愛すべき馬鹿だから。

遺伝子操作によって卓越した各種能力を備えるコーディネーターに対抗すべく、地球連合軍が作り出した強化人間。
コーディネーターでなければ操作が非常に難しいとされるモビルスーツを、ナチュラル(非コーディネーター)でありながら自在に操ることができる。
その実力は確かなもので、覚醒したコーディネーターと対等に渡り合える数少ないナチュラルとして戦場で大いに猛威を振るった。
後期機体で一世代次の最新鋭機(主人公機と、その相方機)と互角に渡り合い、一般機では止める事すら出来ないなど、物語終盤の強敵として大いに存在感を示した。

586: 本当にあった怖い名無し 2018/01/11(木) 02:07:36.75 ID:ahGzbHli0

だが、超人的な能力の代償として、薬物投与や洗脳の副作用である「人間的な感情や判断力の欠如」が見受けられ、また特殊な覚醒剤を定期的に服用しなければ激しい禁断症状に襲われることとなる。
この「薬切れ」こそが強化人間最大の弱点であり、戦況に関わらず撤退を強いられる要因となっている。
作中では「生体CPU」と呼ばれ、かなり露骨にMSのパーツ扱いをされている。
享楽的かつ嗜虐的に戦いに没頭する戦闘狂でありながら、視聴者からは割と好かれている。
それは、戦闘で成果を出せないことへの制裁として薬物の供給を頻繁に止められ苦悶にのたうち回る様や、
「殺されるより殺すほうがマシ」「やらなきゃやられる」という諦念と思しき発言などから、
彼らもまた連合の駒として消耗される「戦争の被害者」であり、その現実を受け入れる手段として戦闘行為を前向きに捉えているとも解釈できる姿が、ただの悪役と一線を画しているからかもしれない。
彼らが戦闘に赴く際のBGM「悪の三兵器」は、軽快でありながらどこか刺々しい旋律が印象的な、種ファンの間でも人気が高い名曲である。
なお、ゲーム「SDガンダム GGENERATION DS」では彼らを仲間にすることができるが、その場合のエンディングでは、戦後は強化人間の保護に従事することが言及される

587: 本当にあった怖い名無し 2018/01/11(木) 02:10:55.65 ID:ahGzbHli0

クロト・ブエル
強化人間の少年て、レイダーガンダムのパイロット。
頭に移植されたマイクロチップにより全ての恐怖と不安を克服しており、情け容赦無い戦闘が出来る。三馬鹿の中でもっとも短気で凶暴な性格。
戦闘になると雄弁で辛辣な言動を取る。事あるごとに仲間を馬鹿呼ばわりし、敵に対しては「滅殺!」「撃滅!」などと呪詛を浴びせるキレた十代。
だが意外と面倒見のいい一面もあり、飛行能力を持たないカラミティ(オルガ機)の送迎は彼の駆るレイダーの役目。
喧嘩をしている時でも「勝手に乗るな!」と言いつつも振り落としたりせずに母艦まで送り届けている。
多くの量産機を葬ったが、主人公機と相方機には歯が立たず、オルガ、シャニ共々苦戦を強いられた。
攻防戦において、最強装備のジャスティスの攻撃をしのぎ続ける技量を見せるも、仲間であるシャニとオルガが相次いで戦死し、たった一人生き残り、
さらに母艦であるドミニオンが撃沈され、帰る場所を失ったクロトは薬物の禁断症状に陥り、錯乱状態となってしまい、撃墜されて戦死する。

最期まで人間として扱われることなく、仲間も帰る場所も失い、精神的にも肉体的にも限界を迎えて狂っていた彼が断末魔に発した
「僕は・・・僕はねぇ!!」
と自らの願いを必死に叫ぼうとする場面はSEEDきっての名シーンであり、視聴者に大きなインパクトを与えた。
ちなみにスペシャルエディション版ではその描写があまりにもキツ過ぎたのか、錯乱される前に墜とされた。

最後の台詞の後に続く言葉は一説では「自由が欲しかったんだ」とされている。

スポンサーリンク

-後味の悪い話