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70:本当にあった怖い名無し:2006/08/23(水) 13:01:19 ID:J8qvUhaE0
だれだったかの短編集。
宇宙最強の戦艦と、桁外れの戦闘能力を誇る乗組員達(15名ぐらい)がある星に不時着した。
現地の住民に、食料を分けてもらい、久々に宇宙食以外の料理を楽しんだ。
現地の住民は、文化こそ発展してないものの、みな楽しそうに暮らしている。
一方で、アギラ様?みたいな名前の神がそこにはいた。
アギラ様には毎年、生贄として村の子供を毎年一人捧げなくてはならない。
その話を聞いた乗組員達は、私達がアギラ様から解放してあげよう、と、名乗り出る。
辺境の怪物ふぜいが、宇宙最強の我々に適うわけも無い。食事のお礼をしよう。
と、乗組員達は軽い気持ちで申し出た。
アギラ様の穴で、生贄の少女と共に待っていると、すさまじい咆哮が。
穴から出たアギラ様の全身は、戦艦以上に大きく、乗組員の自慢の武器、
戦艦のあらゆる攻撃が効かない。
それでも、星をも砕くと言われる戦艦最強の武器を使い、やっとのことでアギラ様を倒す。
戦艦はほぼ大破。乗組員の半数が死亡し、他のものも負傷を負う。
「もう大丈夫だよ」と少女に微笑む乗組員。それでも少女は震えている。
「あなたが倒したのはアギラ様じゃない・・・」
その時、先ほどの怪物以上の咆哮が。
その咆哮は、我が子を必死に探すような哀愁を帯びていた。
をわり。
72:本当にあった怖い名無し:2006/08/23(水) 13:45:28 ID:sNBA6UOS0
>>70
ありがちではあるけど、それだけに単純に怖くて絶望的なオチだ。
85:本当にあった怖い名無し:2006/08/23(水) 16:04:52 ID:s6+Z4iWg0
>>70
面白そう。
読んでみたいけど、タイトルか作者分かる方いませんか。
アギラで検索したら、ウルトラセブンの怪獣とかしか出てこなかった…。
87:本当にあった怖い名無し:2006/08/23(水) 16:37:29 ID:QL1TFxZI0
>>85
梶尾真治「宇宙船<仰天>号の冒険」。今入手するとしたら残部がわずかだけど
ハヤカワ文庫JA
「フランケンシュタインの方程式―梶尾真治短篇傑作選 ドタバタ篇 」
ISBN:4150307377
279頁 文庫 早川書房 (2003-09-15出版)
に収録されている。他にもここで紹介されていた作品が入っているので、主観だが
新品で買ってもいいと思う。