後味の悪い話

【後味の悪い話】喪女の恋

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427:本当にあった怖い名無し:2012/12/27(木) 03:02:38.57 ID:3oqS734c0
主人公の喪女は、勉強はできるけど容姿には自信がなく、
気後れしてあまり外見に気を配らない地味っ子
父の趣味に影響されてギターを嗜み、軽音部に所属しており、
先輩の物静かなイケメンに惹かれていた

進学コースの喪女は特別カリキュラムに忙しくあまり部活に参加できていなかったが、
コツコツと実力を磨いて先輩に認められ、行く行くは恋の対象になり告白されたいと夢見ていた

喪女には正反対の友人がおり、彼女は派手で
お洒落が大好きな子だが、幼馴染で不思議と馬があった
コツコツと努力する喪女とは正反対に勉強嫌いで頭が悪く、
無趣味でなにをやっても長続きしない

好きな人ができるとすぐにその人にあわせて趣味をつくるが、
告白が性急すぎて失恋してばかりだった
喪女は友人に憧れを抱く一方で、「アリとキリギリス」に例えれば
自分はアリで彼女はキリギリスだなと思っていた

物静かイケメンは陽気イケメンと仲がいいのだが、
喪女の友人は陽気イケメンに恋をするようになった
陽気イケメンにアプローチするために、友人はコードもろくに読めないのに軽音部に入ってきた

全く行動が早い奴だなと喪女は呆れていたが、
友人は進学コースではなく普通コースで時間を持て余しており、
喪女よりも頻繁に部に出入りするうち、拙いながらもすぐに楽器を弾けるようになり、
社交的な性格から部のムードメーカーとなった

やがて友人が陽気イケメンに告白したところ、
部活に勤勉な姿が魅力的に映ったのか先輩はOKして二人は恋人になった
喪女が進学コースで遅くまで残って勉強する一方で、
友人・陽気イケメン・物静かイケメンは三人で下校するのが日常になった

楽器なんて最近弾き始めたあの子がなんで部で認められた
存在になってるのよーと喪女は密かに嫉妬するようになった
一方で、物静かイケメンと仲のいい陽気イケメンの彼女であるなら友人なら、
自分と物静かイケメンの橋渡しをしてくれるかもと思うようになった

「今度早く帰れる日があるから、私も一緒に帰っていい?」と
喪女は意を決して友人に頼み込むが、
友人は「あ、それはちょっとだめだと思う」とすごく困ったように言ってきた
浅ましくすがってみたのに叶わず、迷惑そうにされた!と益々喪女は傷つき、
友人に憎悪すら抱くようになった。

428:本当にあった怖い名無し:2012/12/27(木) 03:02:56.24 ID:3oqS734c0
実は友人は、陽気イケメンと付き合い始めてすぐに、
友人と物静かイケメンをくっつけようとがんばっていた。
「私は喪女ちゃんと仲がいいから、今度喪女ちゃんも下校グループに
一緒に来てもらおうと思うんです、いいですか?」
と言ってみたところ、

物静かイケメンは「あの子もさくて気持ち悪いよね。
部活もたまにしか来ないし舐めてる感じ、俺は正直いやだわー」といった返事が返ってきた
これは脈がないどころではないし、近づけさせたら喪女が傷ついちゃうなと考え、
友人は二人をくっつけさせる作戦を諦めた

友人は喪女を可哀想だと思う一方で、
片思いをしているくせに身なりに気を使わず好意も示さないような喪女は、
「アリとキリギリス」で言えば努力をしないキリギリスの方だなと思っていた

喪女は、勉強も音楽もあれだけ努力しているのに先輩にはまるで近づけない事、
友人がその橋渡しすらしてくれずまるで自分を軽んじているようである事、
それらに傷つき、取り柄であった勉強にも身が入らずずるずると転落していった

気持ちを切り替えてまたがんばれば取り返しがつく範囲ではあったが、
ネガティブすぎて視野狭窄に陥った喪女はもう死ぬしかないと考え、自宅の風呂場で手首を切った

最後に何か言おうと友人に電話をかけたものの、用があるのか出てくれなかったので、
喪女は死んでいくまでの間、留守番電話に向かって恨み言をつぶやきつづけた

432:本当にあった怖い名無し:2012/12/27(木) 15:22:17.88 ID:Q4/SspEV0
>>428
文章わかりやすかった。
面白かった。

このスレは話の内容だけじゃなくて
文章力も大事だな。

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