後味の悪い話

【後味の悪い話】阿刀田高「幸福通信」

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529: 本当にあった怖い名無し:2007/06/21(木) 12:07:48 ID:XdXbHuy70
もうひとつ阿刀田高「幸福通信」

主人公は、業績があまりよくない企業のサラリーマン。
しかし、自分の部は凄腕の部長のおかげもあり調子いい。
時期は、日本シリーズ。ある夜、主人公宅に電話が入る。

出ると、機械的な女性の声で、こういった。
「コウフクツウシンデス、ニホンシリーズハ○○ガカチマス」
奇妙な電話だな?と思いつつも、部内での賭けに言われたとおりのチームに賭ける主人公。

その後も幸福通信により、競馬の着順などを次々とあてる主人公。
主人公の手元には、結構な額の現金が貯まっていた。
次第に幸福通信の信じ、頼りにする主人公。
しかし、その夜の幸福通信は違っていた。

「コレガ、サイゴノコウフクツウシンデス。コレカラ、イロンナ
コンナンガアリマスガ、ノリコエラレルデショウ」

場面はかわる。
「もうこれが最後なのね?」疲れきった表情で受話器を置く女性。
「ああ君にもつらい思いをさせたね」妻をねぎらう男性。
男性の独白がはじまる。
うちの会社の業績は芳しくない。会社全体で人員整理を行っている。

調子のいいうちの部署にも、その波は押し寄せてきた。
なんとか粘ったが、一人のカットは避けられなかった。
部下は、みんな平等にかわいい。苦慮した挙句思いついたのが幸福通信だった。

日本シリーズの勝敗で半分、競馬のレースで何分の1‥
退職金はあまり出せないが、あいつ(主人公)も幸福通信でいくばくかの
金を手にしただろう。主人公にはこれからの人生がんばってほしい。

530: 本当にあった怖い名無し:2007/06/21(木) 12:10:40 ID:FC/rLicF0
凄腕の部長さんに予知能力があるってこと?

532: 本当にあった怖い名無し:2007/06/21(木) 12:33:53 ID:XdXbHuy70
>>530
悪い説明下手だった。
部下が数十名いて、リストラ対象はひとり
で、日本シリーズ(A対B)の勝敗を部下全員に電話。
内容は”Aの勝ち”を半分の部下に、”Bの勝ち”をもう半分の部下に
勝敗で半数をふるい落とし、Aが勝てば
Aの勝ちを電話組‥リストラ対象継続
Bの勝ちを電話組‥リストラ対象外、当然Bが勝っていれば逆。
で勝った方全員に、別の賭け事を均等に電話。

四分の一の賭け事(あ、い、う、え)なら、前回勝ったAの組を四つに分け
あの勝ちに四分の一
いの勝ちに四分の一
うの勝ちに四分の一
えの勝ちに四分の一、で勝った組がリストラ対象継続。
これを継続する。
そして主人公は勝ち残り、リストラ対象の最後の一人になった。

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