後味の悪い話

【後味の悪い話】映画「カサンドラ・クロス」

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362:1/3:2007/03/06(火) 17:28:01 ID:9IdsmwOs0
映画「カサンドラ・クロス」(1976年)

ジュネーブにあるI・H・0(インターナショナル・ヘルス・オーガニゼーション=国際保健機構)に、
3人のスウェーデンの過激派ゲリラが乗り込み、
アメリカの秘密生物研究セクションを爆破しようとした。

しかし、ガードマンと射撃戦になり、一人は射殺され、
残る二人は、様々な細菌類が研究開発されている
“危険な”部屋に逃げこんだ。そして一人か射たれて倒れた拍子に、薬のビンを割ってしまい、
中の液体が飛び散り、無傷の男の方が一人逃走した……。

残されたゲリラを診察したスイス人女医エレナは、割れたビンにアメリカが秘密裡に研究していた
伝染性の細菌が入っていたことを突き止めた。
緊急事態の発生で、アメリカ陸軍情報部の
マッケンジー大佐が乗り出し、感染して逃げたゲリラが、ストックホルム=ジュネーブ間の
大陸縦断列車に乗り込んでいることを、突き止めた。

364:2/3:2007/03/06(火) 17:33:09 ID:9IdsmwOs0
その乗客リストの中に、著名な医師チェンバレンの名があるのを見つけたマッケンジーは、
無線電話で彼を呼び出し、事件の概略を説明するとともに車内に潜んでいるゲリラを捜させた。

そして、千人の乗客を検疫収容させるために、ポイントを切り換え、列車をポーランドの
ヤノフへ向かわせた。そこには、30年近くも使用されていない“カサンドラ・クロス”
と呼ばれる鉄橋が架かっているのだが……。

マッケンジーは、ニュールンベルグで一旦列車を止め、警備隊と医療班を乗り込ませ、
出入口、窓、通気孔を密閉して、車内に酸素を送り込むように命じた。列車は再び発車し、
事態を知らされた乗客たちは騒然となったが、すでに感染者か現われ始めた。
チェンバレンは感染者を一つのコンパートメントに集めた。チェンバレンの先妻で、
作家のジェニファーも、彼の献身的な活躍に協力した。

366:3/3:2007/03/06(火) 17:46:43 ID:9IdsmwOs0
乗客の一人、ユダヤ人のキャプランは、“カサンドラ・クロス”が、
終戦とともに使用されていないことを、チェンバレンに伝えた。
チェンバレンは、マッケンジーに鉄橋前で列車を停止するように交渉したが、
マッケンジーは、それを黙殺した。一方、エレナは高濃度酸素によって
発病を防止できることを発見、列車を停めるようにマッケンジーに申し出るが、
すでに列車の無線機が破壊されてしまっていた。鉄橋が迫ってきた。
チェンバレンや乗客の有志たちが、警備隊と対決し、列車と機関車を切り離す決死の行動に移った。

やがて、鉄橋にさしかかり、半分の車輛と一部の乗客だけを残して、谷底に落下していった。

マッケンジー大佐は、官制室で、
列車の赤ランプか消えたのを確認した後、上司に電話で報告した。
「悲劇的な事故が発生しまして、列車の全乗客が死亡しました」……。

大佐と女医が管制室を出た後、アメリカ陸軍少佐スタックが、上層部に電話で報告していた。
「スタックです、…はい帰られました。女医もです。
  …二人とも監視はつけてあります…」

370:本当にあった怖い名無し:2007/03/06(火) 18:21:17 ID:9IdsmwOs0
「全乗客が死亡した」というのは大佐の勘違いで、一部の乗客は助かる。
チェンバレン医師も先妻も助かる。
その後のことはわからないけど、助かった乗客もいたので一応ハッピーエンド?
しかし半数の乗客は谷底に落下していって死亡。で、そのシーンがトラウマ。
車輛を貫通した鉄骨が乗客の身体も貫通、泣き叫ぶ乗客たち、
炎上する車輛、最後は河に多数の死体が浮いていたりと…

ラストの少佐の台詞は、
「大佐も上層部から見ればただの駒にすぎない、
だから秘密を漏らさないように監視される」という意味かな?
で、不気味な余韻を残しつつEND

転載元:http://hobby9.2ch.net/test/read.cgi/occult/1172561642/

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