スポンサーリンク
730: 本当にあった怖い名無し:2008/01/09(水) 07:53:10 ID:TPfzO3GC0
連載中で知ってる人も多いだろうけど田村由美の「7SEEDS」はどこを読んでも後味悪くてお勧め。
回避不可能な隕石衝突により、人類滅亡すら予測される。
各国政府は心身ともに健康な男女7名を選び出してコールドスリープさせ、
災害発生後にコンピューターが生存可能と判断したら覚醒させるという
プロジェクトを極秘に進めた。日本では春・夏A・夏B・秋・冬の5チームを作った。
なかでも夏Aの後味の悪さは逸品。
他チームの人々は何も知らされないまま選ばれて眠らされていたのだが、
夏Aはこの災害のために、生まれたとき、いや生まれる前から選別され集められた
子供達の中から選ばれた。幼いころから様々な技術をたたきこまれ、
未来に送られる7人になるため競い合う。
育っていく中で深い友情で結ばれていくが、不適当と判断された子供は
極秘に処分(機械に放り込んでミンチ)にされていた。
彼らが17歳になったとき行われた最終選考は山中でのサバイバルだったが、
さまざまな罠が用意されていた。
教官たちが最後の7名以外は見捨てることを知らない子供たちは、罠にはまって
大けがをしながら「先生助けて!未来に行けなくていいから助けて!」
と悲鳴を上げながら死んでいく。ある者は友を見捨て、または助けられなかったことを
悔み、ある者は死の瞬間まで友に未来を託してサポートする。
そうして決まった7人は、あまりのことにほぼ全員が抜けがら状態だった。
そして彼らは否応なく「未来」へ送られた。
そしてさら後味の悪い事に彼らを育てた「先生」の1人は幸せに結婚して
生まれた娘にサバイバル術を教え込み、娘の彼氏とともに未来に送ったのでした
(この娘が主人公の1人なんだけど)
「先生」もその奥さんも人々のためにそれなりに壮絶な最期を迎えたし
娘には罪がないけどなんか胸糞悪い