後味の悪い話

【後味の悪い話】笑ゥせぇるすまん「永遠のすみか」

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46:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2014/06/22(日) 19:23:16.23 ID:88xs28qC0.net
検索しても出てこなかったけど既出だろか?
「笑ゥせぇるすまん」のアニメ第88話「永遠のすみか」
理不尽な破滅もあれば、解釈にもよるがハッピーエンド(夜行列車、極楽風呂、昼間の灯など)になることもあるけど
これは「物語的にはハッピーエンド」にはなっているけど
今一度見ると視聴者的には最後の台詞がやけに怖く感じる。
【ここより本編】
主人公は定年間近のサラリーマン。
ある日仕事中に突如体調を崩してしまい病院に搬送されてしまう。
幸い命に別状はなかったものの、これを気に主人公は自分の死後の事を強く意識するようになり、
自分の死後の住まいであるお墓を、即ち「永遠のすみか」の心配ばかりするようになってしまう。
しかしいくら墓を探すも、遠かったり、高かったり、お寺とのやりとりが大変であったりでなかなか良い墓が見つからない。
そんな中、例によって喪黒が現れ主人公の悩みを聞き
「私がいいお墓を紹介てあげます」「御用があれば相談してください」
と持ちかけるが 喪黒を信用できないのか主人公はあてにしなかった。
その後も主人公は血眼になって墓を探し続け、
とうとう墓を探すため休日を利用して霊園巡りに参加するようになってしまう。 その様を妻からは
「どうして生きているうちのことを考えられないの?」「私を置いて早く死にたいの?」
と非難されるなど、主人公の墓にかける熱意はいつしか夫婦仲に悪影響を及ぼすようになっていった。

それから数日後、主人公は自力では良い墓を見つけられないと判断したのか、ついに喪黒の元を訪れた。
すると喪黒は「あなたのために良い墓を見つけました」と告げると「霊園なかよし」という霊園を紹介してきた。
変わった名前だと主人公は不審がるが、問題なのは名前よりも場所であり、その墓は主人公の家からはあまりに遠い場所にあった。
主人公は墓参りに丸1日かかると苦言を漏らすが、
喪黒は「必ず満足させます」「その墓に決めるべきだ」と墓をゴリ押し。しまいにはお決まりの「ドーン!」の呪文を発した―――。

47:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2014/06/22(日) 19:26:08.21 ID:88xs28qC0.net
後日。主人公は引越し先と思わしき集合団地で妻と仲良く暮らしていた。
ご近所にも恵まれ、墓を巡って喧嘩したことが嘘のように。

妻「思い切って引っ越してよかったわね」
主人公「ここなら死んだあとでも、お前と一緒にいられるから寂しくないな」
妻「嫌なこと言わないでください。でも本当に、安心して余生を過ごせるわ」

その場所は「皆之御墓也(皆のお墓なり)」と書かれた、巨大な墓の形をした集合団地であった。

【本編中断】

これだけなら喪黒が純粋に良い墓を紹介してあげたといういい話で終わるのだが、
この後喪黒が発した去り際の言葉が妙に怖い。

【本編再開】

「住まいと兼用のお墓とは業者も考えたもんですね。しかしよく見ると、都会のビルディングの方がずーっと墓場みたいですな。
 ―――もっとも『現代の都会人は生きながら埋葬されてるようなものですからね』オーッホッホッホッホ…」

【本編終わり】
今のご時世じゃブラック企業だの過労死だの言われてるけど
最後に喪黒の言った
「都会のビルディングは墓みたい」
「現代の都会人は生きながら埋葬されている」
という言葉が妙にしっくりきてしまった。

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