後味の悪い話

【後味の悪い話】古い時代劇「新五捕物帳」

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289: 本当にあった怖い名無し 2017/09/22(金) 01:11:46.46
地元ローカル局で「新五捕物帳」って古い時代劇やってて、
いわゆる岡っ引きものなんだけど「めでたしめでたし」で終わらないことが多く、
良くいえばリアリティがあるわけだがとにかく後味悪い。
この間見てひどいなと思った話

ある大店が強盗に襲われ皆殺しに遭い、一人だけ助かった老人の従業員が下手人として捕まってしまう。
老人は正直で働き者だと近所の皆が知っているし、本人も
「当日は店のつかいで離れた所に行っていた。途中別の大店の入り婿とすれ違った。
彼が顔を見ているはずだから証言してもらってくれ」と主張するが
岡っ引きと役人たちは聞き入れず、激しい拷問がくり返される。

ただ一人老人の証言を信じた新五がその入り婿のところに聞き込みに行くが、
「そんな人とは会ってないし、第一その日はそんなところへは行っていない」という。
じつは入り婿には結婚前からの愛人がいて、店になにかと理由をつけては
いまだにその女の家に通っていて、その日老人とすれ違ったのもそこへ行った帰りだった。

290: 本当にあった怖い名無し 2017/09/22(金) 01:12:13.65
間もなく新五はそれをつきとめ、入り婿と、直接その愛人のところへも出向き
無実の老人のために証言してくれと説得を続ける。
愛人は悪い女ではなく、しだいに老人が拷問を受けていることが心苦しくなってきて
「いっそなにもかも打ち明けてしまいたい、
あなたは店を追われ二人して江戸にはいられなくなるだろうけど、
無実の人を死罪に追いやるよりはまし、無一文でも二人どこかで暮らせばいい」
などと入り婿に言うようになる。

そんなある日(※途中雑談しながら見ていたのでエピソード抜けてるかも)
野放しだった真犯人が、今度は入り婿の店を襲う。
牢にいた老人は嫌疑が晴れ、ボロボロになりつつも解放される。
だが今度は、また愛人のところへ行っていてたまたま難を逃れた入り婿に
嫌疑がかかってしまう。
愛人のところから帰ってこない入り婿に腹を立てた新五が
愛人の家へ駆けつける途中で入り婿とばったり。
「やい、こんどはてめえに容疑がかかってるんだ、
(愛人)さんに証言してもらわねえとてめえが死罪だぞ!」
と怒鳴りつける新五に、ただ泣き崩れる入り婿・・・

じつは、愛人に自首されてなにもかも失うかもしれない恐怖から
入り婿はほんの数分前に、愛人を殺してきたところだった・・・

新五の「てめえ、まさか、まさか・・・」
のセリフを最後にざくっとエンディングへ(笑)
いや上手いっちゃあ上手いんだが、見てるほうは
「えぇ・・・」ってなったまま目の前を出演者名が流れていくのがなんとも。

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